話題株ピックアップ【夕刊】(1):JCRファ、アスクル、FPパートナ

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2023年9月29日 15時13分

■JCRファーマ <4552>  1,495.5円  +119.5 円 (+8.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ

JCRファーマ<4552>が急反発。28日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想を上方修正したと発表した。最終利益の見通しは38億円から73億円(前期比93.5%増)に引き上げた。また、経常利益は減益予想から一転して増益を見込んでおり、ポジティブ視されたようだ。売上高の見通しは369億円から454億円(同32.2%増)に見直した。遺伝子組み換え天然型ヒト成長ホルモン製剤「グロウジェクト」が大きく伸び、「イズカーゴ」や「テムセル」を含む主力製品の販売も予想を上回る見込みとなった。同時にJCRファはライソゾーム病の一種であるムコ多糖症3B型を対象疾患とする治療薬「JR-446」について、メディパルホールディングス<7459>との海外における事業化についての実施許諾契約と、日本における共同開発・商業化契約の締結について決めたと発表した。

■アスクル <2678>  1,960円  +101 円 (+5.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位

アスクル<2678>が急動意、一時5.3%高の1958円まで上値を伸ばす場面があった。オフィス用品通販の最大手で、約45%の株式を保有する筆頭株主のZホールディングス<4689>と協業して個人向けeコマース事業に注力している。24年5月期は営業利益段階で前期比13%増の165億円を見込んでいる。足もとの業績についても、28日取引終了後に発表した9月の単体売上高が前年同月比6.9%増と3カ月ぶりに前年実績を上回ったことで安心感が浮上している。株価はマドを開けて上放れ一気に25日移動平均線の上に頭を出しており、目先上昇トレンド転換を示唆している。

■FPパートナー <7388>  3,495円  +170 円 (+5.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位

FPパートナー<7388>は急反発。同社は主に生命保険業界を対象に個人及び法人向けの保険代理業、金融商品仲介などを手掛けている。営業人員の強化などで顧客の新規開拓が進んでおり業績は好調で、23年11月期最終利益は前期比6割増の37億7900万円予想と大幅な伸びを見込む。好業績を背景に株主還元にも積極的に取り組んでいるが、28日取引終了後、株主優待制度の拡充を発表した。基準日に11月末を新設し、クオカード3000円分の贈呈回数を年2回に増やすというもので、これが株価を強く刺激する格好となっている。

■ウェルスナビ <7342>  1,269円  +51 円 (+4.2%)  本日終値

ウェルスナビ<7342>が3日続伸。28日の取引終了後、楽天証券と楽天投信投資顧問の2社との間で業務提携に向けた基本合意書を締結したと発表。これが手掛かりとなった。合意書締結は25日付。業務提携では、ウェルスナビが提供している世界水準の資産運用や顧客サポートを投資信託商品で実現することを目指す。投資信託商品は楽天投信投資顧問が組成し、新しいNISA制度に対応して楽天証券のNISA口座を使う顧客などに提供する。提供開始は来春の予定。

■住友ベークライト <4203>  6,523円  +237 円 (+3.8%)  本日終値

住友ベークライト<4203>が反発。28日の取引終了後、10月31日付で自社株271万1500株(発行済み株数の5.47%)を消却すると発表しており、好材料視された。なお、消却後の発行済み株数は4687万8978株となる予定だ。

■弁護士ドットコム <6027>  4,835円  +120 円 (+2.6%)  本日終値

弁護士ドットコム<6027>が大幅高。28日の取引終了後、人工知能(AI)を搭載した弁護士用書籍検索サービス「弁護士ドットコムLIBRARY AIアシスタント(α版)」の提供を同日から始めると発表。これが買い材料視された。同サービスでは、ユーザーが文章形式で質問を投げかけると、AIがキーワードや文脈を理解して関連する書籍のページを見つけ出して表示する。また、AIが複数の書籍をベースに論点を整理し、そのサマリーも自動生成するという。サービスの開発にあたっては、PKSHA Technology<3993>から技術支援を受けた。

■三越伊勢丹 <3099>  1,731.5円  +42 円 (+2.5%)  本日終値

百貨店やホテルなどインバウンド関連株が高い。きょう29日から中国で国慶節(建国記念日)を含む大型連休が始まった。中国人訪日客の動向を巡っては原発処理水の放出を巡る日中関係悪化の影響が懸念されているが、直近の報道では中国から日本への旅客便が満席状態にあることや中国人の間で日本が人気の旅行先であることが伝わっている。きょうの株式市場では、中国人客の回復期待を背景にインバウンド株が物色されている。百貨店の三越伊勢丹ホールディングス<3099>のほか、ホテル株の共立メンテナンス<9616>やABホテル<6565>、シー・ヴイ・エス・ベイエリア<2687>が上昇。羽田空港の旅客ターミナルを運営する日本空港ビルデング<9706>、Wi-Fiレンタルサービスを手掛けるインバウンドプラットフォーム<5587>なども買われた。

■フリー <4478>  2,972円  +67 円 (+2.3%)  本日終値

フリー<4478>は反発。午後1時ごろ、全国の補助金・助成金制度を検索できる「freee補助金」の提供を開始したと発表しており、好材料視された。新サービスは、スモールビジネスの経営において重要な補助金・助成金に関する情報を、検索性を高くすることでビジネスの成長を支援するために提供するもの。ChatGPTなどを活用することで補助金/助成金の情報収集と精査をシステム化し、圧倒的な情報網羅性と情報の新しさを実現したのが特徴という。また、今後は公益財団法人や自治体以外の運営する補助金・給付金制度などにも対象を拡大予定としている。

■太陽誘電 <6976>  4,049円  +89 円 (+2.3%)  本日終値

太陽誘電<6976>が反発。岩井コスモ証券は28日、同社株の投資判断を「B」から「B+」に引き上げた。目標株価は4040円から4400円に見直した。第1四半期(4~6月)の連結営業損益は5億7700万円の赤字(前年同期は131億4200万円の黒字)と低調なスタートとなった。ただ、自動車向けの堅調持続、北米スマホ新モデルの順調な立ち上がり、円安の進行など事業環境の好転により第2四半期以降は一転、業績回復を見込む。下期は、データセンター向けの販売拡大が予想され、収益モメンタムの復調が顕著になるとみている。同証券では、24年3月期の連結営業利益は会社予想150億円に対して197億円への上方修正を予想。25年3月期の同利益は272億円を見込んでいる。

■バリュエンス <9270>  2,755円  +40 円 (+1.5%)  本日終値

バリュエンスホールディングス<9270>が5日続伸。28日の取引終了後、8~9月にかけて、インドネシアにブランド買取店「ALLU(アリュー)」4店舗をオープンしたと発表しており、好材料視された。これにより、インドネシアでの店舗展開は合計で16店舗となるとしており、海外展開の加速が評価されている。

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