話題株ピックアップ【夕刊】(1):サンウェルズ、DDグループ、東電HD

注目
2023年9月21日 15時11分

■サンウェルズ <9229>  2,673円  +289 円 (+12.1%)  本日終値

サンウェルズ<9229>が急騰。同社はパーキンソン病専門の有料老人ホーム「PDハウス」を中心に介護サービス事業を展開している。PDハウスへの入居希望者が多く高稼働状態にあり、業績は会社側の想定を上回って推移している。20日取引終了後、24年3月期の業績予想の修正を発表、営業利益は従来見通しの29億4700万円から33億5300万円(前期比2.3倍)に大幅増額しており、これを好感する買いを呼び込んだ。また、好業績を背景に株主還元も強化し、今期の年間配当を従来計画の10円から12円に上方修正した。更に中期経営計画の見直しも発表、最終年度の26年3月期の営業利益を従来の59億9000万円から73億6500万円に大幅に引き上げており、これらを材料視する買いが集中した。

■DDグループ <3073>  1,930円  +190 円 (+10.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ

DDグループ<3073>は新値追い。同社は首都圏中心にカフェやレストラン、居酒屋など複数の飲食店業態を展開。コロナ禍の行動制限緩和に伴う人流回復を追い風に業績は好調で、第1四半期(3~5月)決算は大幅増収、営業黒字転換を達成。同決算とあわせ、通期見通しの上方修正も行っている。好業績を背景に株価は上昇トレンドを突き進んでいる。きょうは、いちよし経済研究所による新規格付けを手掛かりに上げ足を一段と加速させている。

■八洲電機 <3153>  1,378円  +89 円 (+6.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位

八洲電機<3153>が急反発。20日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、営業利益を29億円から33億円(前期比18.1%増)へ、純利益を20億円から21億円(同9.6%増)へ上方修正したことが好感された。売上高は620億円(同2.9%増)の従来見通しを据え置いたものの、プラント事業を中心に老朽設備の維持・保全案件などの大型工事案件が好調に推移し、付加価値の高いエンジニアリング案件に注力したことで売上総利益率が改善しているという。

■東電HD <9501>  721.1円  +34.8 円 (+5.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位

東京電力ホールディングス<9501>が朝安後に切り返し、年初来高値を更新するなど頑強な動きをみせている。米連邦公開市場委員会(FOMC)後に米国の長期金利が4.4%台に上昇したことを受け、東京市場ではグロース株からバリュー株に投資資金をシフトさせる傾向が鮮明となっており、同社株をはじめとする電力株は資金の受け皿となっているようだ。また、SMBC日興証券は20日、東電HDの目標株価を370円から510円に引き上げた。投資評価は「3(アンダーパフォーム)」を据え置いた。来期の業績について、電気料金の見直しや、石炭価格の前提の引き下げの影響などを考慮し、営業利益の予想を330億円から2370億円に増額修正した。

■イチネンHD <9619>  1,442円  +61 円 (+4.4%)  本日終値

イチネンホールディングス<9619>が大幅反発。20日の取引終了後、24年3月期の配当予想について、中間・期末各25円の年50円から中間30円・期末25円の年55円(前期50円)に増額修正したことが好感された。

■大和工業 <5444>  7,655円  +243 円 (+3.3%)  本日終値

大和工業<5444>が急反発、上場来高値を更新した。大和証券は20日、同社株の投資判断を「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」に引き上げた。目標株価は5900円から8400円に見直した。同証券では、24年3月期の連結経常利益予想を825億円(従来684億円)に上方修正した。25年3月期の同利益も774億円(同634億円)に増額した。米国持ち分法事業のニューコア・ヤマトのメタルスプレッドが高水準で維持されている点や為替の円安などを増額要因として織り込み直した。4月に連結配当性向のメドを40%(以前は30%)に引き上げられたほか、株価水準や今後のキャッシュバランス次第では自己株式取得の可能性もあるとみている。

■元気寿司 <9828>  5,310円  +120 円 (+2.3%)  本日終値

元気寿司<9828>が3日続伸。20日の取引終了後、10月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位あたりの金額を引き下げることで投資家がより投資しやすい環境を整え、投資家層の拡大と株式の流動性の向上を図ることが目的という。

■神奈川中央交通 <9081>  3,345円  +70 円 (+2.1%)  本日終値

神奈川中央交通<9081>が反発し、3月につけた年初来高値を更新した。20日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の業績予想の上方修正を発表した。最終利益はこれまでの12億5000万円から22億9000万円(前年同期比18.2%増)に見通しを引き上げた。減益予想から一転して増益で着地する見込みとなり、好感されたようだ。中間期の売上高は531億円から565億円(同12.8%増)に予想を見直した。定期券利用を中心に旅客需要が想定を上回った。自動車販売事業で、商用車の車両整備台数が増加した影響も予想に反映した。通期の業績予想は据え置いた。

■リケン <6462>  3,605円  +70 円 (+2.0%)  本日終値

リケン<6462>が堅調。イギリスのスナク首相が20日、ガソリン車とディーゼル車の新車販売を禁止する期限を2030年から35年に先送りすると表明した。自動車のエンジン向けにピストンリングを生産する同社など、内燃機関向けの部品を供給する自動車部品株には、EV(電気自動車)の普及による部品需要の減少のペースが緩和されるとの見方から、株価の支援材料となったようだ。日本ピストンリング<6461>やTPR<6463>もプラス圏で推移する。

■大栄環境 <9336>  2,196円  +42 円 (+2.0%)  本日終値

大栄環境<9336>が3日ぶりに反発。20日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を150万株(発行済み株数の1.50%)、または37億5000万円としており、取得期間は9月21日から来年9月20日まで。株主還元や資本効率の向上を図るほか、経営環境に応じた機動的な資本政策の遂行を可能とするとともに、企業価値の持続的向上へのインセンティブとしての譲渡制限付株式報酬を将来的に活用するために取得するという。

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