話題株ピックアップ【夕刊】(2):ID&EHD、SWCC、応用地質
■ID&EHD <9161> 3,765円 +45 円 (+1.2%) 本日終値
ID&Eホールディングス<9161>がしっかり。21日午前11時50分、衛星データ解析情報の提供などを手掛ける衛星データサービス企画(SDS、東京都千代田区)に対する追加出資を発表。これが株価の支援材料となったようだ。三菱電機<6503>と三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>傘下の三菱UFJ銀行とともに今回の出資について発表した。ID&EHD傘下の日本工営は豪雨被害実態把握技術の開発やインフラモニタリングによる防災・減災事業に取り組んでおり、2021に衛星データ利用を目的にSDSに出資した。追加出資により、大型衛星や海外衛星、小型合成開口レーダー(SAR)を組み合わせ、防災分野に更に貢献していくとしている。
■SWCC <5805> 3,355円 +35 円 (+1.1%) 本日終値
SWCC<5805>が反発し、昨年来高値を更新した。SMBC日興証券が20日、SWCCの目標株価を2900円から4000円に引き上げた。投資評価は「1」を継続する。電力接続部品「SICONEX」について、能力増強による業績貢献がこれまでの予想よりも大きくなると見込む。高機能銅製品の需要拡大も想定し、同証券はSWCCの25年3月期営業利益予想を132億円から141億円に増額修正した。
■応用地質 <9755> 2,366円 +21 円 (+0.9%) 本日終値
応用地質<9755>が反発。午後1時ごろ、日立製作所<6501>、エヌ・ティ・ティ・インフラネット(東京都中央区)及びアイレック技建(東京都台東区)と、地中レーダーなどで得られる地下埋設物の調査データ活用市場の拡大検討に関する覚書を締結したと発表しており、好材料視された。今回の覚書の締結は、地下埋設インフラの整備事業の推進支援を目的としたもの。地下埋設物の三次元位置情報を可視化・一元管理する「地中可視化サービス」を提供する日立と応用地質、無電柱化の推進とICTを活用した社会インフラ分野の課題解決に取り組むNTTインフラネット及び非破壊探査事業を推進するアイレック技建が連携することで、インフラ事業者に寄り添った観点で調査データの活用方法を検討するとしている。
■三菱電機 <6503> 2,279円 -33 円 (-1.4%) 本日終値
三菱電機<6503>が反落。20日の取引終了後、未定としていた期末配当予想を30円にし、年間配当を50円(前期40円)にすると発表したが、市場の想定の範囲内であったことから、これを好材料視する動きは限定的のようだ。
■東京エレクトロン <8035> 34,520円 -130 円 (-0.4%) 本日終値
東京エレクトロン<8035>やレーザーテック<6920>、SCREENホールディングス<7735>といった半導体関連株は軟調。前日の米国市場でエヌビディア<NVDA>が4%安と売られ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)も下落した。市場では21日(日本時間22日早朝)のエヌビディアの決算発表を注視しており、東京市場では半導体株には買い手控えの動きも出ているようだ。
■メディアリンクス <6659> 68円 +30 円 (+79.0%) ストップ高 本日終値
メディアリンクス<6659>がストップ高。この日の寄り前、新製品のIPゲートウェイ「Xscend」がKDDI<9433>の映像伝送IPネットワークに採用されたと発表しており、これを好感した買いが流入した。KDDIは映像伝送サービスネットワークにおいて、従来のWDM伝送方式に加えて、IP方式による伝送も計画しており、この移行にあたり最新の映像圧縮方式や各種IPフォーマットにも柔軟に対応可能であるXscendが採用されることになったという。また、同ネットワークに対してメディアLは、Xscendだけではなく、アグリゲーションスイッチ「MDX48X6C」、機器管理ソフトウェア「ProMD EMS」も提供し、ネットワークシステムの構築を全面的にサポートするとしている。
■くふうカンパニー <4376> 318円 +80 円 (+33.6%) ストップ高 本日終値
くふうカンパニー<4376>はストップ高。20日の取引終了後、上限を300万株(発行済み株数の4.79%)、または20億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感された。取得期間は2月21日から8月14日まで。割安と考える水準で推移している株価動向と財務状況などを総合的に勘案し、将来の機動的な資本戦略に備えることが目的という。
■サマンサJP <7829> 125円 +30 円 (+31.6%) ストップ高 本日終値
サマンサタバサジャパンリミテッド<7829>が急騰。20日の取引終了後、コナカ<7494>を親会社、サマンサJPを子会社として株式交換により経営統合することでコナカと基本合意したと発表した。株式交換比率は最終契約締結までに決定する方針。サマンサJPに対しては、理論株価を算出する株式交換比率に対する期待から買いが入ったようだ。4月中旬に最終契約を締結する予定。サマンサJPは上場廃止となる見込み。株式交換の効力発生日は7月1日を予定している。
■ハブ <3030> 874円 +150 円 (+20.7%) ストップ高 本日終値
ハブ<3030>は急伸。20日の取引終了後、今年2月末を基準日として株主優待制度を拡充すると発表。これを好感した買いが膨らんだ。現行では100株以上を保有する株主に保有株数に応じ、「ご優待カード」を1000~5000円分贈呈している。拡充後には100株以上1000株未満の保有で2000~1万円分、1000株以上で2万円分、1000株以上かつ1年以上保有で2万5000円分を贈呈する。
■BEENOS <3328> 1,651円 +238 円 (+16.8%) 本日終値 東証プライム 上昇率トップ
BEENOS<3328>が急伸。20日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、英ファンドのアセット・バリュー・インベスターズの保有割合が5.22%と新たに5%を超えたことが判明しており、需給思惑から買われたようだ。保有目的は純投資及び重要提案行為などを行うこととしており、持続的な企業価値の向上に向けた重要提案行為などを行う可能性があるとしている。なお、報告義務発生日は2月13日となっている。
株探ニュース