「ディフェンシブ」が16位にランクイン、景気先行き不透明感で根強い人気<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「ディフェンシブ」が16位にランクインしている。
「ディフェンシブ」銘柄とは、為替の動向や景気の浮き沈みなどの外部環境の変化に左右されにくいビジネスモデルを持った企業の株式のこと。一般的に、不況時でも業績や株価が大きく崩れにくく「守り」に強いことから「防衛的=ディフェンシブ」といわれている。足もとで為替相場の動向や、総選挙の行方、米国の景気後退懸念や大統領選挙の結果など先行きに対する不透明感が強まっていることから、ディフェンシブ銘柄に対する関心が高まっているもよう。また今夏以降、日経平均株価のボラティリティーが高まるなど株式市場における振れ幅が大きくなっていることもこの傾向に拍車をかけているようだ。
ディフェンシブ銘柄は、一部のグロース株のように業績の急成長から株価の急騰が見込まれるといったことが期待しにくい反面、業績が急速に悪化するといった心配も比較的少ない。また継続的な配当が期待できることも魅力となっている。株式市場でも根強い人気があり、これが継続してランクインしている要因のようだ。
この日の関連銘柄では、ヤクルト本社<2267>、日清食品ホールディングス<2897>など食料品の一角が買われ、東京電力ホールディングス<9501>をはじめとする電力株や東京ガス<9531>などのガス株にも堅調なものが目立つ。