話題株ピックアップ【夕刊】(2):ギフトHD、カシオ、花王

注目
2023年8月4日 15時16分

■ギフトホールディングス <9279>  2,348円  +175 円 (+8.1%)  本日終値

ギフトホールディングス<9279>が大幅高で3日ぶりに反発。3日の取引終了後に発表した7月度の直営店売上速報で、既存店売上高が前年同月比16.4%増となり、12カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。価格改定を実施したにも関わらず、ディナー帯、深夜帯を中心に多数の来店客があり、売り上げ、客数ともにコロナ禍前を上回ったとしている。

■三菱ロジスネクスト <7105>  1,330円  +97 円 (+7.9%)  本日終値

三菱ロジスネクスト<7105>が後場動意づき、7月3日につけた年初来高値1365円に接近。同社はきょう午後1時30分ごろ、24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業損益が103億2200万円の黒字(前年同期は15億9700万円の赤字)に浮上したことが好感されたようだ。売上高は前年同期比22.8%増の1661億2700万円で着地。出荷の促進や価格適正化の効果などが寄与した。なお、通期業績予想については売上高6300億円(前期比2.4%増)、営業利益250億円(同70.0%増)とする従来見通しを据え置いている。

■JCU <4975>  3,415円  +210 円 (+6.6%)  本日終値

JCU<4975>が急反発。3日の取引終了後に上限を45万株(発行済み株数の1.75%)、または10億円とする自社株買いを実施すると発表しており、好材料視された。取得期間は23年8月4日から24年1月31日までで、これにより取得した自社株は全て消却する予定だ。同時に発表した第1四半期(4~6月)連結決算は、売上高52億2500万円(前年同期比15.2%減)、営業利益13億7900万円(同31.7%減)、純利益9億4400万円(同41.2%減)となった。個人消費の停滞や巣ごもり需要の終焉に伴い、スマートフォンやパソコン、タブレットなどの高機能電子機器の需要は低調に推移し、中国向けを中心に高機能電子デバイス向けのプリント基板及び半導体パッケージ基板の需要が減少したことが響いた。なお、24年3月期通期業績予想は、売上高250億円(前期比7.9%減)、営業利益70億円(同24.6%減)、純利益48億円(同20.2%減)の従来見通しを据え置いている。

■カシオ計算機 <6952>  1,256.5円  +76.5 円 (+6.5%)  本日終値

カシオ計算機<6952>が3日ぶりに反発した。3日の取引終了後に発表した24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、売上高が前年同期比2.3%増の626億8100万円、経常利益が同7.1%増の60億9500万円だった。経常利益は中間期の計画(55億円)を上回っており、業績の上振れを期待した買いが集まった。時計事業では「G-SHOCK」のフルメタルモデル「GMW―B5000」が国内とともに中国で人気を博した。インバウンド需要の回復なども寄与したという。

■グリー <3632>  651円  +39 円 (+6.4%)  本日終値

3日に決算を発表。「前期経常は7%減益で着地・4-6月期(4Q)経常は4%増益、今期業績は非開示」が好感された。

グリー <3632> [東証P] が8月3日大引け後(15:00)に決算を発表。23年6月期の連結経常利益は前の期比7.2%減の130億円に減った。なお、24年6月期の業績見通しは開示しなかった。

⇒⇒グリーの詳しい業績推移表を見る

■オカムラ <7994>  2,120円  +119 円 (+6.0%)  本日終値

オカムラ<7994>が後場一段高し年初来高値を更新。午前11時30分ごろ、24年3月期の連結業績予想について、売上高を2850億円から2890億円(前期比4.3%増)へ、営業利益を205億円から230億円(同32.4%増)へ、純利益を164億円から182億円(同14.4%増)へ上方修正したことが好感された。主力のオフィス環境事業を中心に各事業が好調に推移し、第1四半期(4~6月)決算が過去最高の売上高・利益を計上したことが要因としている。なお、第1四半期決算は、売上高710億8100万円(前年同期比11.5%増)、営業利益58億4700万円(同90.8%増)、純利益60億6200万円(同2.4倍)だった。

■花王 <4452>  5,558円  +308 円 (+5.9%)  本日終値

花王<4452>が大幅反発。3日の取引終了後、23年12月期の連結業績予想について、営業利益を1200億円から600億円(前期比45.5%減)へ、純利益を880億円から410億円(同52.3%減)へ下方修正したものの、株価には織り込み済みとの見方が強いようだ。既存ビジネスでの予想に変更はなく、売上高は1兆5800億円(同1.9%増)の従来見通しを据え置いたものの、約600億円の構造改革費用を計上する見通しであることが利益を押し下げるという。同時に発表した第2四半期累計(1~6月)決算は、売上高7385億2800万円(前年同期比0.6%増)、営業利益259億円(同51.7%減)、純利益166億2400万円(同57.3%減)だった。

■ニッスイ <1332>  710.9円  +38 円 (+5.7%)  本日終値

ニッスイ<1332>が後場急上昇。午後1時ごろに発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高1998億4400万円(前年同期比8.5%増)、営業利益97億2000万円(同45.6%増)、純利益59億8100万円(同41.3%増)と大幅増益となったことが好感された。水産市況の変調で苦戦する魚種があるなか、国内養殖がぶりの早期販売などで増益を確保できたことに加えて、値上げが追い付かず苦戦していた食品事業でコストアップに対する価格転嫁が概ね実現したことが寄与した。なお、24年3月期通期業績予想は、売上高8000億円(前期比4.1%増)、営業利益270億円(同10.3%増)、純利益215億円(同1.3%増)の従来見通しを据え置いている。

■大正薬HD <4581>  5,740円  +281 円 (+5.2%)  本日終値

大正製薬ホールディングス<4581>が後場急伸。同社はきょう午後0時30分ごろ、24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比72.7%増の90億7300万円となり、通期計画185億円に対する進捗率が49%に達していることが好感されたようだ。売上高は同17.0%増の808億200万円で着地。主力のセルフメディケーション事業で、「リポビタンシリーズ」や「パブロンシリーズ」などの売り上げが伸びたことが寄与した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。

■参天製薬 <4536>  1,299円  +58 円 (+4.7%)  本日終値

参天製薬<4536>が大幅反発した。3日の取引終了後に発表した24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、コア営業利益が前年同期比46.6%増の155億4200万円だった。通期計画に対する進捗率は約34%と順調な滑り出しとなり、好感されたようだ。コアベースの売上収益は同10.5%増の723億8900万円だった。中国の市場回復を含め海外での販売が堅調に推移し、コストの適正化も奏功した。

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