話題株ピックアップ【夕刊】(1):QPS研究所、AIメカ、ペプドリ
■QPS研究所 <5595> 895円 +150 円 (+20.1%) ストップ高 本日終値
QPS研究所<5595>が大幅続伸。午前11時ごろ、東京海上日動火災保険(東京都千代田区)と衛星データを活用したサービス開発に向けて協業を開始したと発表しており、好材料視された。今回の協業は、東京海上日動のリスクマネジメント・デジタルプラットフォーム「TM Station Portal」内のリスク管理情報機能「TM-GRS」におけるサービスを開発するのが狙い。「TM-GRS」は地図上に契約者の国内外の拠点を表示し、拠点ごとの契約情報を確認することができる機能で、QPS研究所が今後打ち上げを予定している小型SAR衛星の商用機から取得したデータを提供することで、東京海上日動の顧客企業のグローバル展開やリスクマネジメントの高度化に貢献するという。
■AIメカテック <6227> 5,430円 +700 円 (+14.8%) ストップ高 本日終値
AIメカテック<6227>がストップ高。21日の取引終了後、海外大手半導体関連メーカーからウエハーハンドリングシステムの大口受注を獲得したと発表したことが好感された。受注金額は約28億円で、25年6月期に売り上げ計上を予定する。なお、同件による24年6月期業績への影響はないとしている。
■スバル興業 <9632> 14,860円 +1,720 円 (+13.1%) 本日終値
スバル興業<9632>が急反発し年初来高値を更新。21日の取引終了後、1月31日を基準日として1株を5株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げ株式の流動性を高めることで、投資家がより投資しやすい環境を整え、投資家層の拡大を図ることが目的という。同時に、太陽光発電設備の設置工事・機器販売を手掛けるテス東北(岩手県盛岡市)の全株式を取得し子会社化したと発表しており、これも好材料視されている。太陽光発電事業の拡充のため、太陽光発電所の拡大に加えて、新たに太陽光発電所の維持管理部門の強化を図るのが狙い。取得価額は4億5000万円。なお、24年1月期業績への影響は軽微としている。
■藤田観光 <9722> 5,300円 +425 円 (+8.7%) 本日終値 東証プライム 上昇率トップ
藤田観光<9722>が急反発。21日の取引終了後、23年12月期の連結業績予想について、売上高を620億円から643億円(前期比47.0%増)へ、営業利益を48億円から63億円(前期40億4800万円の赤字)へ、最終利益を59億円から70億円(同57億8900万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。訪日外国人数の増加に伴い、グループの主要顧客であるインバウンド市場で需要の回復が継続しており、各事業で主に宿泊部門の業績が想定以上に推移しているという。
■ペプチドリーム <4587> 1,319円 +88 円 (+7.2%) 本日終値 東証プライム 上昇率2位
ペプチドリーム<4587>が大幅続伸。同社はこの日、子会社PDRファーマが放射性医薬品の開発ベンチャー、リンクメッド(千葉市稲毛区)との間で、悪性脳腫瘍に対する放射性医薬品候補化合物「64Cu-ATSM」の国内での臨床開発・承認申請・商業化に関する戦略的パートナーシップに合意したと発表。リンクメッドが同化合物の開発を行い、PDRファーマが国内での承認申請や商業化に向けた準備を進める。今後の開発・商業化に必要となるコストや製品上市後に得られる収益については両社間で分配する。
■九州FG <7180> 794.9円 +47 円 (+6.3%) 本日終値 東証プライム 上昇率3位
九州フィナンシャルグループ<7180>が大幅高。富山第一銀行<7184>や山陰合同銀行<8381>といった地銀株が総じて高く、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクがそろって上昇している。日銀が22日、10月の金融政策決定会合の議事要旨を公表した。イールドカーブ・コントロール(YCC)の運用の再柔軟化を決めた会合のなかで、1人の委員から「今回の対応や7月の柔軟化が、出口へつながり得る点を強く否定すべきではない」との発言。また、別のある委員からは「将来の出口を念頭に、金利の存在する世界への準備に向けた市場への情報発信を進めることが重要」と発言があったことが明らかとなった。債券市場では今回の議事要旨についてタカ派的との受け止めが広がっているもようで、債券先物は売られ国内の長期金利に上昇圧力が掛かっている。株式市場でも、マイナス金利政策の早期解除観測を広げる形となり、収益改善を期待した買いが銀行セクターを押し上げたようだ。
■ベネフィット・ワン <2412> 2,117円 +117 円 (+5.9%) 本日終値 東証プライム 上昇率5位
ベネフィット・ワン<2412>が大幅高で3連騰。21日の取引終了後、第一生命ホールディングス<8750>がベネ・ワンに対するTOB(株式公開買い付け)価格を2123円とすると発表した。エムスリー<2413>によるTOB価格1600円を上回る。ベネ・ワンに対しては、第一生命HDのTOB価格を意識した買いが入り、2123円を上回る場面もあった。第一生命HDは7日、ベネ・ワンに対して1株1800円以上でTOBを開始する予定だと発表していた。TOBはベネ・ワンの親会社であるパソナグループ<2168>の同意が得られれば2024年1月中旬にも開始する予定。買付予定数の下限は2461万6600株とし、上限は設定せず、非公開化を目的とする提案内容。TOBが成立した場合は所定の手続きを経て、ベネ・ワンは上場廃止となる可能性がある。
■日機装 <6376> 995円 +43 円 (+4.5%) 本日終値 東証プライム 上昇率8位
日機装<6376>が反発。21日取引終了後に23年12月期業績予想の修正を発表。売上高を1900億円から1923億円(前期比8.6%増)へ、営業利益を40億円から43億円(同87.4%減)へ上方修正しており、これを好感した買いが入った。為替の円安など足もとの事業環境と各事業の業績動向を踏まえた。純利益見通しについては従来予想を据え置いた。あわせて、年間配当予想を25円から27円50銭(前期25円)に増額修正した。
■サンフロンティア不動産 <8934> 1,647円 +71 円 (+4.5%) 本日終値 東証プライム 上昇率9位
サンフロンティア不動産<8934>が年初来高値を更新。同社はきょう午前11時ごろ、ベトナムのドンア大学(ダナン市)と覚書(MOU)を締結したと発表しており、これが株価を刺激したようだ。このMOUは、ベトナムの若者への日本における教育・就労機会提供に関する相互支援協力を行うもの。これを機に同社は人材育成をより一層強化するとしている。
■TPR <6463> 1,622円 +67 円 (+4.3%) 本日終値
TPR<6463>が反発。21日の取引終了後、株主優待制度を拡充すると発表。現行では保有株数に応じてお米券を3~10キログラム分贈呈している。今回の制度拡充では新たに保有期間の条件を加え、保有株数と保有期間に応じてお米券を3~15キログラム分贈呈する。2024年3月から実施する。
★元日~4日に、2024年「新春特集」を一挙、"27本"配信します。ご期待ください。
株探ニュース