前場に注目すべき3つのポイント~SQ週でこう着のなか、材料株物色へ~

市況
2023年12月4日 8時34分

4日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■SQ週でこう着のなか、材料株物色へ

■伊藤園、2Q営業利益 50.4%増 170億円

■前場の注目材料:トヨタ自、トヨタ車体の富士松工場、きょうから通常稼働

■SQ週でこう着のなか、材料株物色へ

4日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感が強まる展開が見込まれる。1日の米国市場はNYダウが294ドル高、ナスダックは78ポイント高だった。11月のISM製造業景況指数が予想を下回り、金利の低下に連れた買いが強まった。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長発言を受け、長期金利が低下したことでハイテクも買い戻された。シカゴ日経225先物清算値(12月限)は、大阪比50円高の33470円。円相場は1ドル146円70銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。NYダウは連日で年初来高値を更新したことから、幅広い銘柄に買いが入りやすいだろう。ただし、米国では半導体株の一角が軟調だったこともあり、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が相場の重荷となる可能性がありそうだ。また、日経平均は高値圏での推移を継続しているものの、直近でボリンジャーバンドの+1σを下回っており、+1σが位置する33600円辺りでの上値の重さが意識されそうだ。

ただし、米国株高から年末高への期待が改めて強まりやすく、下値の堅さは意識されやすい。今週は週末にメジャーSQを控えているため、先物市場ではロールオーバーが中心になる。仕掛け的な商いは入りづらいなか、底堅さがみられてくるようだと、ヘッジに絡んだ商いが入り、指数を押し上げてくる可能性がありそうだ。そのため、押し目狙いのスタンスとなり、売り仕掛け的なトレードは避けておきたいところだろう。

また、先週は週半ばにリバウンドを見せた中小型株については、週末にかけて軟化する格好となり、グロース250指数は支持線として意識されていた75日線を割り込んでいる。神経質になりやすいところではあるものの、日経平均がこう着感を強めてくるようだと、相対的に出遅れている中小型株に年末高を意識した個人主体の資金流入が強まる可能性があると考えられ、押し目を狙いたいところである。そのほか、生成AIなど来年のテーマを意識した材料株物色も狙いたいところだ。

■伊藤園、2Q営業利益 50.4%増 170億円

伊藤園<2593>が発表した2024年4月期第2四半期業績は、売上高が前年同期比6.7%増の2425.27億円、営業利益は同50.4%増の170.46億円だった。国内飲料の値上げが浸透。大型品に比べて採算の良い小型ペットボトルが製品の構成に占める比率を引き上げ、利益を押し上げた。

■前場の注目材料

・NYダウは上昇(36245.50、+294.61)

・ナスダック総合指数は上昇(14305.03、+78.81)

・シカゴ日経先物は上昇(33470、大阪比+50)

・SOX指数は上昇(3738.27、+13.68)

・VIX指数は低下(12.63、-0.29)

・米長期金利は低下

・米国のインフレ沈静化観測

・日銀は金融緩和を継続

・岩谷産業<8088>コスモ株を19.9%取得、筆頭株主に

・トヨタ自<7203>トヨタ車体の富士松工場、きょうから通常稼働

・SCREEN<7735>シグマアイ株取得、量子アニーリング実用化

・コマツ<6301>豪の建機運行管理会社を買収

・日野自<7205>グループ会社のNLJ、「量子」で物流最適化、アサヒロジと実証

・TPR<6463>メキシコでEV部品生産、中国社と合弁設立

・日本ガイシ<5333>本社開発拠点を拡充、車向け中心から転換加速、150億円投資

・ジェイテクト<6473>アフリカ初の販売拠点、ケニアに設置

・JVCケンウッド<6632>無線・配車アプリ機能を1台に集約、タクシー会社向け

・グローリー<6457>競馬場指定席、顔認証で入退場管理を実証

・三菱商事<8058>グループ会社、水素貯蔵システム投入、工場の脱炭素支援

・日精樹脂<6293>環境対応加速、生分解性プラで海外開拓

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

・08:50 11月マネタリーベース(10月:前年比+9.0%)

<海外>

・特になし

《ST》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.