話題株ピックアップ【夕刊】(3):トヨタ、WHDC、スポーツF
■トヨタ自動車 <7203> 2,735円 -45 円 (-1.6%) 本日終値
トヨタ自動車<7203>や日産自動車<7201>、ホンダ<7267>といった自動車株が安い。この日、為替市場での急激な円高進行を警戒する売りが膨らんだ。午後1時時点でドル円相場は1ドル=147円30銭台と前日午後5時時点に比べ1円60銭近いドル安・円高水準となっている。米長期金利の低下傾向が続くなか、日米金利差縮小が意識され円高が進行している。例えば、トヨタの今期想定為替レートは同141円とされており、足もとの円高進行は業績の悪化要因となることが懸念されている。
■WHDC <3823> 82円 +30 円 (+57.7%) ストップ高 本日終値
THE WHY HOW DO COMPANY<3823>が急騰。同社は20日取引終了後、子会社のOne’s Roomが新コミュニティプラットフォーム「ONE’S ROOM(ワンズルーム)」のサービスを開始したと発表。ワンズルームは、アプリを通じて現実世界と仮想世界を融合させた新しいエンターテインメントが体験できるサービス。第1弾として、小室哲哉氏のプライベートスタジオ(ROOM)を忠実に再現し、アバターを操作して自由に歩き回ることができるという。
■スポーツフィールド <7080> 1,705円 +292 円 (+20.7%) 本日終値
スポーツフィールド<7080>が急騰。20日の取引終了後、23年12月期に初配当として30円を実施する方針を発表。これをポジティブ視した買いが先行したようだ。同社はあわせて、配当方針の変更も公表した。今後は配当性向20%を基準として継続的かつ安定的な配当を行うことを基本方針とする。
■ティアンドエス <4055> 3,035円 +501 円 (+19.8%) ストップ高 本日終値
ティアンドエス<4055>が大幅続伸。同社は20日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)向けに、自社が持つ人工知能(AI)関連技術を利用したソリューションを提供することが決まったと発表しており、これが材料視されたようだ。なお、この件に関する詳細については非開示。会社側では、今期業績への影響はないものの、来期の業績予想には織り込む予定だとしている。
■Birdman <7063> 968円 +150 円 (+18.3%) ストップ高 本日終値
Birdman<7063>がストップ高。20日の取引終了後、2024年1月2日にバンテリンドームナゴヤで開催する「K-Pop Masterz×KROSS vol.3」の第1弾アーティストラインアップを発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。第1弾として発表されたのは、韓国の実力派俳優パク・ソジュンと大型新人ガールズグループ「aespa(エスパ)」、6人組ボーイグループ「BOYNEXTDOOR」。残り2組は準備が整い次第、公表するとしている。公演は中部日本放送<9402>傘下のCBCテレビなどと共催する。
■ジーデップ・アドバンス <5885> 9,190円 +1,210 円 (+15.2%) 本日終値
ジーデップ・アドバンス<5885>が続伸。20日の取引終了後、エヌビディア<NVDA>のAIスーパーコンピューティングクラウドサービス「NVIDIA DGX Cloud」の受注を開始したと発表しており、好材料視された。「NVIDIA DGX Cloud」は「NVIDIA DGX」のAIスーパーコンピューティングの専用クラスターに、NVIDIA AIソフトウェアを組み合わせたクラウドサービスで、ユーザーはシンプルなウェブブラウザーを使用して独自のAIスーパーコンピューターにアクセスできるようになる。また、月単位での利用が可能で、LLM(大規模言語モデル)など大規模な開発を迅速かつ簡単にスケーリングできるようになるとしている。
■オーケストラ <6533> 1,050円 +110 円 (+11.7%) 本日終値 東証プライム 上昇率トップ
Orchestra Holdings<6533>が大幅高で3日続伸した。20日の取引終了後、子会社のワン・オー・ワンが提供するスキルマネジメントシステム「スキルナビ」について、人材のスキル管理システムに関する特許権を取得したと発表。これが株価の支援材料となったようだ。登録日は11月8日。同システムでは、独自のデータベース構造とメタデータ管理スキームを用いた特許技術により、スキル・タスク構造を無限に追加することが可能であり、データを自由自在に掛け合わせた分析やシステム要件の変更に柔軟に対応することができるという。
■ブイ・テクノロジー <7717> 2,400円 +182 円 (+8.2%) 本日終値 東証プライム 上昇率7位
ブイ・テクノロジー<7717>は上値指向鮮明。前週13日にマドを開けて上放れ、大底圏離脱の動きを明示したが、大勢二段上げに向け投資マネーが再流入している。液晶や有機ELディスプレーの製造装置を主力に半導体製造装置にも力を入れている。足もとの業績は低調ながら半導体市況の底入れ観測が来期以降の回復に期待を持たせている。そうしたなか、20日取引終了後にフォトマスク製造装置の受注残高が約75億円と過去最高額を更新したことを発表、これを材料視する買いを引き寄せる格好となった。
■アクリート <4395> 1,154円 +84 円 (+7.9%) 本日終値
アクリート<4395>が3連騰。スマートフォンのショートメッセージサービス(SMS)の配信代行サービス最大手。認証用途の需要を追い風に22年12月期はM&A効果も発現し営業利益が2.5倍化した。今期は前期比横ばい見通しながら、進捗率から下方修正含みとみられている。ただし、株価面では業績悪を織り込む形で大底圏に位置しており下値リスクは限定的。そうしたなか、20日取引終了後、半導体や液晶などに特化したエレクトロニクス商社であるシンデン・ハイテックス<3131>と業務提携することを発表、これに伴う業容拡大期待が株価を刺激している。
●ストップ高銘柄
スパンクリト <5277> 341円 +80 円 (+30.7%) ストップ高 本日終値
など、4銘柄
●ストップ安銘柄
アルメディオ <7859> 760円 -300 円 (-28.3%) ストップ安 本日終値
WT天然ガス <1689> 1円 -0.1 円 (-9.1%) ストップ安 本日終値
以上、2銘柄
株探ニュース