話題株ピックアップ【夕刊】(2):三菱UFJ、すかいらーく、近鉄百

注目
2023年9月21日 15時14分

■群栄化学工業 <4229>  3,480円  +65 円 (+1.9%)  本日終値

群栄化学工業<4229>が4日ぶりに反発。20日の取引終了、24年3月期の連結業績予想について、営業利益を19億円から24億円(前期比44.7%増)へ、純利益を14億円から18億円(同49.9%増)へ上方修正したことが好感された。半導体市況の回復の遅れや中国経済の悪化などの下振れ要因の影響を織り込み、売上高は320億円から310億円(同1.2%減)へ下方修正したものの、上期にディスプレー向け樹脂や非住宅向け断熱材用樹脂が堅調に推移したことに加えて、価格是正効果や在外子会社の利益改善に取り組んでいることなどが寄与する。

■三菱UFJ <8306>  1,318円  +17 円 (+1.3%)  本日終値

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクが相次いで年初来高値を更新した。米連邦準備制度理事会(FRB)が20日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を発表した。政策金利は事前の予想どおり据え置かれたものの、FOMCメンバーによる政策金利見通し(ドットチャート)では、23年末の中央値が5.6%に維持され、年内に追加の利上げが行われる水準が示された。FRBがタカ派的な姿勢をみせたとの受け止めもあって、米国の長期金利の指標である新発10年債利回りは4.4%台に上昇した。一方、日本国内では日銀がきょうから22日までの2日間、金融政策決定会合を開く。日銀の金融政策を巡る思惑が交錯するなかにあって、米長期金利の上昇が国内金利を一段と押し上げ、銀行の利ザヤ改善につながるとの見方から、メガバンク株には幅広い投資家の資金が流入しているようだ。

■すかいらーく <3197>  2,027円  +7.5 円 (+0.4%)  本日終値

すかいらーくホールディングス<3197>が4日ぶりに反発。ブラックロック・ジャパン(東京都千代田区)が20日の取引終了後に提出した大量保有報告書で、ブラックロックと共同保有者のすかいらーく株式保有割合が5.02%となったことが判明しており、需給思惑的な買いが入ったようだ。

■近鉄百貨店 <8244>  2,904円  +8 円 (+0.3%)  本日終値

近鉄百貨店<8244>がしっかり。オリックス<8591>グループが運営するオリックス・バファローズは20日、プロ野球パ・リーグの優勝を決め、リーグ3連覇を果たした。これに伴い、近鉄百貨店各店ではきょうから7日間、「オリックス・バファローズ リーグ優勝おめでとうセール」を開催する。近鉄百に対しては集客効果を期待した買いが入り、株価の下支え要因となったようだ。地元経済団体の関西経済連合会は20日、バファローズのリーグ優勝を受けてコメントを発表。阪神タイガースがリーグ優勝を果たしたことに関連して、住友電気工業<5802>の会長を務める松本正義・関経連会長は「59年ぶりとなる関西ダービーの実現を願っている」と、談話のなかで今後の展開に期待を寄せた。

■Jトラスト <8508>  462円  +1 円 (+0.2%)  本日終値

Jトラスト<8508>がしっかり。20日の取引終了後、東京都港区に保有する固定資産を売却するのに伴い、23年12月期第3四半期に売却益14億2100万円をその他の収益に計上すると発表したことが好材料視された。なお、通期業績予想への影響は現在精査中としている。

■久光製薬 <4530>  5,293円  +3 円 (+0.1%)  本日終値

久光製薬<4530>が5営業日ぶりに反発。同社は20日取引終了後、アルビオン(東京都中央区)との提携により自社のマイクロニードル技術「HalDisc beaute」を応用したマイクロニードル化粧品を開発し、アルビオンを通じて販売すると発表。「HalDisc beaute」は、水分と美容成分を含むジェル状のパッチに角層を傷つけないマイクロニードルディスクを掛け合わせた技術。同社は今後も同技術を生かした化粧品や医薬品などの研究開発に努めるとともに、他社とのパートナリングなどにも積極的に取り組み、新しい価値の創造に取り組むとしている。

■神戸物産 <3038>  3,500円  -148 円 (-4.1%)  本日終値

神戸物産<3038>が軟調。20日の取引終了後、8月度の単体業績を発表した。売上高は前年同月比16.7%増の402億8500万円と増収基調を継続した一方、経常利益は同28.9%減の21億7000万円となった。経常減益となるのは6月以来2カ月ぶりで、ネガティブ視されたようだ。8月度は新たに5店舗出店し、退店数は2店舗だった。冷凍野菜や飲料をはじめとした夏物商材や、夏祭りに向けたイベント商材が好調だった。もっとも為替変動のリスクヘッジを目的とした為替予約に関し、前年同月は時価評価益を計上した半面、今月は時価評価損が発生し、経常利益を押し下げる要因となった。

■ツルハホールディングス <3391>  9,933円  -367 円 (-3.6%)  本日終値

ツルハホールディングス<3391>は3日続落。20日の取引終了後に発表した24年5月期第1四半期(5月16日~8月15日)の決算は、売上高が前年同期比6.8%増の2598億2700万円、営業利益が同5.9%増の141億300万円だった。良好な内容だったものの、通期予想に対する進捗で大きなサプライズ感がなく、目先材料出尽くしの売りが優勢となっている。出店精度の向上や改装の推進、自社決済サービスの導入など各種施策を進めたほか、収益性改善や販管費の低減に取り組んだ。通期の増収増益見通しに変更はない。

■ソフトバンクグループ <9984>  6,257円  -205 円 (-3.2%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>の下値模索が続き、きょうで3日続落。前日の米国株市場では、米長期金利の上昇を嫌気してハイテク株中心に売りがかさみ、ナスダック総合株価指数の下げが目立った。ナスダック市場の動向と株価連動性の高い同社株には向かい風となっている。また、前週14日に新規上場した傘下の英半導体設計大手アーム<ARM>がセカンダリーは不調で、ここまで終値ベースで一度も上昇することなく4日続落となっていることも、ソフトバンクGの株価にネガティブに作用している。きょうは一時6200円台まで売られ、8月中旬と9月上旬に形成したダブルボトムの6300円ラインを下回ってきたことで、テクニカル的にも警戒感が高まっているようだ。

■INPEX <1605>  2,224.5円  -42 円 (-1.9%)  本日終値

INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が安い。20日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の10月限が前日比0.92ドル安の1バレル=90.28ドルに下落した。20日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が発表され、米政策金利は据え置かれたが、「年内あと1回の利上げ」の可能性が示唆されたほか、24年末の金利見通しの予想中央値は従来に比べ引き上げられた。今回のFOMCは金融引き締めに前向きなタカ派的な内容だったとみる声が多かった。これを受け、米景気減速による石油需要減少が警戒され、原油相場は軟調な動きとなった。

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