【↑】日経平均 大引け| 4日ぶり反発、米株高好感も伸び悩む (3月25日)
日経平均株価
始値 37953.15
高値 38115.65(09:32)
安値 37686.26(13:33)
大引け 37780.54(前日比 +172.05 、 +0.46% )
売買高 16億4014万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆9340億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は4日ぶり反発、米株高受け買い優勢
2.トランプ米政権の相互関税に対する懸念がやや後退
3.日経平均は一時3万8000円台回復もその後伸び悩む
4.アドテスト朝高後に軟化、菱地所など不動産が高い
5.値上がり数1000超も、売買代金は連日の4兆円割れ
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前週末比597ドル高と続伸した。トランプ米大統領の関税を巡る過度な警戒感が後退し、主力株中心に買いが優勢となった。
東京市場では、前日の米株高を受けリスク選好の地合いとなり、日経平均株価は反発に転じた。ただ、買い一巡後は戻り売りを浴び伸び悩む展開となった。
25日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに大きく水準を切り上げたことで投資家のセンチメントが改善した。朝方高く始まった後も次第高の展開に。外国為替市場でドル高・円安に振れたこともポジティブ視された。しかし、日経平均は一時500円を超える上昇を示したものの3万8000円台では戻り売り圧力が強く、その後は上げ幅を急速に縮める地合いに変わった。トランプ米政権の打ち出す相互関税は品目や対象国が絞り込まれる可能性があることが伝わり、関税政策に対する過度な懸念が後退したものの、引き続き警戒感は根強く、目先筋の利益確定売りが上値を押さえた。大引け時点でプライム市場の値上がり銘柄数はかろうじて1000を超え全体の6割強を占めた。一方、売買代金は3兆9000億円台と低調で2営業日連続で4兆円台に届かなかった。
個別では、前日に続き売買代金トップとなったフジクラ<5803>が後半伸び悩んだものの続伸して引けたほか、ディスコ<6146>が値を上げ、トヨタ自動車<7203>もしっかり。ファーストリテイリング<9983>も堅調。三菱地所<8802>が物色人気となり、ディー・エヌ・エー<2432>も買い優勢。低位のダブル・スコープ<6619>が値を飛ばし値上がり率トップとなったほか、ミマキエンジニアリング<6638>も急騰した。ネクソン<3659>、MonotaRO<3064>なども大幅高。レノバ<9519>の上昇も目立つ。
半面、三菱重工業<7011>が冴えず、アドバンテスト<6857>も朝高後に一転して下値を探る展開に。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも売りに押された。キオクシアホールディングス<285A>も安い。アンビスホールディングス<7071>が急落、愛知製鋼<5482>も大幅安。三井E&S<7003>が下値を試し、エス・エム・エス<2175>も下落した。JX金属<5016>も利食われた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、テルモ <4543>、TDK <6762>、ネクソン <3659>、コナミG <9766>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約80円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、セブン&アイ <3382>、エムスリー <2413>、富士通 <6702>、三菱重 <7011>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約81円。うち72円はアドテスト1銘柄によるもの。
東証33業種のうち上昇は27業種。上昇率の上位5業種は(1)精密機器、(2)不動産業、(3)繊維製品、(4)ガラス土石製品、(5)サービス業。一方、下落率の上位5業種は(1)銀行業、(2)電気・ガス業、(3)水産・農林業、(4)その他金融業、(5)陸運業。
■個別材料株
△タイミー <215A> [東証G]
リクルートがスキマバイトサービスの開発中止を発表。
△Syns <290A> [東証G]
米スペースXとライドシェアローンチ契約を締結。
△ネクソン <3659> [東証P]
「The First Berserker:Khazan」を3月28日に世界同時発売。
△セーフィー <4375> [東証G]
ネットワーク接続型ストレージ製品の提供開始。
△ミマキエンジ <6638> [東証P]
25年3月期配当予想を増額修正。
△ピアラ <7044> [東証S]
子会社がVチューバー特化型ASPソリューションの提供開始。
△バイセル <7685> [東証G]
2月仕入高は86%増。
△セルシード <7776> [東証G]
同種軟骨細胞シートの治験を開始へ。
△理経 <8226> [東証S]
25年3月期業績予想及び配当予想を上方修正。
△マイクロアド <9553> [東証G]
子会社がスギ薬局と中国シニア向けプロモーションサービスで提携。
▼大光 <3160> [東証S]
25年5月期業績予想を下方修正。
▼池上通 <6771> [東証S]
中国向け納入延期で今期は一転営業減益・減配の見通し。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)WSCOPE <6619>、(2)ミマキエンジ <6638>、(3)ネクソン <3659>、(4)モノタロウ <3064>、(5)インターメス <262A>、(6)養命酒 <2540>、(7)イマジカG <6879>、(8)レノバ <9519>、(9)菱地所 <8802>、(10)JVCケンウ <6632>。
値下がり率上位10傑は(1)アンビスHD <7071>、(2)愛知鋼 <5482>、(3)三井E&S <7003>、(4)キオクシア <285A>、(5)三井海洋 <6269>、(6)ボードルア <4413>、(7)エスエムエス <2175>、(8)ウインP <3183>、(9)アドテスト <6857>、(10)日本マイクロ <6871>。
【大引け】
日経平均は前日比172.05円(0.46%)高の3万7780.54円。TOPIXは前日比6.64(0.24%)高の2797.52。出来高は概算で16億4014万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1008、値下がり銘柄数は562となった。東証グロース250指数は671.72ポイント(6.15ポイント高)。
[2025年3月25日]
株探ニュース