【↑】日経平均 大引け| 7日続伸、円安など追い風に押し目買い優勢 (4月17日)
日経平均株価
始値 28537.99
高値 28599.75(09:09)
安値 28414.98(10:07)
大引け 28514.78(前日比 +21.31 、 +0.07% )
売買高 9億5129万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆2224億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は後場買い直され、小幅ながら7日続伸
2.前週末の米株市場の軟調を受け、上値も重い展開
3.米経済指標受け、景気減速とインフレを再び懸念
4.東京市場は円安など追い風に押し目買いが優勢に
5.銀行や海運買われ全体を牽引、個別株物色は旺盛
■東京市場概況
前週末の米国市場ではNYダウは前日比143ドル安と反落した。FRBによる追加利上げを警戒され幅広いセクターに売りが広がった。
週明けの東京市場では、前週末終値をはさんだ狭いゾーンで日経平均株価がもみ合う展開となった。結局大引けはプラス圏で着地し7日続伸となった。
17日の東京市場は、気迷いムードのなか朝方は日経平均が高く始まったものの、その後は上値の重い展開となり取引開始後ほどなくしてマイナス圏に沈んだ。前週末の米国株市場では、複数の経済指標を受けて景気減速とインフレの双方が意識され、NYダウなど主要株価指数が揃って反落、東京市場でも目先利益確定の動きが強まった。しかし、下値では押し目買いが厚く、2万8000円台半ばでもみ合いが続く形となり、後場は再び上昇に転じた。外国為替市場でドル高・円安に振れたことも、輸出株を中心に株価の下支え要因となった。プライム市場の値上がり銘柄数と値下がり銘柄数をみても前引け時点では後者の方が大幅に多かったものの、後場に入って押し目買いの動きが活発化し、大引けでは数が逆転している。
個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが買われ、日本郵船<9101>、商船三井<9104>など海運株が高い。ソフトバンクグループ<9984>もしっかり。日立製作所<6501>が買い優勢だったほか、マネーフォワード<3994>が商いを伴い値を飛ばした。テラスカイ<3915>は大量の買い注文を集め大引けまで値がつかず1本値のストップ高。DDホールディングス<3073>も一時ストップ高に買われ、アークランドサービスホールディングス<3085>が急騰、横浜ゴム<5101>、レノバ<9519>も大幅高となった。
半面、ファーストリテイリング<9983>が売られたほか、レーザーテック<6920>も軟調。三菱商事<8058>、三井物産<8031>など総合商社が軒並み安かったほか、セガサミーホールディングス<6460>も下落した。ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>が急落したほか、新日本科学<2395>はストップ安。ジンズホールディングス<3046>、アークランズ<9842>、アステリア<3853>なども大幅安となった。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファナック <6954>、SBG <9984>、TDK <6762>、アステラス <4503>、東エレク <8035>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約52円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、資生堂 <4911>、トレンド <4704>、エムスリー <2413>、中外薬 <4519>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約104円。うち90円はファストリ1銘柄によるもの。
東証33業種のうち上昇は25業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)銀行業、(3)ゴム製品、(4)空運業、(5)その他金融業。一方、下落率の上位5業種は(1)卸売業、(2)鉱業、(3)小売業、(4)石油石炭製品、(5)パルプ・紙。
■個別材料株
△ブロッコリー <2706> [東証S]
ハピネット <7552> [東証P]がTOBで完全子会社化へ。
△DDHD <3073> [東証P]
今期大幅増益見通しがインパクトに。
△ドトル日レス <3087> [東証P]
今期大幅増益・増配計画を好感。
△日創プロニ <3440> [東証S]
23年8月期最終益の大幅上方修正と増配見通しを材料視。
△ロコンド <3558> [東証G]
上限40万株の自社株買いと今期最終益11%増。
△IGポート <3791> [東証S]
電子書籍売り上げ増など反映し業績・配当予想引き上げ。
△木村工機 <6231> [東証S]
ルーフトップ外調機などの需要伸び23年3月期業績は計画上振れ。
△QDレーザ <6613> [東証G]
量子ドットレーザを大量受注。
△グッドパッチ <7351> [東証G]
独子会社解散で収益性改善し23年8月期業績予想を上方修正。
△関通 <9326> [東証G]
上限30万株の自社株買い実施へ、24年2月期の営業利益予想は70.8%増。
▼JINSHD <3046> [東証P]
今期下方修正と減配を発表。
▼アルプスアル <6770> [東証P]
23年3月期業績は一転減益へ下振れ着地。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)テラスカイ <3915>、(2)ALサービス <3085>、(3)DDHD <3073>、(4)マネフォ <3994>、(5)バロック <3548>、(6)レアジョブ <6096>、(7)浜ゴム <5101>、(8)レノバ <9519>、(9)ドトル日レス <3087>、(10)エコナック <3521>。
値下がり率上位10傑は(1)ヨシムラHD <2884>、(2)新日本科学 <2395>、(3)サーバワクス <4434>、(4)JINSHD <3046>、(5)アークランズ <9842>、(6)アステリア <3853>、(7)サインポスト <3996>、(8)ベクトル <6058>、(9)広済堂HD <7868>、(10)日ガス <8174>。
【大引け】
日経平均は前日比21.31円(0.07%)高の2万8514.78円。TOPIXは前日比8.25(0.41%)高の2026.97。出来高は概算で9億5129万株。東証プライムの値上がり銘柄数は920、値下がり銘柄数は820となった。東証マザーズ指数は755.61ポイント(0.96ポイント安)。
[2023年4月17日]
株探ニュース