「円安メリット」が7位にランク、約34年ぶり水準を受け輸出関連株に関心<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「円安メリット」が7位となっている。
外国為替市場でドル高・円安が加速している。きっかけは10日に発表された3月の米消費者物価指数(CPI)が強い内容となったことで、同日のニューヨーク市場でドル円相場は一時153円24銭と1990年6月以来約34年ぶりのドル高・円安水準をつけた。
米3月CPIは前年同月比の上昇率が3.5%と2月の3.2%から伸びが加速し、市場予想(3.4%)を上回った。また、エネルギーと食品を除くコア指数の前年同月比の上昇率は前月と同じ3.8%で、市場予想(3.7%)から上振れした。これを受けて市場ではインフレの鎮静化に時間がかかるとの見方が広がるとともに、米連邦準備理事会(FRB)による利下げ開始時期が後ずれするとの観測が台頭。10日に米長期金利が一時4.56%と昨年11月中旬以来の水準まで上昇したこともドルの押し上げ要因となった。
この日の東京市場では持ち高調整の動きなどから一段のドル高・円安の進行は一服しているが、日米金利差が開いた状態が当面続くとの見方から下値は限定的。朝方には神田真人財務官が円相場について「行き過ぎた動きに対してはあらゆる手段を排除せず適切に対応する」などと述べたことが伝わったが、相場への影響は限られている。
こうしたなか、円安が業績にとってプラスに働く輸出関連株への関心が高まっており、牧野フライス製作所<6135>、ソニーグループ<6758>、ファナック<6954>、村田製作所<6981>、トヨタ自動車<7203>、キヤノン<7751>などに注目したい。