「ディフェンシブ」が18位にランク、中国景気減速の懸念で安全志向強まる<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「ディフェンシブ」が18位となっている。
欧米市場で中央銀行によるインフレ抑制に向けた利上げの長期化観測が広がる一方、ここにきて中国景気の先行きに対する警戒感が一段と強まっている。5日に発表された財新による6月の中国非製造業PMI(購買担当者景気指数)は53.9となった。好不況の境目となる50を上回ったものの、前月の57.1から大きく低下し、市場予想も下回った。米中対立が激しくなるとの見方も相まって、中国・上海総合指数には下落圧力が掛かり、6日の香港ハンセン指数は3%を超す下げとなった。
米中間のデカップリング(分断)が指摘されるなかにあっても、中国景気の減速が世界経済に対し悪影響をもたらす状況に変わりはないだろう。企業業績の下振れリスクが意識されるなか、景気変動の影響を受けにくく、相対的に業績に安定感のあるディフェンシブ銘柄に関心を移す投資家が増えつつあるようだ。
ディフェンシブセクターには食料品や医薬品、水産・農林、電気・ガスといった業種のほか、日用品株、鉄道株なども含まれる。7日の東京市場で日経平均株価は一時400円を超す下げとなったが、山崎製パン<2212>やキリンホールディングス<2503>、キユーピー<2809>、第一三共<4568>などが堅調に推移。JR東海<9022>や東急<9005>が底堅く、サカタのタネ<1377>が朝安後にプラス圏に浮上している。