「電気自動車充電器」が27位にランク、設置拡大に向け経産省は補助金引き上げ<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「電気自動車充電器」が27位となっている。
経済産業省は2023年度から電気自動車(EV)用充電器向けの補助金制度を新しくした。急速充電器の高出力化や複数口化を促すために補助上限額を引き上げており、例えば高速道路のサービスエリアなどに1基6口タイプの急速充電器を設置する場合、工事費の上限額をそれまでの3100万円から6200万円に倍増。また、公共用の高出力充電器(90キロワット以上)に関しても初期投資に係る補助率・上限額を引き上げ、EVバスなど多数の商用車の充電環境を計画的に整備できるように高圧受電設備に対する補助額を350キロワット以上で上限600万円(250キロワット以上は上限500万円)まで増やした。
また、経産省と国土交通省は3月29日に「高速道路における電動化インフラ整備加速化パッケージ」を公表している。高速道路のサービスエリアやパーキングエリアで高出力の充電器整備を求める声が多くなっていることが背景にあり、補助金の増額や政府の積極的な支援により、25年度までに高速道路の急速充電器の口数を20年度末比で約2.7倍となる1100口に増設するとしている。
充電インフラを巡る企業の取り組みも活発化しており、アサヒ衛陶<5341>は19日に自社が取り扱うEV急速充電器の第1号機種「EV・PHEV用急速充電器A-QUICK」がCHAdeMO協議会によるCHAdeMO認証を取得したと発表。4日には日東工業<6651>が自社のEV充電器「Pit-2G(ピット・ツージー)シリーズ」と、アークエルテクノロジーズ(福岡市中央区)のEV充電ソリューション「AAKEL eFleet」との連携を開始したことを明らかにしている。
このほかでは、ENECHANGE<4169>が3月にEV用の6キロワット普通充電器の累計受注台数が3000台を突破したと発表。EV用充電器を展開するモリテック スチール<5986>、東光高岳<6617>、ダイヘン<6622>、新電元工業<6844>、ニチコン<6996>などもマークしておきたい。