【↓】日経平均 大引け| 続落、米株安や中東情勢の緊迫化で売り継続 (10月20日)
日経平均株価
始値 31164.89
高値 31428.97(13:33)
安値 31093.90(09:14)
大引け 31259.36(前日比 -171.26 、 -0.54% )
売買高 12億5762万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆2818億円 (東証プライム概算)
-----------------------------------------------------------------
■本日のポイント
1.日経平均は171円安と続落、売り一巡後は下げ渋る展開に
2.前日のNYダウは金利上昇と原油高を嫌気して250ドル安
3.日経平均は一時300円超安も下値には値頃感の買い
4.レーザーテクや東エレク、ディスコなどの半導体関連株が安い
5.第一三共は米メルクとがん治療薬開発・販売提携で大幅高に
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは、前日比250ドル安と続落した。米長期金利の上昇で米景気の先行き不透明感から売りが優勢となった。
東京市場では、日経平均株価は続落。前日の米株安を受け一時、300円超の下落となったが下値には値頃感からの買いが入り下げ渋った。ただ、中東情勢などが警戒され軟調展開は続いた。
前日の米株式市場では、NYダウは続落した。米長期金利上昇が嫌気されたほか、中東情勢の緊迫化による原油高が警戒された。これを受け、日経平均は売り先行でスタートし、一時下げ幅は300円を超した。ただ、前日も600円超の下落を記録していたこともあり、下値には買いが流入。一時前日比でプラス圏ぎりぎりまで値を戻したが、その後は再び値を下げた。イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザへの地上侵攻が近いとの見方も浮上するなか、上値は重い展開が続いた。
個別銘柄では、レーザーテック<6920>やディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>といった半導体関連株が安く、ソフトバンクグループ<9984>やファーストリテイリング<9983>も値を下げた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>が軟調で、ソニーグループ<6758>やキーエンス<6861>、ホンダ<7267>が下落した。
半面、INPEX<1605>や三菱重工業<7011>、三井物産<8031>が高く、川崎汽船<9107>や日本郵船<9101>、商船三井<9104>など海運株がしっかり。オリエンタルランド<4661>やコマツ<6301>が値を上げた。米メルク<MRK>とがん治療薬の開発・販売で提携を発表した第一三共<4568>が大幅高となった。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は第一三共 <4568>、リクルート <6098>、アドテスト <6857>、オリンパス <7733>、コナミG <9766>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約65円。うち52円は第一三共1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、SBG <9984>、ダイキン <6367>、信越化 <4063>、東エレク <8035>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約112円。
東証33業種のうち上昇は12業種。上昇率の上位5業種は(1)医薬品、(2)鉱業、(3)ゴム製品、(4)石油石炭製品、(5)海運業。一方、下落率の上位5業種は(1)保険業、(2)輸送用機器、(3)証券商品先物、(4)小売業、(5)化学。
■個別材料株
△フュトレック <2468> [東証S]
振動試験装置メーカーと正常性モリタリングの取り組み開始へ。
△ベースフード <2936> [東証G]
初の国外向け公式ECサイトを香港にオープン。
△菊池製作 <3444> [東証S]
「中小企業イノベーション創出推進事業」に子会社が採択。
△第一三共 <4568> [東証P]
米メルク<MRK>とがん治療薬の開発・販売で提携。
△ケイファーマ <4896> [東証G]
新規上場後の下げ過ぎ感強まる。
△プライムスト <5250> [東証S]
「KUSANAGI」の累計稼働台数が8万台を突破。
△三和HD <5929> [東証P]
上半期業績上方修正で一転大幅営業増益へ。
△東京機 <6335> [東証S]
「自律走行清掃ロボット」大阪万博への投入目指す。
△西松屋チェ <7545> [東証P]
エフィッシモの大量保有が伝わり思惑買い優勢に。
△アイスペース <9348> [東証G]
「中小企業イノベーション創出推進事業」に採択。
▼POPER <5134> [東証G]
23年10月期業績予想の下方修正を発表。
▼ディスコ <6146> [東証P]
10~12月期出荷額見通しは前四半期比5%減の751億円。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)西松屋チェ <7545>、(2)第一三共 <4568>、(3)NISSO <9332>、(4)大阪ソーダ <4046>、(5)三和HD <5929>、(6)フコク <5185>、(7)古野電 <6814>、(8)エニグモ <3665>、(9)ファインデ <3649>、(10)セガサミー <6460>。
値下がり率上位10傑は(1)TOWA <6315>、(2)グロバルLM <3486>、(3)SHIFT <3697>、(4)エスエムエス <2175>、(5)オイシックス <3182>、(6)サンアスタ <4053>、(7)ファイバーG <9450>、(8)GMO-PG <3769>、(9)旭ダイヤ <6140>、(10)太陽誘電 <6976>。
【大引け】
日経平均は前日比171.26円(0.54%)安の3万1259.36円。TOPIXは前日比8.51(0.38%)安の2255.65。出来高は概算で12億5762万株。東証プライムの値上がり銘柄数は659、値下がり銘柄数は944となった。東証マザーズ指数は657.30ポイント(2.21ポイント安)。
[2023年10月20日]
株探ニュース