東京株式(前引け)=大幅反発、先物主導で買い戻しの動き強まる
27日前引けの日経平均株価は前営業日比406円82銭高の4万804円85銭と大幅反発。前場のプライム市場の売買高概算は8億491万株、売買代金概算は2兆2738億円。値上がり銘柄数は1364、対して値下がり銘柄数は263、変わらずは28銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は強弱観対立のなかも徐々に買いの勢いが増す展開となり、日経平均は前引け時点で400円を超える上昇をみせ、4万800円台まで水準を切り上げた。週初に先物主導で470円あまりの下げに見舞われたが、きょうは先物にアンワインドの動きが顕在化し、切り返し歩調を鮮明とした。3月期末の配当権利取り狙いの買いや配当再投資への思惑が全体株価を押し上げる格好に。外国為替市場で1ドル=151円80銭台まで円安が進んだことも、輸出セクターやインバウンド関連を中心に追い風材料となっている。値上がり銘柄数は全体の8割以上を占めた。
個別ではレーザーテック<6920>のほか、ディスコ<6146>も商いを伴い堅調、東京エレクトロン<8035>も買いが優勢だった。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも頑強。日立製作所<6501>も強い動き。西華産業<8061>が急騰、オークワ<8217>、グッドコムアセット<3475>なども値を飛ばした。半面、ソシオネクスト<6526>、SCREENホールディングス<7735>が利食いに押される展開となったほか、三菱重工業<7011>も値を下げた。小林製薬<4967>も下値模索が続いている。CIJ<4826>は利益確定売りが続き大幅安、三井E&S<7003>、トピー工業<7231>の下げも目立つ。