【↓】日経平均 大引け| 4日ぶり反落、米株安や円高で利益確定売りが優勢 (2月1日)

市況
2024年2月1日 18時15分

日経平均株価

始値  36008.56

高値  36146.36(09:12)

安値  35924.60(13:46)

大引け 36011.46(前日比 -275.25 、 -0.76% )

売買高  17億7754万株 (東証プライム概算)

売買代金  4兆5809億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は4日ぶり反落、一時3万6000円割れ

2.米株安と円高を嫌気、売り一巡後は下げ渋る

3.米株市場ではパウエル氏会見後に下げが加速

4.米早期利下げへの期待感が後退し買い手控え

5.あおぞら銀が急落、S安で売り物残す展開に

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比317ドル安と5日ぶりに反落した。FOMCの声明などで早期利下げ期待が後退したことで利益確定売りが優勢となった。

東京市場では、朝方から売り優勢で日経平均株価は下値を試す動きとなり、一時は3万6000円台を割り込んで推移した。ただ、売り一巡後は下げ渋った。

1日の東京市場は、前日の米株安を受け利益確定売りが誘発される形となった。米国株市場ではFOMC後のパウエルFRB議長の記者会見がややタカ派的な内容で、早期利下げ期待が剥落しハイテク株中心にリスク回避の売り圧力が強まった。また、米長期金利の急低下を背景に外国為替市場では1ドル=147円台を割り込む円高に振れたことも重荷となっている。決算発表や業績予想の修正に絡み大きく売り込まれる銘柄も目立ち、投資家のセンチメントを冷やした。ただ、日経平均が3万6000円台を割り込む場面では押し目買いも活発化し、後場は下げ渋っている。プライム市場の値下がり銘柄数は1100を超え全体の7割近くを占め、業種別でも33業種中25業種が下落し自動車や機械株の下げが目立った。

個別では、レーザーテック<6920>が大きく値を下げ、ソニーグループ<6758>も軟調。トヨタ自動車<7203>が冴えず、三菱重工業<7011>も安い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも売りに押された。あおぞら銀行<8304>はストップ安で売り物を残した。エンプラス<6961>が急落したほか、エムスリー<2413>、ケアネット<2150>なども大幅安となった。

半面、アドバンテスト<6857>が堅調、SCREENホールディングス<7735>も物色人気。日立製作所<6501>、富士通<6702>も値を上げた。JR東日本<9020>、第一三共<4568>が買いを集めたほか、野村ホールディングス<8604>も上昇した。アイティメディア<2148>、システムリサーチ<3771>がストップ高を演じ、テクマトリックス<3762>が急騰、東テク<9960>も値を飛ばした。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はTDK <6762>、アドテスト <6857>、第一三共 <4568>、日東電 <6988>、スクリン <7735>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約119円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、レーザーテク <6920>、エムスリー <2413>、東エレク <8035>、ファナック <6954>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約163円。

東証33業種のうち上昇は8業種。上昇率の上位5業種は(1)空運業、(2)証券商品先物、(3)陸運業、(4)食料品、(5)医薬品。一方、下落率の上位5業種は(1)保険業、(2)ゴム製品、(3)機械、(4)輸送用機器、(5)精密機器。

■個別材料株

△ITメディア <2148> [東証P]

配当性向70%以上の新方針掲げ大幅増配。

△三ツ知 <3439> [東証S]

今期経常益予想を引き上げ配当増額。

△ベガコーポ <3542> [東証G]

10-12月期営業利益2.8倍化。

△テクマト <3762> [東証P]

4-12月期最終益49%増。

△システムリサ <3771> [東証P]

今期配当予想増額と1→2の株式分割を発表。

△ABEJA <5574> [東証G]

「政府が生成AI開発で国内7者採択」との報道。

△虹技 <5603> [東証S]

今期業績・配当予想を引き上げ。

△ソフィア <6942> [東証S]

株主優待制度の導入を好感。

△売れるネット広告社 <9235> [東証G]

Amazon関連の新規事業を発表。

△KSK <9687> [東証S]

記念配当138円実施をポジティブ視。

▼エンプラス <6961> [東証P]

4-12月期減収減益。

▼あおぞら銀 <8304> [東証P]

24年3月期一転最終赤字に下方修正。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ITメディア <2148>、(2)テクマト <3762>、(3)システムリサ <3771>、(4)東テク <9960>、(5)JSP <7942>、(6)黒崎播磨 <5352>、(7)九州電 <9508>、(8)M&A総研 <9552>、(9)タカラスタ <7981>、(10)ニチハ <7943>

値下がり率上位10傑は(1)あおぞら銀 <8304>、(2)エンプラス <6961>、(3)住友ファーマ <4506>、(4)キャリアデザ <2410>、(5)エムスリー <2413>、(6)丸文 <7537>、(7)SBテク <4726>、(8)ノジマ <7419>、(9)ケアネット <2150>、(10)霞ヶ関C <3498>

【大引け】

日経平均は前日比275.25円(0.76%)安の3万6011.46円。TOPIXは前日比17.06(0.67%)安の2534.04。出来高は概算で17億7754万株。東証プライムの値上がり銘柄数は485、値下がり銘柄数は1121となった。東証グロース250指数は702.40ポイント(9.64ポイント安)。

[2024年2月1日]

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