話題株ピックアップ【夕刊】(3):デジプラ、ペルセウス、日東精

注目
2023年9月28日 15時19分

■デジタルプラス <3691>  772円  +100 円 (+14.9%) ストップ高   本日終値

デジタルプラス<3691>は急騰。27日の取引終了後、Macbee Planet<7095>との間で資本・業務提携すると発表。これを好感した買いが膨らんだ。マクビープラのLTV(顧客生涯価値)マーケティングの一環としてデジプラが提供するデジタルギフトを活用することや、各種データを活用した新サービスの共同開発に取り組んでいく。資本面では、デジプラの菊池誠晃代表取締役社長が保有する株式の一部をマクビープラに譲渡する。マクビープラはデジプラ株の10.27%を保有する大株主になる見通し。

■ペルセウス <4882>  454円  +43 円 (+10.5%)  本日終値

ペルセウスプロテオミクス<4882>が反発。27日の取引終了後、シングルセル・クローニング技術を活用した新しい抗体研究支援サービスの提供を始めたと発表。同サービスでは、従来必要だった細胞融合やライブラリ構築を行うことなく、抗体産生細胞を1個ずつ単離してスクリーニングし、目的の抗体を産生する細胞を選択して抗体を取得することができる。抗体研究だけでなく、シングルセル遺伝子解析や希少細胞の回収、遺伝子導入後の細胞クローニングなど幅広い用途に対応しているという。

■日東精工 <5957>  597円  +45 円 (+8.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位

日東精工<5957>が急伸。27日の取引終了後、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応方針を発表しており、これを評価した買いが集まった。PBR(株価純資産倍率)が1倍を下回る状況にあるなか、財務戦略として、25年12月期までの中期経営計画期間を対象に、1株18円を下限とした配当維持または増配を行う累進配当を導入する。余剰資金の変動に応じた機動的な自己株式取得を実施する方針も示した。25年12月期にPBR1倍以上を目指す。同社が2月に公表した中期経営計画では、25年12月期に売上高を600億円(22年12月期実績は440億2100万円)、営業利益を51億6000万円(同29億3100万円)に伸ばす目標を掲げた。ROIC(投下資本利益率)は8.0%以上(同5.7%)、ROE(自己資本利益率)は9.0%以上(同6.1%)を目指す。今後、中期計画の戦略と連動させてPBR1倍割れの状況に対処していく方針だ。

■ブリッジ <7039>  1,906円  +120 円 (+6.7%)  本日終値

ブリッジインターナショナル<7039>が続急伸した。27日の取引終了後、23年12月期から配当を開始すると発表しており、好感されたようだ。従来は無配を計画していたが、期末一括配当予想を35円に設定した。

■ニイタカ <4465>  2,087円  +116 円 (+5.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位

ニイタカ<4465>が全体下げ相場に逆行して上昇。ここ2カ月にわたり底値ボックス圏での推移だが、足もとで動きを一変させ、13週・26週移動平均線を一気に上抜いた。同社は業務用洗剤などを手掛けるが23年5月期は営業利益段階で53%減益と落ち込んだ。前日の取引終了後に24年5月期第1四半期(23年6~8月)の業績を発表、営業利益は前年同期比19%減の2億8800万円と低調だったが、売上高は同18%増の55億600万円と大幅に伸びた。また、営業利益についても第1四半期は減益ではあったが、通期計画の10億円(前期比17%増)に対する進捗率は29%に達しており安心感につながっている。信用買い残も枯れた状態で株式需給面も上値が軽い。

■メディカルネット <3645>  381円  +21 円 (+5.8%) 一時ストップ高   本日終値

メディカルネット<3645>が大幅続伸。27日の取引終了後、遺伝子検査サービスを手掛けるミルテル(広島市南区)が提供するスキャンテスト乳がんの歯科業界における独占販売権を取得したと発表。スキャンテスト乳がんは、乳がん患者で変化する唾液中の「ポリアミン」を解析して乳がんの早期発見をサポートする検査。AI(人工知能)で作成した独自アルゴリズムにより、現在乳がんに罹患している可能性を判定するという。

■アプリックス <3727>  231円  +12 円 (+5.5%)  本日終値

アプリックス<3727>が大幅続伸、低位株物色の流れに乗り年初来高値を更新した。業績は低迷しているが、ストックビジネスのMVNO事業に注力し業績立て直しを図っている。また、通信機能付きAIドライブレコーダーの法人向け需要開拓に期待が大きい。23年12月期は営業利益段階で前期比3.1倍の1億5200万円予想と改善色を一気に強める見通しで、24年12月期もストック事業が好調で回復歩調が維持されるとの見方が強い。

■クロスフォー <7810>  223円  +10 円 (+4.7%)  本日終値

クロスフォー<7810>が続伸。同社は27日、中国市場への本格進出のため、広州市に初の小売第1号店となる「Crossfor x Liber」がグランドオープンしたことを明らかにしており、これが株価を刺激したようだ。同店舗は20~30代の女性をターゲットに、ユニークで洗練されたデザインのシルバーアクセサリーの商品を展開。今後は多くのフランチャイズ企業とのビジネス提携など戦略的なパートナーシップ提携を築くため、展示・商談スペースのCrossfor Showroom「Crossfor x VBOSS」を10月1日にオープンする予定だとしている。

■キッズウェル・バイオ <4584>  200円  +7 円 (+3.6%)  本日終値

キッズウェル・バイオ<4584>切り返し急。今週26日にストップ高に買われた後、前日は目先利益確定の売りで反落したが、きょうは改めて買いが流入しカイ気配で始まった。北大発の創薬ベンチャーでバイオシミラー(バイオ後続品)を手掛ける。27日取引終了後、眼科治療領域のバイオ後続品「ラニビズマブ」について、販売パートナーの千寿製薬が新たな適応症「網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫」に対する医薬品製造承認事項一部変更申請の承認を取得したことを発表、これを新たな手掛かり材料として投資資金が攻勢をかけた。

■ヘッドウォータース <4011>  7,730円  +270 円 (+3.6%)  本日終値

ヘッドウォータース<4011>が大幅高。同社は人工知能(AI)を活用したソリューションビジネスを手掛けているが、時流を捉え生成AI分野にも積極的に布石を打っている。27日取引終了後、コンサルティング事業を手掛けるマネジメントソリューションズ<7033>と協業を開始することを発表した。米マイクロソフト<MSFT>のAzure OpenAI Service活用と組織浸透を包括的に伴走支援する「生成AIプロジェクトラボ」の提供を行う。これによる業容拡大効果に期待した投資資金を呼び込んだ。

●ストップ高銘柄

イー・ロジット <9327>  513円  +80 円 (+18.5%) ストップ高   本日終値

ムラキ <7477>  3,490円  +491 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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