話題株ピックアップ【夕刊】(1):ポート、SWCC、TOWA

注目
2024年8月30日 15時12分

■ポート <7047>  2,219円  +226 円 (+11.3%)  本日終値

ポート<7047>が急反騰。就職情報サイトの運営やエネルギー分野での成約支援事業を展開する。29日取引終了後、エネルギー領域の第2四半期業績が成約単価の更なる改善とストック収益の寄与により、前年同期比だけでなく前四半期比で増収増益となる見込みであることを発表した。第1四半期はエネルギー領域売上収益が前年同期比85%の増収となった。なお、同社は市場の環境変化などで業績動向の変化がみられる場合には適時開示していく方針としている。足もとエネルギー領域の好調な業績が確認されたことで、これを材料視する買いが優勢となった。

■SWCC <5805>  5,370円  +400 円 (+8.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位

電線メーカーのSWCC<5805>が急伸。電力設備関連を手掛けるダイヘン<6622>や東光高岳<6617>が大幅高となった。日本経済新聞電子版が29日夜、「東京電力ホールディングスは2027年度までに送電網の増強に4700億円を投じ、大型変電所を新増設する」と報じた。半導体工場やデータセンターの増加を背景に、東京電力ホールディングス<9501>など電力会社が送電網を増強することで、関連需要の拡大による恩恵を受けると受け止めた投資家の買いが入ったようだ。電線大手の古河電気工業<5801>やフジクラ<5803>がしっかり。電力工事関連の関電工<1942>やETSホールディングス<1789>が高い。

■TOWA <6315>  7,440円  +480 円 (+6.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位

TOWA<6315>が急反発。29日の取引終了後、9月30日を基準日として1株を3株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることでより投資しやすい環境を整え、投資家層の拡大と株式の流動性の向上を図ることが目的という。

■小林製薬 <4967>  5,600円  +356 円 (+6.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位

小林製薬<4967>が急反発。紅麹サプリメントの健康被害問題が続いている小林製薬を巡り、創業家がMBOによって非上場化する可能性について言及した週刊誌報道がこの日朝方に伝わった。これを材料視した思惑的な買いが入ったようだ。

■明電舎 <6508>  3,450円  +170 円 (+5.2%)  本日終値

明電舎<6508>が大幅高で3日ぶりに反発。29日の取引終了後、未定としていた25年3月期の配当予想について、中間配当で35円(前年同期25円)を実施すると発表したことが好感された。なお、期末配当(前年同期50円)予想は引き続き未定としている。

■アシックス <7936>  2,875.5円  +135.5 円 (+5.0%)  本日終値

アシックス<7936>が4日続伸。きょう付の日本経済新聞朝刊で「アシックスがグラブやバットなど野球用品の販売を2025年9月で終了することが、29日分かった」と報じられた。野球用品事業は近年、国内中心に展開しているが、収益性が低かったとしていることから、収益改善につながるとして買いが入ったようだ。なお、スパイクなどシューズの販売は継続するという。

■タカラトミー <7867>  3,459円  +149 円 (+4.5%)  本日終値

タカラトミー<7867>は大幅高で、年初来高値を更新した。同社は29日、トレーディングカードゲーム(TCG)「ディズニー・ロルカナ・トレーディングカードゲーム」シリーズを25年1月に国内で発売する予定だと発表。これが材料視されたようだ。第1弾として、1パック6枚入り拡張パック「ディズニー・ロルカナ・TCG 日本語版ブースターパック THE FIRST CHAPTER 物語のはじまり」と、1セット60枚入り構築済みデッキ3種「ディズニー・ロルカナ・TCG 日本語版 構築済みデッキ THE FIRST CHAPTER 物語のはじまり サファイア・スティール/アンバー・アメジスト/エメラルド・ルビー」など4種類を、25年1月から全国の玩具専門店、百貨店・量販店などの玩具売場、インターネットショップ、トレーディングカード専門店、タカラトミーの公式ショッピングサイト「タカラトミーモール」で販売するという。

■村田製作所 <6981>  3,033円  +121 円 (+4.2%)  本日終値

村田製作所<6981>やTDK<6762>が堅調推移。米アップル<AAPL>が現地時間9月9日に開催する予定の新製品発表会では、生成AIが搭載された新型iPhone「16」が発表されるとの見方が広がっている。新製品が好調な売れ行きを示し、サプライヤー各社に対する部品需要が拡大するとの期待が膨らむなかで、日本の電子部品株に対する物色意欲が強まっている。29日に米ウォール・ストリート・ジャーナル電子版が、アップルと米エヌビディア<NVDA>が米オープンAIへの出資に向けて協議していると報じたことも、アップル関連株には刺激材料となったようだ。太陽誘電<6976>や日東電工<6988>などが高い。

■ノーリツ <5943>  1,955円  +65 円 (+3.4%)  本日終値

ノーリツ<5943>が大幅続伸。29日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、イギリスに本拠を置く投資運用会社ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドとその共同保有者による株式保有割合が5.02%となり、新たに5%を超えたことが判明。これを受けて、需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は、投資及び経営陣に対する経営の助言並びに重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は8月22日となっている。

■川崎重工業 <7012>  5,151円  +150 円 (+3.0%)  本日終値

川崎重工業<7012>が続伸。同社は29日、中国の油圧機器メーカーと精密機械事業の合弁会社を設立すると発表しており、これが材料視されたようだ。合弁会社の出資比率は川重が49%、中国企業が51%で、設立は9月8日を予定。中国拠点の増強を通じて、市場の変化や顧客の多様なニーズに応える体制を強化するとしている。

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