【↓】日経平均 大引け| 3日ぶり反落、米株安を受けリスク回避の売り優勢 (4月26日)

市況
2023年4月26日 18時26分

日経平均株価

始値  28478.52

高値  28551.61(10:00)

安値  28319.77(13:10)

大引け 28416.47(前日比 -203.60 、 -0.71% )

売買高  11億0990万株 (東証プライム概算)

売買代金  2兆7267億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は3日ぶり反落、米株安受け売り優勢

2.米地銀の預金流出による金融不安再燃など嫌気

3.レーザーテクなど半導体関連が下値を探る展開

4.三菱UFJなどメガバンクへの売りも目立つ状況

5.値下がり銘柄数は1500を超え、全体の8割超に

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比344ドル安と3日ぶりに反落した。地銀のファーストリパブリックバンク<FRC>の大規模な預金流出が明らかとなり景気への影響が懸念された。

東京市場では、前日の米株安を受け終始売り優勢の展開となり、日経平均株価は2万8000円台前半まで水準を切り下げた。

26日の東京市場は、リスク回避ムードの強い地合いで、日経平均は下値を試す展開となり、下げ幅は一時300円に達する場面もあった。前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに大きく下げたことで、投資家心理が冷やされた。プライム市場の騰落レシオが高水準となっていたこともあり、主力株中心に広範囲に利食い急ぎの売りが表面化している。米地銀の預金流出を嫌気して金融株に売りが波及、半導体関連株への売りも目立つ状況にある。外国為替市場でドル安・円高に振れたことも買い手控えムードを助長した。業種別では建設や不動産、食料品といった内需株の一角は高いものの、33業種中29業種が下落する売り圧力の強い地合いだった。値下がり銘柄数は1500を超え、プライム市場の8割以上の銘柄が安くなった。

個別では、売買代金断トツのレーザーテック<6920>が大きく下値を探ったほか、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも売られた。シマノ<7309>が売買代金上位に食い込むも株価は急落し値下がり率トップに。日立製作所<6501>も値を下げた。ジャフコ グループ<8595>、FPG<7148>、アイスタイル<3660>などが大幅安。新日本科学<2395>、ベイカレント・コンサルティング<6532>も安い。

半面、ソフトバンクグループ<9984>が底堅さを発揮、アサヒグループホールディングス<2502>は終始買いが優勢だった。東京ガス<9531>が堅調、大林組<1802>、清水建設<1803>などゼネコン株も上昇した。オービックビジネスコンサルタント<4733>が物色人気。コメリ<8218>、JNSホールディングス<3627>、ジャパンベストレスキューシステム<2453>などが値を飛ばした。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はKDDI <9433>、コナミG <9766>、大和ハウス <1925>、アサヒ <2502>、電通グループ <4324>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約18円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、アドテスト <6857>、ファナック <6954>、エムスリー <2413>、第一三共 <4568>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約80円。

東証33業種のうち上昇は4業種のみで、上昇率の上位から(1)建設業、(2)食料品、(3)不動産業、(4)鉱業。一方、下落率の上位5業種は(1)銀行業、(2)証券商品先物、(3)機械、(4)電気機器、(5)海運業。

■個別材料株

△雪印メグ <2270> [東証P]

前期業績の計画上振れ着地を好感。

△木徳神糧 <2700> [東証S]

23年12月期営業利益及び配当予想を上方修正。

△ファンデリー <3137> [東証G]

管理栄養士が食事法紹介するWebメディア配信。

△FIXER <5129> [東証G]

生成AI活用のGPTプラットフォーム提供開始へ。

△エレメンツ <5246> [東証G]

マイナンバー機能のスマートフォン搭載対応の本人確認方式提供。

△ジオコード <7357> [東証S]

ヘッドウォ <4011> [東証G]とのチャットGPT活用の連携開始。

△Eインフィニ <7692> [東証S]

東証が信用取引に関する臨時措置を解除

△いなげや <8182> [東証P]

イオン <8267> [東証P]が連結子会社化。

△コメリ <8218> [東証P]

今期増益・増配計画と自社株買いを好感。

△ブティックス <9272> [東証G]

M&A事業など好調で23年3月期業績予想を上方修正。

▼シマノ <7309> [東証P]

今期業績の下方修正を嫌気

▼アイスペース <9348> [東証G]

月面着陸「完了困難」と発表。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)いなげや <8182>、(2)清水建 <1803>、(3)遠藤照明 <6932>、(4)コメリ <8218>、(5)OBC <4733>、(6)JNS <3627>、(7)雪印メグ <2270>、(8)大林組 <1802>、(9)戸田建 <1860>、(10)ヨシムラHD <2884>

値下がり率上位10傑は(1)シマノ <7309>、(2)大阪ソーダ <4046>、(3)ジャフコG <8595>、(4)TBK <7277>、(5)FPG <7148>、(6)KOA <6999>、(7)アイスタイル <3660>、(8)ギフティ <4449>、(9)中発条 <5992>、(10)新日本科学 <2395>

【大引け】

日経平均は前日比203.60円(0.71%)安の2万8416.47円。TOPIXは前日比18.25(0.89%)安の2023.90。出来高は概算で11億0990万株。東証プライムの値上がり銘柄数は273、値下がり銘柄数は1516となった。東証マザーズ指数は738.57ポイント(12.26ポイント安)。

[2023年4月26日]

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