話題株ピックアップ【夕刊】(3):エーアイ、大盛工業、TOREX

注目
2023年6月30日 15時17分

■エーアイ <4388>  1,260円  +52 円 (+4.3%)  本日終値

エーアイ<4388>は大幅高。音声合成エンジンを開発・販売し、対話型AI関連の一角としてマーケットの関心が高い。29日取引終了後、同社は東芝デジタルソリューションズとエイベックス<7860>の合弁会社で音声合成クラウドサービスを展開するコエステの全株式を取得(取得価格は1億4170万円)し子会社化することを発表、この買収による業容拡大への期待が株価を刺激した。同社は、今月中旬にChatGPT(チャットGPT)」を活用した法人向けAIチャットサービス「AIPal Chat」を7月3日から提供開始することを発表し、注目を集めた経緯がある。これを受けて株価は連続ストップ高を交え今月21日に1655円の高値を形成したが、その後は急騰の反動で調整局面にあった。きょうは新たな刺激材料のリリースで改めて投資マネーを呼び込んだ形だ。

■大盛工業 <1844>  203円  +8 円 (+4.1%)  本日終値

大盛工業<1844>が高い。30日、23年7月期の期末一括配当予想について、これまでの7円に記念配当1円を加えて8円(前期比3円増配)に増額修正すると発表し、株価の支援材料となったようだ。OLY工法(路面覆工工法)の機材リース事業に関し、サービスの向上と販路拡大のために準備を進めてきた名古屋OLY営業所の設置が完了し、営業を開始した。これを受けて今回、記念配当の実施を決定した。

■TOREX <6616>  2,368円  +89 円 (+3.9%)  本日終値

トレックス・セミコンダクター<6616>は4日続伸した。SBI証券は29日、TOREXの投資判断を「中立」から「買い」に引き上げた。今期は民生分野を中心とした在庫調整の影響が避けられないとしながらも、パワー半導体やアナログ半導体の成長トレンドは不変だと指摘。在庫調整終了後、25年3月期以降の業績拡大の可能性を考慮すると、割安感が強まったと判断した。目標株価は2950円を据え置いている。

■テックファム <3625>  625円  +23 円 (+3.8%)  本日終値

テックファームホールディングス<3625>が反発。午前10時ごろ、日本産品の輸出と海外マーケティングを手掛けるグループ会社のWeAgriが、特殊冷凍ソリューションを手掛けるデイブレイク(東京都品川区)と業務提携したと発表しており、好材料視された。今回の業務提携は、冷凍食品がコロナ禍で世界的な需要増となっていることを受けて、国内食品メーカーのシンガポールを起点とした東南アジアでの展開を支援するのが狙い。業務提携に先駆け、5月からシンガポールで8社の商品販売を開始しており、今後もこれまで輸出が難しいとされた食品を扱うメーカーの販路拡大を支援するとしている。

■アイモバイル <6535>  1,225円  +44 円 (+3.7%)  本日終値

アイモバイル<6535>が後場上げ幅を拡大。正午ごろに自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。上限を100万株(発行済み株数の4.97%)、または13億円としており、取得期間は7月4日から9月30日まで。市場買い付けのほか、自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得する予定で、取得した全自社株は消却する予定だ。

■メディカルネット <3645>  410円  +13 円 (+3.3%)  本日終値

メディカルネット<3645>が大幅続伸し年初来高値を更新。29日の取引終了後、集計中の23年5月期連結業績について、営業利益が従来予想の3億2000万円から3億7500万円(前の期比16.5%減)へ、純利益が1億9000万円から2億2100万円(同42.4%減)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。売上高は45億円(同20.1%増)の従来見通しを据え置いたものの、メディア・プラットフォーム事業や医療BtoB事業で利益率の高いサービスの販売が好調に推移したことや、適切な人員配置などにより計画よりも少ない人数で効率的な運営ができたことなどが利益を押し上げた。また、円安の進行により為替差益が発生したことも寄与した。

■FLネット <9241>  1,463円  +41 円 (+2.9%)  本日終値

フューチャーリンクネットワーク<9241>が反発。29日の取引終了後、地域情報プラットフォーム「まいぷれ」の顧客を対象に、資本・業務提携先であるエフェクチュアル(東京都港区)の定額制リピート集客支援サービス「LP放題」の提供を開始すると発表しており、好材料視された。定額制リピート集客支援サービス「LP放題」は、ホームページ運営をはじめインターネット上の情報発信に課題を抱えながらも人員や工数をなかなか割けない事業者に向けて、リピーターづくりのための企画立案や、ランディングページの更新・管理など、効率化の支援を行うサービス。両社は今後も、それぞれが持つノウハウを基にしたプロダクトやサービスの開発・提供を通じ、地域事業者がもっと身近にITを感じられるよう魅力的な地域の付加価値情報を多くの人々に届けるとしている。

■ダイハツディーゼル <6023>  726円  +19 円 (+2.7%)  本日終値

ダイハツディーゼル<6023>が急反発し、2018年12月以来、およそ4年半ぶりの高値をつけた。29日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想の修正を発表した。今期の最終利益は20億円から31億円(前期比5.2%増)に見直した。減益の計画から一転して増益を見込む形となり、好感されたようだ。持ち分法適用会社であるOFFICINE MECCANICHE TORINOの保有株式を全て譲渡することを決議した。これに伴い、24年3月期第2四半期(7~9月)の連結財務諸表において特別利益9億2000万円を計上する見込みとなり、影響を業績予想に反映した。

■三陽商会 <8011>  1,913円  +33 円 (+1.8%)  本日終値

三陽商会<8011>が4連騰。午前11時ごろ、24年2月期の連結業績予想について、売上高を595億円から610億円(前期比4.7%増)へ、営業利益を24億円から27億円(同20.8%増)へ、純利益を22億円から25億円(同16.0%増)へ上方修正したことが好感された。人流やインバウンド需要の回復により主力の百貨店をはじめとする実店舗への集客が回復したことや、設立80周年の記念アイテムを含む春夏プロパー商材が好調に稼働したことなどにより、第1四半期(3~5月)決算が想定を上回って着地したことが要因としている。なお、同時に発表した第1四半期決算は、売上高159億6900万円(前年同期比11.2%増)、営業利益10億3500万円(同2.1倍)、純利益8億9600万円(同60.2%増)だった。

■サイバーセキ <4493>  3,105円  +45 円 (+1.5%)  本日終値

サイバーセキュリティクラウド<4493>が底堅い。29日の取引終了後、医療機関向けのサイバーセキュリティトレーニングプログラムの提供を開始したと発表。今後の収益貢献を期待した買いが入ったようだ。個人データを多く保有する医療機関は身代金要求型の標的になりやすく、サイバー攻撃の被害も増加しているという。プログラムではインシデントレスポンスや標的型メール対策の2つの重要な領域に特化し、サイバー脅威に対処するためのスキルなどを提供するとしている。

●ストップ高銘柄

エリッツHD <5533>  3,700円  +700 円 (+23.3%) ストップ高   本日終値

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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