「全固体電池」が18位にランク、IEAが世界EV販売予測公表で関心高まる<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「全固体電池」が18位となっている。
国際エネルギー機関(IEA)は23日、世界の電気自動車(EV)販売台数が2024年に約1700万台(前年は約1400万台)に達し、35年までには新車販売の5割超を占めると予測する報告書を公表した。これを受けて株式市場では、EV市場の勢力図を塗り替える可能性を持つ「全固体電池」への関心が再び高まっているようだ。
全固体電池とは電気を繰り返し充放電できる二次電池の一種で、正極と負極の間に電気を通す電解質を従来の液体から固体に置き換えた電池のこと。高いエネルギー密度や、優れた充放電性能による大幅な充電時間の短縮、更にはより安価な材料の組み合わせによるバッテリーコストの低減などによりEVの競争力を向上させることから、幅広い車種への搭載が期待されている。
直近では日産自動車<7201>が、28年度の実用化を目指して研究開発を行っている全固体電池のパイロット生産ラインを公開。同施設は横浜工場内に敷設され、さまざまな生産技術の課題に取り組んでいくという。また、日産自とEV分野での協業を検討しているホンダ<7267>も研究開発を進めており、トヨタ自動車<7203>は27~28年での実用化を見据えている。
このほかの関連銘柄としては、固体電解質層のシート化及び薄型化を可能とする支持体を扱うニッポン高度紙工業<3891>、高いリチウムイオン伝導性を持つ酸化物系固体電解質を提供するオハラ<5218>、リチウムイオン伝導性固体電解質セラミックスを手掛ける東邦チタニウム<5727>、全固体電池の研究・開発を推進する三櫻工業<6584>、窒素含有硫化物固体電解質の開発に成功しているジーエス・ユアサ コーポレーション<6674>などが挙げられる。