話題株ピックアップ【夕刊】(3):日本通信、東京海上、INPEX

注目
2023年8月4日 15時19分

■日本通信 <9424>  240円  +8 円 (+3.5%)  本日終値

日本通信<9424>が急反発。3日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算で、売上高17億1500万円(前年同期比26.7%増)、営業利益2億6700万円(同68.6%増)、純利益5億9700万円(同3.7倍)と大幅増収増益となったことが好感された。MVNO事業で「日本通信SIM」を中心とする音声定額・準定額サービスが成長したほか、イネイブラー事業におけるパートナーブランドの音声サービスの成長が牽引役となった。なお、24年3月期通期業績予想は非開示となっている。

■ツバキ・ナカシマ <6464>  789円  +24 円 (+3.1%)  本日終値

ツバキ・ナカシマ<6464>が4日ぶりに反発。3日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(1~6月)連結業績について、売上高が従来予想の390億円から395億6000万円(前年同期比3.4%増)へ、営業利益が12億円から18億9000万円(同39.8%増)へ、純利益が2億5000万円から9億1000万円(同2.3倍)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。会社側によると売上高はほぼ従来予想通りとなったものの、上期に計上予定だった不動在庫評価減のグローバルでの定義見直し及び標準原価改定による原価切り替えの影響、オランダスタンピング部品工場の閉鎖に伴う一部費用などが遅延していることが要因としている。

■東京海上 <8766>  3,060円  +90 円 (+3.0%)  本日終値

東京海上ホールディングス<8766>、第一生命ホールディングス<8750>など保険セクターが高い。東証33業種別指数の騰落率ランキングで「保険業」は値上がり率上位に顔を出している。さまざまな問題の発覚を受けて東京海上など損保株が下落し、足もとセクター全体の足を引っ張っていたが、きょうはリバウンド狙いの買いが優勢となっている。みずほ証券が3日付で東京海上やMS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725>、SOMPOホールディングス<8630>、第一生命HD、T&Dホールディングス<8795>について新規格付けを開始しており、これを材料視した買いも入ったようだ。

■INPEX <1605>  1,850円  +34 円 (+1.9%)  本日終値

INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が高い。3日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の9月限が前日比2.06ドル高の1バレル=81.55ドルと上昇した。サウジアラビアは現在行っている自主減産を9月まで延長する方針を明らかにしたほか、ロシアも9月の原油輸出の削減を表明したことで原油市場の引き締まりは続くとの見方が浮上した。サウジアラビアなど石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟国の産油国で構成するOPECプラスの会合は、4日に開催される予定だが、現行の石油生産方針は維持されると予想されている。

■ネットワンシステムズ <7518>  2,563円  -625 円 (-19.6%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ

ネットワンシステムズ<7518>が急落。3日の取引終了後に4~6月期(第1四半期)決算を発表し、営業利益は前年同期比39.6%減の16億6500万円だった。通期で増益を見込んでいるだけに、これがネガティブサプライズとなって大きく売り優勢に傾いている。機器仕入れ納入の改善に伴い、売上高は同16.6%増の425億8800万円と増加した。一方、売上総利益率の低下や販管費の増加が響き、利益は減少した。なお、通期の増収増益見通しは据え置いている。

■エア・ウォーター <4088>  1,728.5円  -223.5 円 (-11.5%)  本日終値  東証プライム 下落率3位

エア・ウォーター<4088>は大幅安。3日の取引終了後に4~6月期(第1四半期)決算を発表。営業利益が前年同期比13.3%減の112億6300万円となっており、これを嫌気した売りが出ている。大手半導体メーカー向けのガス供給が引き続き高稼働を維持し、売上高は同2.4%増の2300億3900万円と増収を確保した。一方、石化市況の低下や顧客の在庫調整による機能材料分野の落ち込み、新型コロナウイルス5類移行に伴う酸素濃縮装置の自治体向けリース契約の減少などが響き、利益は減少した。なお、通期の増収増益見通しに変更はない。

■TDCソフト <4687>  1,643円  -192 円 (-10.5%)  本日終値  東証プライム 下落率5位

3日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は5%減益で着地」が嫌気された。

TDCソフト <4687> [東証P] が8月3日大引け後(16:00)に決算を発表。24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比5.4%減の7.7億円に減り、4-9月期(上期)計画の16.5億円に対する進捗率は47.0%にとどまったものの、5年平均の41.5%を上回った。

⇒⇒TDCソフトの詳しい業績推移表を見る

■古河電気工業 <5801>  2,396.5円  -205 円 (-7.9%)  本日終値  東証プライム 下落率10位

古河電気工業<5801>が大幅続落。3日の取引終了後に4~6月期(第1四半期)決算を発表。営業損益が前年同期の黒字から27億7900万円の赤字に転落しており、これを嫌気した売りが出ている。売上高は前年同期比5.3%減の2464億1400万円だった。インフラ部門が北米の顧客の在庫調整やプロジェクト遅延による減収、中国景気の回復鈍化などを受けて大きく落ち込み、全体の足を引っ張った。生産性改善や販売価格の適正化により、電装エレクトロニクス部門の収益は改善した。なお、通期の増収増益見通しは据え置いている。

■シンフォニア <6507>  1,544円  -127 円 (-7.6%)  本日終値

シンフォニア テクノロジー<6507>が大幅安。午後1時半過ぎに4~6月期(第1四半期)決算を発表。売上高が前年同期比4.8%減の191億7800万円、営業利益が同33.4%減の6億1500万円となっており、これが嫌気された。半導体製造装置や電子部品、FA関連分野で設備投資の慎重姿勢が続いたことが影響した。パワーエレクトロニクス機器事業やクリーン搬送システム事業が落ち込んだ。通期見通しに変更はない。

■KADOKAWA <9468>  3,206円  -190 円 (-5.6%)  本日終値

3日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は50%減益で着地」が嫌気された。

KADOKAWA <9468> [東証P] が8月3日大引け後(15:30)に決算を発表。24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比50.4%減の61億円に大きく落ち込んだが、通期計画の182億円に対する進捗率は33.5%となり、5年平均の34.2%とほぼ同水準だった。

⇒⇒KADOKAWAの詳しい業績推移表を見る

■GMO TECH <6026>  3,410円  +500 円 (+17.2%) ストップ高   本日終値

GMO TECH<6026>がストップ高。3日の取引終了後、23年12月期の連結業績予想について、売上高を60億円から62億円(前期比13.6%増)へ、営業利益を3億5000万円から5億円(同2.2倍)へ、最終利益を2億8000万円から3億6500万円(前期2億9500万円の赤字)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を125円47銭から165円59銭へ引き上げたことが好感された。アフィリエイトサービスにおいて既存大口顧客の失注があったことで、上期の売り上げ水準は低下したものの、前期に行った人材への投資やアフィリエイトサービスの取引先開拓のための投資などの効果が実現してきており、粗利率の高い新規案件が積み上がっていることが要因。特にストック型収益のMEOサービスが安定して顧客数を増加させ、下期も順調に推移すると見込まれることも寄与する。同時に発表した第2四半期累計(1~6月)決算は、売上高28億4900万円(前年同期比14.7%増)、営業利益3億300万円(同35.7%増)、最終利益2億4300万円(前年同期2億400万円の赤字)だった。

●ストップ高銘柄

アジャイル <6573>  481円  +80 円 (+20.0%) ストップ高   本日終値

エンプラス <6961>  9,760円  +1,500 円 (+18.2%) ストップ高   本日終値

ジャパンエン <6016>  4,690円  +700 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値

など、6銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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