「親子上場」が5位、帝人のインフォコム売却など動き相次ぐ<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「親子上場」が5位とランキング上位に食い込んでいる。
電子書籍サイト「めちゃコミック」を運営するインフォコム<4348>は18日、米投資会社ブラックストーン<BX>からTOBを受け、株式を非公開化すると発表した。TOB価格は6060円。親会社の帝人<3401>が保有する持ち分はTOB成立後に買い取る予定で、両社の親子関係は解消されることになる。
ここマーケットでは親子上場を巡る動きが相次いでいる。ガバナンス改革の流れが年々強まるなか、一般株主の利益を脅かしかねない親子上場への視線が厳しくなっていることが背景にあるようだ。東京証券取引所は昨年12月、親子関係に加え持ち分法適用関係にあるすべての上場企業に対し、情報開示を充実させるよう求める文書を出している。
直近の動向では、14日にキリンホールディングス<2503>が持ち分法適用会社のファンケル<4921>を完全子会社化すると発表した。来月にはコナカ<7494>が子会社サマンサタバサジャパンリミテッド<7829>の完全子会社化完了を予定している。上場子会社・持ち分法適用会社の株式を売却するケースでは前述の帝人―インフォコムのほか、三菱商事<8058>―日本KFCホールディングス<9873>、アルプスアルパイン<6770>―アルプス物流<9055>などがある。パソナグループ<2168>―ベネフィット・ワンの事例も記憶に新しい。ベネワンは第一生命ホールディングス<8750>によるTOBが成立し、5月20日付で上場廃止となった。