【↑】日経平均 大引け| 小幅続伸、売り買い交錯も上値指向を維持 (4月25日)

市況
2023年4月25日 18時29分

日経平均株価

始値  28697.73

高値  28806.69(09:08)

安値  28609.77(14:38)

大引け 28620.07(前日比 +26.55 、 +0.09% )

売買高  9億6206万株 (東証プライム概算)

売買代金 2兆3472億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は小幅続伸、終始買い優勢も後場に値を消す

2.欧州株安、米株市場も高安まちまちで方向感つかめず

3.米地銀の時間外急落を受け、市場センチメント冷える

4.ニデックが物色人気、メガバンクも頑強で全体支える

5.鉄鋼株安目立つが、値上がり銘柄数は全体の6割占める

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは、前週末比66ドル高と小幅に続伸した。主要ハイテク企業の決算を控え様子見ムードが強かった。

東京市場では、売り買い交錯のなかも買いが優勢で、日経平均株価は小幅ながら上値指向を維持した。ただ、2万8000円台後半は上値の重さが目立つ。

25日の東京市場は、朝方から買い優勢の展開で、日経平均は寄り後早々に200円以上高い場面があったが、その後は上値の重さが露呈した。前日の欧州株市場では主要国の株価指数が総じて軟調だったほか、米国株市場でもNYダウは上昇したものの、ナスダック総合株価指数は安く引けるなどちぐはぐな値動きとなり、東京市場でも方向感がつかみにくかった。米地銀のファースト・リパブリック・バンク<FRC>が1~3月期に巨額の預金流出が発生したことを明らかにし、時間外で大きく売られたこともあって、市場のセンチメントを冷やす形となった。ただ、後場は日経平均が上げ幅を一貫して縮小させたものの、プラス圏は維持した状態で取引を終えている。値上がり銘柄数はプライム市場の約6割を占めた。

個別では、ニデック<6594>が大商いで堅調、任天堂<7974>もしっかり。NTT<9432>が頑強な値動きを示したほか、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも買いが優勢だった。キーエンス<6861>、アドバンテスト<6857>が上昇し、三菱電機<6503>なども高い。東名<4439>が大幅続伸で値上がり率トップ、明星工業<1976>も値を飛ばした。乃村工藝社<9716>も物色人気に。

半面、レーザーテック<6920>が冴えず、日本製鉄<5401>が大きく値を下げたほか鉄鋼株の下落が目立った。日立製作所<6501>が軟調、楽天銀行<5838>は大幅安となった。北の達人コーポレーション<2930>、Sansan<4443>なども下値を探った。TOKYO BASE<3415>が安く、FOOD & LIFE COMPANIES<3563>なども売られた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、アドテスト <6857>、信越化 <4063>、中外薬 <4519>、KDDI <9433>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約34円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファナック <6954>、SBG <9984>、エーザイ <4523>、オリンパス <7733>、ネクソン <3659>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約23円。

東証33業種のうち上昇は24業種。上昇率の上位5業種は(1)証券商品先物、(2)銀行業、(3)建設業、(4)倉庫運輸関連、(5)不動産業。一方、下落率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)海運業、(3)非鉄金属、(4)空運業、(5)電気・ガス業。

■個別材料株

△きちりHD <3082> [東証S]

ChatGPTを用いた対話型AI接客の実証実験を開始へ。

△セキュア <4264> [東証G]

AIによるレジレス・無人店舗の発表を材料視。

△関門海 <3372> [東証S]

フグ料理もインバウンド消費が追い風。

△Aバランス <3856> [東証S]

高値から半値水準に売り込まれた反動で戻り足に。

△IPS <4335> [東証S]

23年6月期業績予想と配当計画を上方修正。

△エルミック <4770> [東証S]

販売先拡大など寄与し前期業績は計画上振れで着地へ。

△レナ <4889> [東証G]

広島大学と包括的研究協力に関する協定書を締結。

△三菱電 <6503> [東証P]

自動車機器事業の構造改革実施を評価。

△ニデック <6594> [東証P]

24年3月期最終益3.7倍の計画を評価。

△コスモスイニ <8844> [東証S]

23年3月期営業益大幅上方修正し配当も増額。

▼不二家 <2211> [東証P]

原材料価格や卵価格の高騰で1~3月期営業益29%減。

▼サカイHD <9446> [東証S]

株主優待制度を廃止へ。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)東名 <4439>、(2)明星工 <1976>、(3)乃村工芸社 <9716>、(4)エコナック <3521>、(5)新日本科学 <2395>、(6)ダイセキS <1712>、(7)JNS <3627>、(8)リブセンス <6054>、(9)TBK <7277>、(10)大栄環境 <9336>

値下がり率上位10傑は(1)楽天銀 <5838>、(2)サンケン <6707>、(3)UMCエレ <6615>、(4)T-BASE <3415>、(5)中山鋼 <5408>、(6)北の達人 <2930>、(7)日本製鉄 <5401>、(8)デサント <8114>、(9)中部鋼鈑 <5461>、(10)OBC <4733>

【大引け】

日経平均は前日比26.55円(0.09%)高の2万8620.07円。TOPIXは前日比4.81(0.24%)高の2042.15。出来高は概算で9億6206万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1079、値下がり銘柄数は666となった。東証マザーズ指数は750.83ポイント(2.99ポイント安)。

[2023年4月25日]

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