「半導体製造装置」が7位にランク、日米比が半導体供給網の強靱化へ連携<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「半導体製造装置」が7位となっている。
11日の米国株式市場で、ナスダック総合株価指数は過去最高値を更新した。アップル<AAPL>の新型「Mac」シリーズに関して、AI機能を視野に設計された独自の新型プロセッサーを搭載する予定だと報じられ、同社株が急伸。半導体株ではエヌビディア<NVDA>やブロードコム<AVGO>が大幅高となったほか、半導体製造装置のアプライド・マテリアルズ<AMAT>やラム・リサーチ<LRCX>も頑強な動きとなり、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は前日比で2%を超す上げとなった。
生成AIの普及に伴う先端分野での半導体需要の拡大が期待されるなか、半導体の安定的な供給網の構築に向けた取り組みも進んでいる。日本と米国、フィリピンの3カ国の首脳は日本時間12日、米ホワイトハウスで会談に臨んだ。海洋安全保障など防衛面での連携・協力や原発を含むクリーンエネルギー分野とともに、半導体などのサプライチェーンの強靱化に向けた連携も強化していくことで一致したという。こうした国家間の動きは、半導体装置の需要そのものを底上げする要素となると考えられている。更に、ルネサスエレクトロニクス<6723>が2014年に閉鎖した甲府工場を再稼働させたことも、幅広い分野での半導体需要の高まりを投資家に印象付ける格好となっており、関連銘柄への注目度を一段と高める方向に作用したようだ。
12日の東京株式市場では半導体株全般に買いが優勢となっている。半導体製造装置では東京エレクトロン<8035>やアドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>が堅調に推移し、SCREENホールディングス<7735>やTOWA<6315>がしっかり。タツモ<6266>や、前日に1対10の株式分割を発表したローツェ<6323>の上げが目立っている。