話題株ピックアップ【昼刊】:GENDA、フジHD、アニコムHD
■GENDA <9166> 739円 +66 円 (+9.8%) 11:30現在
GENDA<9166>がカイ気配スタートで上値指向を鮮明としている。前週16日に大陰線を引き年初来安値を更新したが、その後は押し目買いにバランスを立て直す動きをみせ、目先は上向きを維持している25日移動平均線との下方カイ離を解消する展開に。英ロンドンを本拠とする投資運用会社で長期運用を主眼に置くゼナーアセットマネジメントが24日付で提出した大量保有報告書によると、ゼナーによるGENDA保有株式比率が5.62%と新たに5%を超過したことが判明した。保有目的は、投資一任契約にかかわる顧客資産の運用を主とするが、状況に応じて運営及び資本の効率化に向けた動きを含みとし、経営陣との意見交換や重要提案行為などを行う場合があることに言及している。これを受け、GENDAの将来的な株式価値向上に向けた思惑が株価を刺激する形となっている。
■フジHD <4676> 3,713円 +212 円 (+6.1%) 11:30現在 東証プライム 上昇率6位
フジ・メディア・ホールディングス<4676>が急反発している。同社は24日、村上世彰氏の長女の野村絢氏から受領した「大規模買付行為等趣旨説明書」に関し、24日付で変更の申出書を受け取ったと発表した。野村氏は投資会社とともにフジHD株を共同保有している。今回の変更申出書のなかで株式の追加取得の方法について、TOB(公開買い付け)により実施し、買付価格は1株4000円とする方針が示された。旧村上ファンド系によるTOB価格を意識した買いが優勢となっている。なお、フジHD側から不動産事業のスピンオフや完全売却に向けた具体的な動きについて方針が示された場合や、DOE(自己資本配当率)4%を下限とする配当方針を含む株主還元方針を公表した場合、買い付けを行わないという従来の姿勢に変更はない。
■アニコムHD <8715> 1,014円 +49 円 (+5.1%) 11:30現在 東証プライム 上昇率7位
アニコム ホールディングス<8715>が切り返し、4ケタ大台回復を視野に捉えている。前日はひと押し入れたものの、ここ約2カ月にわたり5日移動平均線をサポートラインとする一貫した上昇トレンドを形成しており、機関投資家とみられる実需の買い主体の存在を示唆していた。そうしたなか、米投資ファンドでアクティビストとして名を馳せるダルトン・インベストメンツがアニコムHDの株式を買い増したことが24日付で関東財務局に提出した変更報告書で判明した。前回報告時点の保有株比率は10.61%だったが、今回は11.65%まで高まった。保有目的としてはアニコムHDの株価が過小評価されているため魅力的な投資機会であるとの考えを示し、長期的保有の意向を表明している。これが同社の株価を改めて刺激する材料となった。
■東邦チタニウム <5727> 1,402円 +49 円 (+3.6%) 11:30現在
東邦チタニウム<5727>は連日の大幅高で約1カ月半ぶりに1400円台に乗せてきた。金市況だけでなく、銀や白金、銅市況などが軒並み史上最高値圏に突入するなか、相対的に出遅れる非鉄セクターの銘柄に目が向きやすくなっている。そうしたなか、航空機部品に使われるチタンの中間原料である「スポンジチタン」について、来年後半の需要回復に対する思惑が一部メディア報道をきっかけに広がり、リターンリバーサル狙いの買いを呼び込む形となっている。市場では「チタンは民間航空機だけではなく、軍需も当然考慮されるところで世界的な防衛予算拡大の流れが株高思惑を助長する可能性がある」(中堅証券ストラテジスト)という声も聞かれた。また、来年は米国の航空機製造制限の緩和などもプラス材料として働くという見方があるようだ。なお、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>も邦チタと足並みを揃え動兆著しく、連日の上値追いとなっている。
■アクセルHD <402A> 532円 +17 円 (+3.3%) 11:30現在
アクセルスペースホールディングス<402A>が5日続伸している。この日の寄り前、子会社アクセルスペースが防衛省の「衛星コンステレーションの整備・運営等事業」を落札したと発表しており、これを好感した買いが入っている。三菱電機<6503>、スカパーJSATホールディングス<9412>、三井物産<8031>、Synspective<290A>、QPSホールディングス<464A>傘下のQPS研究所、三井物産エアロスペース(東京都千代田区)の6社とともに落札したもので、外部からの攻撃を遠距離から排除するスタンド・オフ防衛能力の実効性確保に必要な画像情報の安定的な取得を目的に、民間企業が運営する衛星コンステレーションの構築を目指すPFI事業(民間資金等活用事業)。事業期間は31年3月31日までの約5年間。なお、26年5月期業績への影響は精査中としている。
■UNEXT <9418> 2,011円 +61 円 (+3.1%) 11:30現在
U-NEXT HOLDINGS<9418>は高い。24日取引終了後、ブラザー工業<6448>傘下で通信カラオケ「JOYSOUND」を手掛けるエクシングの買収を発表した。エクシングの株式70%を175億円で取得し、連結子会社化する。これが材料視されている。JOYSOUNDは豊富な楽曲ラインアップや大容量データ配信システムなどに強みがあり、UNEXTグループのコンテンツ配信サービスや顧客基盤などと組み合わせることでシナジー創出を狙う。株式取得日は来年4月1日の予定。
■カーリット <4275> 1,906円 +51 円 (+2.8%) 11:30現在
カーリット<4275>は3日ぶりに反発している。24日の取引終了後、自社株83万7400株(消却前の発行済み株式総数の3.48%)を12月26日付で消却すると発表しており、市場への放出による需給悪化リスクが後退したとの見方から買いが入っている。消却後の発行済み株式総数は2321万2600株、保有する自社株は16万3828株になる。
■ハイデイ日高 <7611> 3,510円 +70 円 (+2.0%) 11:30現在
ハイデイ日高<7611>は反発。日本経済新聞電子版が24日、「ハイデイ日高の2025年3~11月期の単独営業利益は50億円前後だったようだ」と報じた。前年同期の40億円から2割強伸び、同期間として過去最高を更新するという。この報道が買い材料視されているようだ。なお、正式な決算発表は来年1月6日を予定している。
■キオクシア <285A> 10,790円 +185 円 (+1.7%) 11:30現在
キオクシアホールディングス<285A>が続騰している。短縮取引となった24日の米株式市場では半導体メモリー大手でDRAMを手掛けるマイクロン・テクノロジー<MU>が反発し、上場来高値を更新した。キオクシアと協業関係にあるサンディスク<SNDK>は5連騰となった。半導体メモリーの需給がひっ迫するなか、メモリー市況の高騰が続いており、メーカー側としてその恩恵を享受するとの期待は根強い。NAND型フラッシュメモリーを手掛けるキオクシアに関しても同様の見方から、海外投資家不在のなかで個人投資家を中心に物色意欲が高まっている。
■味の素 <2802> 3,396円 +58 円 (+1.7%) 11:30現在
味の素<2802>が反発している。24日の取引終了後に自社株2790万2000株(消却前発行済み株数の2.77%)を26年1月26日付で消却すると発表しており、好材料視されている。なお、消却後の発行済み株数は9億7773万5616株となる。
■スクエニHD <9684> 2,899.5円 +39.5 円 (+1.4%) 11:30現在
スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>が反発。24日取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、シンガポールに拠点を置く投資顧問会社3Dインベストメント・パートナーズの株式保有割合が15.40%から16.48%に上昇したことが判明した。保有目的は純投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為を行うこととしている。報告義務発生日は12月17日となっている。
■SUBARU <7270> 3,430円 +32 円 (+0.9%) 11:30現在
SUBARU<7270>はしっかり。24日の取引終了後に自社株1572万2200株(消却前発行済み株数の2.14%)を26年1月20日付で消却すると発表しており、好材料視されている。なお、消却後の発行済み株数は7億1733万5273株となる。
■ブリヂストン <5108> 7,179円 +53 円 (+0.7%) 11:30現在
ブリヂストン<5108>が4日ぶりに反発している。24日の取引終了後に自社株9335万9400株(消却前発行済み株数の7.3%)を26年1月23日付で消却すると発表しており、好材料視されている。なお、消却後の発行済み株数は13億3403万7042株となる。
■旭有機材 <4216> 5,340円 +30 円 (+0.6%) 11:30現在
旭有機材<4216>が高い。24日の取引終了後、宮崎県延岡市に半導体製造装置向け小型精密バルブや流量制御機器の生産拠点を新設すると発表したことが好感されている。AI向け需要の高まりを背景とした半導体製造装置市場の拡大に対応するため、旭化成エレクトロニクス(東京都千代田区)から宮崎県延岡市に所在する工場を譲り受け、新たな生産拠点として整備する。投資金額は175億円で、生産能力は現在の約3倍になる見通し。26年12月に着工し、竣工は28年10月を予定している。なお、同件による26年3月期業績への影響はないとしている。
■FUNDINNO <462A> 1,290円 +217 円 (+20.2%) 11:30現在
FUNDINNO<462A>が急反発している。24日の取引終了後、流通取引総額(GMV)拡大に向けた成長戦略の一環として、「第2種金融商品取引業」及び「投資運用業」の登録に向けたプロジェクトチームの体制を強化したと発表しており、これを好感した買いが入っている。同社はこれまで第1種金融商品取引業者として、投資家がインターネットまたは対面を通じて未上場企業へ「直接」投資できる環境を提供してきたが、更なる市場の活性化を目指し、「ファンド」を通じた投資スキームを導入するために、「第2種金融商品取引業」及び「投資運用業」の登録準備を進めるという。これにより従来の「個別の企業を選んで投資する」スタイルに加えて、「プロが選定・管理するポートフォリオへの投資」が可能となり、リスク分散と投資の選択肢がより拡大することが期待できるとしている。
●ストップ高銘柄
津田駒工業 <6217> 648円 +100 円 (+18.3%) ストップ高 11:30現在
以上、1銘柄
●ストップ安銘柄
誠建設工業 <8995> 2,157円 -500 円 (-18.8%) ストップ安 11:30現在
以上、1銘柄
株探ニュース