話題株ピックアップ【昼刊】:インフォR、シャープ、JAL
■C&Fロジ <9099> 2,541円 +500 円 (+24.5%) ストップ高買い気配 11:30現在 東証プライム 上昇率トップ
C&Fロジホールディングス<9099>はストップ高カイ気配。AZ-COM丸和ホールディングス<9090>が21日の取引終了後、C&Fロジに対し、完全子会社化を目的としたTOBを提案したと発表。5月上旬をメドに1株3000円で実施する予定で、C&Fロジ株はこの価格にサヤ寄せする格好となっている。低温食品物流事業でのシナジー発現を狙う。AZ丸和HDはC&Fロジとの間で経営統合に向けた協議を行っていたが、C&Fロジ側がこれを中止したため、TOBによって早期にシナジーを実現することにした。買い付け予定数は2172万798株(下限1084万8304株、上限設定なし)。なお、このTOB提案に関し、C&Fロジは同日にコメントを発表した。AZ-COM丸和HDから「事前の連絡を受けていない」とし、今後の対応については関連情報を分析、検討したうえで改めて知らせるという。
■CIJ <4826> 953円 +150 円 (+18.7%) ストップ高買い気配 11:30現在 東証プライム 上昇率2位
CIJ<4826>が急速人気化、カイ気配スタートでストップ高まで水準を切り上げる展開となった。独立系ながら技術力の高さに定評があるシステムインテグレーターで、これはNTTデータグループ<9613>や日立製作所<6501>からシステム開発を請け負い、この大手2社からの受託案件で売り上げの40%前後を占めているという実績にも裏付けられる。成長企業への投資で目利きとなっている光通信<9435>が同社の実質的な筆頭株主となっていることもポイント。業績は24年6月期にトップラインが2ケタ増収で、営業利益は3%増の18億8000万円と連続過去最高利益更新が見込まれているが、進捗率からなお増額含みとの見方がある。ロボティクス分野では自律移動できるAIサービスロボット「AYUDA(アユダ)」が脚光を浴びているほか、人工知能(AI)領域を深耕し、デジタルトランスフォーメーション(DX)分野のハイスペック人材の育成に注力する方針にある。そうしたなか、今月19日に日立がエヌビディア<NVDA>とサーバーやメタバース領域などAIシステムの開発で協業を発表し脚光を浴びた。これまでの実績からCIJにも商機が巡る可能性が考慮される。
■INFORICH <9338> 5,670円 +700 円 (+14.1%) ストップ高 11:30現在
INFORICH<9338>がストップ高となる前営業日比700円高の5670円に買われ、上場来高値を更新した。21日の取引終了後、オーストラリアでモバイルバッテリーシェアリングサービスを手掛けるEzycharge社の発行済み株式の51%を取得すると発表した。同じくモバイルバッテリーシェアリングサービスを展開するインフォRに対しては、海外事業の更なる拡大を見込んだ買いが集まったようだ。24年12月期第2四半期(4~6月)に株式を取得する予定で、Ezychargeグループは連結子会社となる見込み。オーストラリアにおける同社グループの市場シェアは90%以上という。
■シャープ <6753> 909.5円 +69.7 円 (+8.3%) 11:30現在 東証プライム 上昇率4位
シャープ<6753>が大幅続伸している。不振が続く液晶ディスプレー事業に関し、同社が縮小を検討していると21日の取引終了後、国内メディアが相次いで報じた。財務体質の改善を期待した投資家の買いを誘ったようだ。シャープの24年3月期は2期連続で最終赤字となる見通し。共同通信によると、赤字の主因で大型液晶パネルを手掛ける子会社の堺ディスプレイプロダクト(SDP)について、売却先を模索していたが難航しており、生産停止が選択肢となるという。
■ビジョン <9416> 1,258円 +58 円 (+4.8%) 11:30現在
ビジョン<9416>は急反発した。同社は21日の取引終了後、米国で子会社を設立すると発表した。主力事業のWi-Fiルーターレンタルサービスに関し、世界の旅行需要が回復するなかで、「グローバルWiFi」と「World eSIM」のグローバルでの販売を加速させる。あわせて同社は発行済み株式総数の0.81%に相当する41万株の自己株消却とともに、配当方針の変更についても開示。新たな配当方針では、中間配当と期末配当の年2回(従来は期末配当の年1回)の実施とし、配当性向30~40%を目安とする。同社はこれまで配当開始時期は未定としていた。今後の収益拡大と配当実施に対する期待が膨らんだほか、株式の再放出に伴う潜在的な需給悪化懸念が後退したとの受け止めもあって、買いが入ったようだ。新会社はニューヨーク州において6月に設立する予定。自己株式の消却予定日は4月19日とする。
■神奈川中央交通 <9081> 3,210円 +105 円 (+3.4%) 11:30現在
神奈川中央交通<9081>が大幅高となっている。同社は21日取引終了後、24年3月期通期の連結営業利益予想や期末配当計画を上方修正しており、これが好感されているようだ。今期の連結営業利益予想は従来の47億9000万円から69億8000万円(前期比61.5%増)に引き上げた。旅客自動車事業で定期券利用を中心に旅客需要が前回予想を上回っていることに加え、自動車販売事業で商用車の新車販売台数や車両整備台数が増加したことが主な要因だとしている。また、期末配当を従来計画比20円増額の40円にすると発表。これにより、中間配当20円をあわせた年間配当は60円(前期は40円)となる。
■ヘッドウォータース <4011> 17,650円 +560 円 (+3.3%) 11:30現在
ヘッドウォータース<4011>が4日続伸。21日の取引終了後、日本マイクロソフトの「Azure OpenAI Service」を利用し、音声や画像・映像の複合的な生成AIであるマルチモーダルAI搭載のモバイルアプリ開発支援サービスを開始したと発表。これが材料視されている。なお、東京証券取引所は22日から同社株の信用取引に関する規制を解除すると発表しており、短期資金の流入が活発化するとの思惑も働いているようだ。日本証券金融も同日から増担保金徴収措置を解除すると発表した。
■ライフネット生命保険 <7157> 1,496円 +40 円 (+2.8%) 11:30現在
ライフネット生命保険<7157>が3日続伸。21日の取引終了後、認知症や軽度認知障害(MCI)の早期発見・早期治療をサポートする認知症保険「be」をエーザイ<4523>と共同開発したと発表。これが手掛かりとなっている。今回の共同開発は、2022年に締結した認知症領域などでの協業に向けた資本・業務提携契約の具体的な取り組みの一つ。同保険は4月から販売を始める。
■日本航空 <9201> 2,927.5円 +77.5 円 (+2.7%) 11:30現在
日本航空<9201>が7日続伸している。21日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、最終利益を800億円から900億円(前期比2.6倍)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を30円から40円へ引き上げ年70円(前期25円)としたことが好感されている。国内旅客収入が単価の上振れにより従来予想を上回って推移しているものの、国際旅客収入が主に日本発需要の落ち込みにより前回予想を下回って推移しており、売上高を1兆6840億円から1兆6530億円(前期比20.2%増)へ下方修正した。ただ、燃油価格の下落による燃油費の減少や燃油費以外の費用削減に努めていることが奏功し、営業費用が想定を下回る見通しに加えて、1月2日に発生した海上保安庁機との衝突事故で全損したエアバスA350-900型機の機体保険金を受け取ることから、最終利益は上方修正した。同時に、25年3月期業績予想も発表しており、売上高1兆9300億円、最終利益1000億円を予想。年間配当は80円を予定している。
■西日本鉄道 <9031> 2,515.5円 +57 円 (+2.3%) 11:30現在
西日本鉄道<9031>が反発している。21日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、純利益を170億円から221億円(前期比20.3%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を17円50銭から22円50銭へ引き上げたことが好感されている。固定資産(信託受益権)の譲渡による特別利益の計上を見込んでいることが要因。売上高4183億円(同15.4%減)、営業利益230億円(同12.0%減)は従来見通しを据え置いている。なお、年間配当予想は40円(前期35円)となる予定だ。
■コロプラ <3668> 619円 +14 円 (+2.3%) 11:30現在
コロプラ<3668>が続伸している。21日の取引終了後、韓国ロッテグループのメタバース事業を主導するカリバース社と、メタバース経済圏共同創出に向けて基本合意したと発表しており、好材料視されている。コロプラは、ブロックチェーン子会社Brilliantcryptoを設立し、ゲームプレイを通じてデジタル世界の宝石を創出し、多様なメタバースに宝石を持ち込むことを可能とすることでメタバースに新たな経済圏を生み出すプロジェクトを推進。一方、カリバース社はロッテ情報通信の子会社であり、韓国ロッテグループの主要な事業分野と連携したハイクオリティメタバース「CALIVERSE」を開発している。今回の合意により両社は、Brilliantcryptoが創出する宝石の「CALIVERSE」への展開をはじめとしたWeb3でのさまざまな活用を視野に、メタバース経済圏の共同創出に取り組むという。なお、同件による業績への影響は軽微としている。
■フリュー <6238> 1,228円 +23 円 (+1.9%) 11:30現在
フリュー<6238>が4日続伸している。21日の取引終了後に発表した2月度の月次概況(速報)で、売上高が前年同月比19.6%増と増収基調が続いていることが好感されている。世界観ビジネスで主に国内クレーンゲーム景品の受注が好調なほか、ガールズトレンドビジネスで、プリントシール機でのキャラクターIPコラボの施策が貢献した。
■東邦ガス <9533> 3,364円 +49 円 (+1.5%) 11:30現在
東邦ガス<9533>が6日続伸し、新値追いとなっている。同社は21日取引終了後、24年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しを従来の280億円から340億円(前期比22.3%減)に上方修正したことが買い手掛かりとなっているようだ。売上高予想は従来通り6600億円(同6.5%減)で据え置いたが、原料価格が想定を下回る見通しとなったことが利益を押し上げる要因だとしている。
■インフロニア <5076> 1,469.5円 -180 円 (-10.9%) 11:30現在 東証プライム 下落率トップ
インフロニア・ホールディングス<5076>が急反落。21日の取引終了後、2029年満期ユーロ円建て転換社債型新株予約権付き社債(グリーンCB)を発行すると発表。将来的な株主価値の希薄化を懸念した売りが優勢となっている。調達資金は600億円(手取り概算額)。全額を日本風力開発の子会社化に伴い金融機関から借り入れた資金の返済の一部に充当する。
■日東工器 <6151> 1,907円 -107 円 (-5.3%) 11:30現在 東証プライム 下落率7位
21日に業績修正を発表。「今期経常を一転15%減益に下方修正、配当も22円減額」が嫌気された。
日東工器 <6151> [東証P] が3月21日大引け後(15:30)に業績・配当修正を発表。24年3月期の連結経常利益を従来予想の42.3億円→32.5億円(前期は38.1億円)に23.2%下方修正し、一転して14.9%減益見通しとなった。
■メディアシーク <4824> 395円 +80 円 (+25.4%) ストップ高 11:30現在
メディアシーク<4824>がストップ高の水準となる前営業日比80円高の395円に買われ、昨年来高値を更新した。21日の取引終了後、同社のブレインテックトレーニングサービスについて、コスモ・バイオ<3386>とサービス販売店契約を締結したと発表。今後の収益貢献を期待した買いが入ったようだ。メディアSは、脳機能の向上や身体の不調の緩和などを目的とした脳波を用いたトレーニングプログラムの効果を検証するため、大学病院などでの臨床研究向けに同サービスを提供していた。自社だけで販路の拡大は困難と判断し、公的研究機関や企業の研究部門に試薬や機器の販売を手掛けるコスモバイオと協力することで、販売を強化する方針だ。
●ストップ高銘柄
イーエムネットジャパン <7036> 1,382円 +300 円 (+27.7%) ストップ高買い気配 11:30現在
マリオン <3494> 536円 +80 円 (+17.5%) ストップ高 11:30現在
ACSL <6232> 1,042円 +150 円 (+16.8%) ストップ高 11:30現在
など、7銘柄
●ストップ安銘柄
山大 <7426> 3,225円 -700 円 (-17.8%) ストップ安 11:30現在
コレック <6578> 512円 -100 円 (-16.3%) ストップ安売り気配 11:30現在
以上、2銘柄
株探ニュース