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明日の株式相場に向けて=相次ぐ急騰、フィジカルAIに大相場再び

市況
2026年4月20日 17時30分

週明け20日の東京株式市場は、日経平均株価が前営業日比348円高の5万8824円と反発。相変わらず中東を巡るニュースフローに一喜一憂する相場だが、実際のところ、既にポスト中東有事にマーケットの意識は向いているような印象を受ける。もちろん「戦闘終結・ホルムズ開放」となれば、日米ともに全体株価は大きく跳ねると思われるが、それを待っている感じでもない。もはや相場の“カチ上げスイッチ”は入った状態である。

米国株市場ではナスダック総合指数の13連騰が話題となっているが、AI・半導体関連が相場における無双の原動力を担っていることは論をまたない。ナスダック指数と併走する形でフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も13連騰、青空圏に吸い上げられるように陽線を連打していることがその証左だ。AIデータセンター特需は有事リスクのリーチが届かないというだけで選好されているわけではないようだ。デュアルユースのコンセプトを背景に、軍需の追い風を強く感じていることが明らかとなってきた。

東京市場を見渡すと、ひと昔前の仕手系材料株に位置付けられる足の速い中小型株に資金が流れ込んでいる。これは「持たざるリスク」に突き動かされた機関投資家による主力株買いとは流入する資金の主体が違うことは言うまでもない。とはいえ、株式市場という同じ次元でつながっていることも確かで、水は低きに流れるがごとく、リスクオンが続けばこれまで主力どころの後塵を拝していた中小型株にもリターンリバーサルの動きが顕在化する。米国でも最高値圏に舞い上がるラッセル2000の動向がそれを証明している。

物色テーマとしてはAIとロボティクスの融合、いわゆるフィジカルAI関連に対する物色の矛先が先鋭化している。前日に中国の北京市で「第2回人型ロボットハーフマラソン大会」が開催され世界の耳目を集めた。これは「人間とロボットの共生」をテーマとして掲げているだけあって、数千人規模の市民が同時参加するというユニークな催しとなっている。優勝したロボットは、これまで人間によって打ち立てられた最高記録を大幅に短縮したことで、何か既にSFの世界に足を踏み込んでいるような印象すら受ける。きょうの東京市場もこのロボット・マラソンの話題性が投資資金の食指を動かした。

そうしたなかも投機性の強い資金は、少し以前に異彩を放った経緯がある足の速い中小型材料株に照準を合わせている。例えばきょうは菊池製作所<3444>が3営業日連続のストップ高で1449円に張り付いた。先週後半からあっという間に時価総額は1.7倍化したが、それでも180億円弱に過ぎない。商品開発力や技術、あるいはニッチトップの実力を有する銘柄は、PERで論じる以前に時価総額ベースで考える視点が必要のようである。きょうは同じフィジカルAIのテーマに乗るヒーハイスト<6433>が一時ストップ高に買われたほか、前週に目が覚めたようにストップ高を演じたテクノホライゾン<6629>も大幅続伸で一時27%高に買われる異色人気となった。ヒーハイストは時価総額130億円台、Tホライゾンは260億円前後にとどまっている。

ここからAI・ロボティクス融合で新たにチェックしておきたい銘柄としては、NTTデータグループや日立製作所<6501>向け受託開発を手掛け、AIサービスロボット分野で先駆し実績を上げているCIJ<4826>。また、株価が低位に位置するFIG<4392>も時価総額の割に値動きの重い株ではあるが、好チャートを形成し要マークであろう。同社はロボティクス分野に傾注するほか、AGV(無人搬送車)やAMR(自律走行搬送ロボット)、ドローンなど幅広いテリトリーで実力を発揮する。このほか、ディジタルメディアプロフェッショナル<3652>、ジーデップ・アドバンス<5885>などに人気化素地がある。更に、陽線の連続で既に上場来高値街道を邁進中のミーク<332A>はAI実装の警備ロボットの神経系(通信ネットワーク)のプラットフォームに同社の技術が採用されている。穴株では現状はノーマーク状態のユーピーアール<7065>をチェックしておきたい。アシストスーツと物流IoT分野をテリトリーに展開力に富む。アシストスーツ関連では、菊池製作とCYBERDYNE<7779>が人気化していることから、バリュエーションで割安な同社株も投資マネーの琴線に触れる可能性がある。

あすのスケジュールでは、4月の主要銀行貸出動向アンケート調査が朝方取引開始前に日銀から開示される。後場取引時間中には3月の食品スーパー売上高、4月の日銀金融システムリポートなどが発表される。この日はIPOが1社予定されており、東証グロース市場にバトンズ<554A>が新規上場する。このほか個別企業でオービック<4684>の3月期決算発表が行われる。海外では25年12月~26年2月期の英失業率、4月の欧州経済研究センター(ZEW)の独景気予測調査、3月の米小売売上高、2月の米企業在庫、3月の米仮契約住宅販売指数など。なお、ウォーシュFRB議長候補の公聴会が行われ、マーケットの耳目を集めそうだ。海外主要企業の決算発表ではユナイテッドヘルス・グループ<UNH>の1~3月期決算が予定されている。(銀)

出所:MINKABU PRESS

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