【↓】日経平均 大引け| 5日続落、米株安や円高で主力株中心に売り継続 (7月10日)
日経平均株価
始値 32393.46
高値 32558.98(09:15)
安値 32065.63(12:41)
大引け 32189.73(前日比 -198.69 、 -0.61% )
売買高 15億1531万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆6945億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は5日続落、半導体株安で地合い悪化
2.米株市場は米雇用統計受け利上げ長期化を警戒
3.東京市場では為替の円高が輸出株に逆風となる
4.ETF分配金捻出に伴う売り圧力も警戒材料に
5.個別物色は旺盛、値上がり銘柄数が過半占める
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは前日比187ドル安と3日続落した。堅調な米雇用統計を受けFRBの利上げが長引くとの懸念から売りが優勢となった。
週明けの東京市場では方向感の見えにくい展開で、日経平均株価は右往左往。朝方取引開始直後は高くなったが、その後は売り優勢に傾き、後場再び戻りに転じる場面はあったものの、引けにかけて売り直された。
10日の東京市場は、先物を絡め不安定な地合いで、日経平均は上下に荒い値動きとなった。前週末の米国株市場では6月の米雇用統計に注目が集まったが、雇用者数の増加幅が市場コンセンサスを下回った一方、平均時給の伸び率は予測を上回り、FRBによる利上げ長期化への懸念からNYダウが3日続落した。これを受けて、東京市場でも主力株中心に買い手控えムードとなった。外国為替市場でドル安・円高が進んだことも輸出株中心に下げを誘発、ETF分配金捻出のための売り圧力も意識され日経平均の下げは一時300円を超えた。更に今週発表される6月の米消費者物価指数(CPI)の結果を待ちたいという思惑も上値を重くした。ただ、時価総額上位の主力大型株中心の下げであり、個別株物色は依然として活発。プライム市場の値上がり銘柄数が900を超え、値下がり銘柄数を上回っている。
個別では、売買代金トップがレーザーテック<6920>、2位がアドバンテスト<6857>、3位がソシオネクスト<6526>と半導体主力株が売買代金上位3傑を独占したが、いずれも売りに押される展開となった。このほかエーザイ<4523>、第一三共<4568>が安く、トヨタ自動車<7203>、キーエンス<6861>、ダイキン工業<6367>なども冴えない。川崎汽船<9107>が売られ、JT<2914>も下落。ライフドリンク カンパニー<2585>、サニーサイドアップグループ<2180>、エスクロー・エージェント・ジャパン<6093>も大幅安。
半面、ソフトバンクグループ<9984>が堅調、三菱商事<8058>もしっかり。良品計画<7453>はストップ高で買い物を残した。ライフコーポレーション<8194>、トレジャー・ファクトリー<3093>が急伸をみせたほか、オンワードホールディングス<8016>も大幅高。リョービ<5851>も物色人気となった。アステリア<3853>の上げ足も目立つ。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、SBG <9984>、日産化 <4021>、KDDI <9433>、豊田通商 <8015>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約27円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、東エレク <8035>、第一三共 <4568>、ダイキン <6367>、TDK <6762>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約99円。
東証33業種のうち上昇は9業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)パルプ・紙、(3)小売業、(4)建設業、(5)情報・通信業。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)輸送用機器、(3)医薬品、(4)電気機器、(5)精密機器。
■個別材料株
△Fブラザーズ <3454> [東証P]
上半期営業利益は一転して大幅増益に。
△カルナバイオ <4572> [東証G]
米社と共同出願した特許が米国で特許査定。
△リョービ <5851> [東証P]
ギガキャスト参入報道に「検討は事実」とのコメント発表。
△一家HD <7127> [東証S]
6月既存店売上高は2ケタ増収基調を継続。
△エコーTD <7427> [東証S]
第1四半期営業益5.2倍・高進捗率をポジティブ視。
△良品計画 <7453> [東証P]
3-5月期はコンセンサス上振れで見直しの動きに。
△インターアク <7725> [東証P]
イメージセンサー検査関連製品の大口受注を獲得。
△サマンサJP <7829> [東証G]
ディズニー創立100周年記念コレクションへの期待高まる。
△ライフコーポ <8194> [東証P]
第1四半期営業益15%増で通期計画進捗率32%超。
△和田興産 <8931> [東証S]
24年2月期利益及び配当予想を上方修正。
▼ミタチ産業 <3321> [東証S]
今期の大幅減益見通しにネガティブインパクト。
▼エクスM <4394> [東証G]
人材採用苦戦など響き23年11月期業績予想を下方修正。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)良品計画 <7453>、(2)日本コンセプ <9386>、(3)ライフコーポ <8194>、(4)トレファク <3093>、(5)リョービ <5851>、(6)応用地質 <9755>、(7)アステリア <3853>、(8)オンワード <8016>、(9)あらた <2733>、(10)ブックオフG <9278>。
値下がり率上位10傑は(1)エスクロAJ <6093>、(2)Lドリンク <2585>、(3)サニーサイド <2180>、(4)広済堂HD <7868>、(5)ソシオネクス <6526>、(6)テスHD <5074>、(7)大黒天 <2791>、(8)サーラ <2734>、(9)フォーバル <8275>、(10)ビジョン <9416>。
【大引け】
日経平均は前日比198.69円(0.61%)安の3万2189.73円。TOPIXは前日比11.57(0.51%)安の2243.33。出来高は概算で15億1531万株。東証プライムの値上がり銘柄数は932、値下がり銘柄数は814となった。東証マザーズ指数は782.20ポイント(5.07ポイント安)。
[2023年7月10日]
株探ニュース