「人工知能」が首位キープ、チャットGPTに触発され世界マネーも動き出す<注目テーマ>
★人気テーマ・ベスト10
1 人工知能
2 チャットボット
3 半導体
5 円高メリット
7 パワー半導体
8 銀行
9 ダイヤモンド
10 TOPIXコア30
みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「人工知能」が1位をキープしている。
人工知能(AI)関連株は米国株市場をはじめグローバルに人気化しており、東京市場でも関連銘柄への投資資金流入が波状的に続いている。先駆した銘柄が利食われる一方で相対的に出遅れている銘柄に資金が回り、引き続き同テーマを柱とした循環物色が継続している。
米スタートアップであるオープンAIの存在が世界的にクローズアップされている。同社が開発した「ChatGPT(チャットGPT)」は対話型AIの進化スピードの速さを如実に示しており、グローバルマネーもAI関連株に物色の矛先を向けている。マイクロソフト<MSFT>がオープンAIへの投資を積極化していることも話題となり、「生成AI」周辺でビジネスを展開する企業を中心にテーマ買いの動きが活発だ。
AIは企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)において重要な役割を担う。ビッグデータの普及と合わせて今から10年ほど前に登場したディープラーニングによってAI技術は飛躍的な進歩を遂げたが、これが現在のデジタライゼーションの礎となっている。岸田政権でも看板政策として掲げる「新しい資本主義」で、成長戦略の柱にAIや量子技術が位置づけられており、株式市場では政策面からの追い風を受けて投資テーマの主役に躍り出ている。
関連銘柄の裾野は非常に広いが、ユーザーローカル<3984>、HEROZ<4382>、ブレインパッド<3655>、FRONTEO<2158>、フィックスターズ<3687>、ティアンドエス<4055>、アステリア<3853>、ニーズウェル<3992>、PKSHA Technology<3993>、HPCシステムズ<6597>などに注目しておきたい。