話題株ピックアップ【夕刊】(2):ミネベア、JMDC、日セラ

注目
2023年11月6日 15時15分

■ミネベアミツミ <6479>  2,750円  +246 円 (+9.8%)  本日終値

ミネベアミツミ<6479>が急伸し、年初来高値を更新した。前営業日の2日取引終了後、日立製作所<6501>からパワー半導体事業を買収すると発表しており、評価されたようだ。日立パワーデバイスの株式を取得して子会社化するとともに、日立のパワーデバイス事業に関する海外販売事業を取得する。ミネベアは従来からのチップ製造に加えて、パッケージやモジュールの後工程技術と生産能力を取り込み、パワー半導体の開発から生産までの垂直統合型のビジネス展開につなげる。あわせてミネベアは24年3月期の連結業績予想について、売上高の見通しを1兆4500億円から1兆4000億円(前期比8.3%増)、最終利益の見通しを700億円から580億円(同24.5%減)に引き下げた。データーセンター向けの回復遅れなどの影響を織り込んだ。上期(4~9月)の売上高は前年同期比15.7%増の6721億1700万円、最終利益は同36.3%減の196億円だった。未定としていた中間配当は20円で決定。前期の中間配当と同額となる。

■JMDC <4483>  5,063円  +415 円 (+8.9%)  本日終値

JMDC<4483>が大幅高で3連騰。前週2日取引終了後に発表した4~9月期決算は、売上高が前年同期比14.0%増の137億4600万円、営業利益が同63.2%増の36億200万円だった。これを好感した買いが入った。ヘルスビッグデータの取引先健康保険組合数や利活用先である製薬企業、保険会社との取引額が伸びたほか、健康情報プラットフォーム「Pep Up(ペップアップ)」の発行ID数も増加。また、遠隔読影サービスを利用する医療機関数も引き続き拡大した。通期の増収増益見通しに変更はない。このほか、6日朝方に三菱UFJ信託銀行と健康増進支援サービスの実証実験を始めると発表しており、これも好感された。

■日本セラミック <6929>  2,834円  +196 円 (+7.4%)  本日終値

2日に決算を発表。「1-9月期(3Q累計)経常が7%増益で着地・7-9月期も5%増益」が好感された。

日本セラミック <6929> [東証P] が11月2日大引け後(15:10)に決算を発表。23年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比7.0%増の42.5億円に伸び、通期計画の53億円に対する進捗率は80.3%に達し、5年平均の75.2%も上回った。

⇒⇒日本セラミックの詳しい業績推移表を見る

■サンリオ <8136>  7,187円  +488 円 (+7.3%)  本日終値

サンリオ<8136>が大幅高で4連騰。前営業日となる2日取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正した。最終利益の見通しを120億円から144億円(前期比76.5%増)に引き上げた。インバウンド需要の回復が追い風となるなか、ロイヤルティー収入も計画を上回ったという。業況を好感した買いが集まったようだ。今期の売上高の見通しは841億円から893億円(同23.0%増)に増額した。第2四半期累計の売上高は前年同期比43.4%増の439億3000万円、最終利益は同3.5倍の105億600万円と計画を上振れて着地した。構造改革の施策実行による収益性向上も寄与した。

■三菱重工業 <7011>  8,525円  +570 円 (+7.2%)  本日終値

三菱重工業<7011>が後場に上げ幅を拡大した。この日、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。売上収益は前年同期比10.3%増の2兆692億7200万円、最終利益は同69.8%増の919億4400万円だった。通期の売上高と各利益の予想は据え置いたが、受注高の見通しを1兆円増額して5兆6000億円に引き上げた。これをサプライズ視した買いが集まったようだ。受注高の見通しはエナジー部門で従来の予想から2000億円増額し1兆9000億円、航空・防衛・宇宙部門で8000億円増額し1兆8000億円に見直した。

■コニカミノルタ <4902>  460.4円  +30.6 円 (+7.1%)  本日終値

コニカミノルタ<4902>が大幅に3日続伸した。前営業日となる2日の取引終了後に発表した24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、売上高が前年同期比4.1%増の5527億6300万円、営業損益は7億8500万円の黒字(前年同期は51億3800万円の赤字)となった。4~6月期の時点では営業赤字だったが、7~9月期に営業黒字を確保した。9月中間期での営業黒字転換を受け、業績の底入れを期待した買いが入ったようだ。オフィス機器関連では、A3複合機の販売が日本とインドで伸長。為替影響もあって増収につなげた。コストダウンや物流費の削減も寄与した。9月中間期の最終損益は44億9200万円の赤字となったが、前年同期の最終赤字額(67億4200万円)からは縮小した。

■品川リフラクトリーズ <5351>  1,611円  +107 円 (+7.1%)  本日終値

品川リフラクトリーズ<5351>が反発した。前営業日となる2日の取引終了後、取得総数125万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.67%)、取得総額22億5000万円を上限とする自社株買いを11月6日から2024年3月31日に実施すると発表した。あわせて公表した24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、売上高が前年同期比19.1%増の727億400万円、最終利益が同2.1倍の94億3600万円となり、これらが株価の支援材料となったようだ。主力の耐火物事業では、販売価格の改定や販売構成の改善とともに、新たに加わったブラジル事業の業績が寄与し、大幅な増収増益となった。

■住友精化 <4008>  4,985円  +330 円 (+7.1%)  本日終値

住友精化<4008>は大幅高で年初来高値更新。午後2時ごろ、24年3月期純利益見通しを65億円から70億円(前期比18.5%減)に上方修正すると発表した。円安による為替差益が寄与する見込みで、これを好感した買いが集まった。売上高や営業利益見通しに変更はない。同時に発表した4~9月期決算は売上高が696億6400万円(前年同期比5.1%減)、純利益は30億7100万円(同48.1%減)だった。あわせて、取得上限22万株(自己株式を除く発行済み株数の約1.6%)、または10億円とする自社株買いの実施を発表した。期間は11月7日から来年2月29日まで。更に、「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について」を開示。中期経営計画の2025年度業績目標(営業利益120億円、ROE8.5%)の達成や2030年度に向けた中長期目標(営業利益成長率6%、ROE10%以上)の前倒しの実現、株主還元の更なる充実を掲げた。

■H2Oリテイ <8242>  1,690円  +109 円 (+6.9%)  本日終値

エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>が急反発した。前営業日となる2日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想と配当予想を上方修正すると発表し、好感されたようだ。最終利益の見通しを95億円から130億円(前期比20.6%減)に引き上げた。また期末配当予想は、3円の特別配当を加えて15円50銭とした。今期の売上高予想は6750億円から6800億円(同8.3%増)に増額した。4~9月期の売上高は計画に対し未達となったものの、百貨店や食品事業を中心に想定通りに推移した。百貨店事業での宣伝費の抑制や食品事業での経費コントロールが奏功し、9月中間期の利益は計画を上振れして着地しており、これまでの実績と足もとの業績動向を通期業績予想に織り込んだ。年間配当予想は特別配当3円を含めて28円(同3円増配)となる。

■はごろもフーズ <2831>  3,250円  +195 円 (+6.4%)  本日終値

はごろもフーズ<2831>が大幅高で、年初来高値を更新した。同社は2日取引終了後、24年3月期通期の連結業績予想を修正。営業損益の見通しは従来の7億円の黒字から14億円の黒字(前期は11億3300万円の赤字)に引き上げたことが好感されたようだ。売上高予想も705億円から718億円(前期比1.9%増)に上方修正。改定した新価格が定着してきたことに加え、利益面では広告宣伝費や物流費の減少が寄与するとしている。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.