話題株ピックアップ【夕刊】(2):JR東海、いすゞ、パリミキHD

注目
2024年1月5日 15時16分

■JR東海 <9022>  3,679円  +39 円 (+1.1%)  本日終値

JR東海<9022>が3日続伸した。日本経済新聞電子版は4日、「米南部テキサス州の主要都市を高速鉄道で結ぶ構想を巡り連邦政府が補助金の支給を決めた」と報じた。日本の東海道新幹線の技術を使う計画とあって、鉄道インフラ輸出の実現と同社の業績へのプラス効果に対する期待を高める方向に作用し、株価の支援材料となったようだ。記事によると、テキサス新幹線に協力するアムトラック(全米鉄道旅客公社)が昨年12月8日に、連邦政府から50万ドルの支給を受けると発表。コストの算定などに使う調査費で金額は小さいものの、開発が進めば大型の公的支援につながる可能性があるとしている。

■いすゞ自動車 <7202>  1,917円  +19.5 円 (+1.0%)  本日終値

いすゞ自動車<7202>が3日続伸した。5日、普通自動車免許でも運転できるEV(電気自動車)の小型トラック「エルフミオEV」の販売開始を発表。物流業界におけるドライバー不足の課題解決につながるEVトラックの拡販を期待した買いが入ったようだ。同社として初となる量産バッテリーEVの小型トラック「エルフEV」において、車両総重量3.5トン未満の新たなモデルを追加する形となる。航続距離は115キロメートル。リース販売のため車両価格は非公表とする。エルフシリーズ全体で国内において年間4万台の販売を目指す。

■パリミキHD <7455>  538円  +2 円 (+0.4%)  本日終値

パリミキホールディングス<7455>が3日続伸し連日の昨年来高値更新となった。同社は4日、23年12月度の月次売上高を発表しており、既存店売上高が前年同月比3.6%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。なお、全店売上高は同2.9%増だった。

■王将フードサービス <9936>  8,090円  +20 円 (+0.3%)  本日終値

王将フードサービス<9936>がしっかり。午前10時ごろに発表した23年12月度の月次売上高(速報版)で、直営既存店売上高が前年同月比5.6%増の76億6300万円と27カ月連続で前年実績を上回り、8月に記録した創業以来過去最高売上高を更新したことが好感された。「ぎょうざ倶楽部お客様感謝キャンペーン」などの各種販促施策を積極的に展開したことにより客数が同4.2%増と伸びたことに加えて、10月に実施した価格改定が寄与した。なお、直営全店売上高は同6.6%増の79億6100万円で、既存店売上高同様に8月に記録した創業以来過去最高売上高を更新した。

■日阪製作所 <6247>  932円  +1 円 (+0.1%)  本日終値

日阪製作所<6247>はしっかり。この日取引開始前、投資有価証券売却益(特別利益)が発生したと発表した。売却益は6億2400万円で、このうち24年3月期上期に3300万円を特別利益に計上しているという。売却したのは上場有価証券5銘柄。今期の連結業績予想については他の要因も含めた見通しが固まり、修正が必要と判断された場合に速やかに知らせるとしている。

■サンケン電気 <6707>  6,921円  -524 円 (-7.0%)  本日終値  東証プライム 下落率3位

サンケン電気<6707>は大発会から大幅続落。4日取引終了後、1日に発生した能登半島地震による影響を発表。震源に近い子会社石川サンケンの生産拠点(堀松工場、志賀工場、能登工場)について被害状況の確認作業に時間がかかる状況としており、先行きへの懸念が高まっているようだ。工場建物や生産設備の一部に被害が出ており、詳細について引き続き確認を進めていくという。業績への影響も現在確認中としている。

■ルネサス <6723>  2,388.5円  -106 円 (-4.3%)  本日終値

ルネサスエレクトロニクス<6723>が4日続落。自動運転支援システムを手掛けるイスラエルのモービルアイ・グローバル<MBLY>の株価が4日の米国市場で急落した。同日に公表した24年12月期の業績見通しが市場予想を大きく下回ったため。更に、同社の決算発表を受けて車載半導体市場の先行きを巡る悲観的な見方が広がり、オン・セミコンダクター<ON>やテキサス・インスツルメンツ<TXN>など車載半導体を取り扱うメーカーの株価にも下押し圧力が掛かった。海外の車載半導体株の下落がルネサスの重荷となったようだ。

■KeePer技研 <6036>  6,720円  -280 円 (-4.0%)  本日終値

KeePer技研<6036>が冴えない。4日の取引終了後、2023年12月のキーパーラボ運営事業の月次動向を発表。既存店売上高は前年同月比13.4%増となった。増収基調を継続したものの、直近の株価は高値圏で推移していたとあって、利益確定売りが優勢となっている。全店ベースで売上高は同21.8%増と、最大の需要期において好実績を維持した。10月に実施したオータムフェアが需要の掘り起こしにつながり、来店台数の増加に寄与した。また、キーパー製品等関連事業の売上高は同33.7%増となり、過去最高を更新した。

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