「防衛」が3位にランクイン、中東での地政学リスク急浮上で思惑買いに火<注目テーマ>
★人気テーマ・ベスト10
1 半導体
2 人工知能
3 防衛
4 JPX日経400
5 インド関連
6 半導体製造装置
7 地方銀行
8 水素
9 石油
10 TOPIXコア30
みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「防衛」が3位にランクインしている。
ロシアのウクライナ侵攻を契機に国家安全保障というテーマに世界的な関心が改めて高まったが、日本でも岸田政権は防衛費予算の大幅増額を打ち出している。これが株式市場でも防衛関連株に波状的な買いが流入する背景ともなった。
そうしたなか直近で新たに地政学リスクが浮上、イスラム組織ハマスがイスラエルに大規模な攻撃を仕掛けイスラエルも激しく反撃していることから、双方で被害が拡大している状況だ。前日の米国株市場では軍需関連株が軒並み動意、軍用機のロッキード・マーチン<LMT>が9%高に買われたほか、防衛関連テーマの代表銘柄であるノースロップ・グラマン<NOC>は11%を超える上昇をみせた。これを受け東京市場でも同関連銘柄に物色の矛先が向いている。
防衛省との取引額で群を抜く三菱重工業<7011>は一時500円近い上昇で8100円台まで急浮上したほか、IHI<7013>や川崎重工業<7012>なども大きく株価水準を切り上げた。また、防衛関連の常連銘柄に位置付けられる石川製作所<6208>、細谷火工<4274>、豊和工業<6203>、日本アビオニクス<6946>、重松製作所<7980>なども買われている。