「サイバーセキュリティ」が10位、11月の米大統領選でも警戒ムード<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で「サイバーセキュリティ」が10位となっている。
生成AIの登場などでAI・IoT時代が一段と本格化するなか、コンピューターウイルスや不正アクセスによるサイバー攻撃も増加の一途にあり、サイバーセキュリティーの重要性が改めて認識されている。
個人にとどまらず、企業や公的機関に対するサイバー攻撃も激化する様相にある。直近ではドワンゴが提供する「ニコニコ動画」が大規模なサイバー攻撃を受けてサービス停止する事態に陥った。ドワンゴの親会社KADOKAWA<9468>は前日に一時4.4%安に売られ、きょうも押し目買いは入っているものの前日終値を下回る水準で弱含みに推移している。サイバー攻撃への対応は、もはや企業のリスク管理上、最重要項目に挙げられている状況といってもよい。
一方、国家レベルでもサイバー攻撃は安全保障面で大きな課題となっている。ロシアとウクライナの紛争では、武力攻撃だけでなくサイバー空間を絡めたハイブリッド戦であることは広く知られるところだ。また、生成AIによるフェイク動画なども人間の目では見極めが難しくなっており、AI技術の進展が必ずしも人類に福音をもたらすとは限らない時代が訪れている。
今年は11月に米大統領選というビッグイベントを控えるが、過去の米大統領選においてロシアなどのサイバー攻撃が何度も観測された経緯があり、当然ながら今回も警戒ムードが強い。こうした背景から、株式市場においても夏場から秋口にかけてサイバーセキュリティー関連株への注目度が一段と高まりそうだ。
関連銘柄としては、イー・ガーディアン<6050>、FFRIセキュリティ<3692>、ラック<3857>、デジタルアーツ<2326>、トレンドマイクロ<4704>、サイバーセキュリティクラウド<4493>、サイバートラスト<4498>、ソリトンシステムズ<3040>などが注目される。