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伊藤智洋が読むマーケット・シナリオ【週間展望】 6月21日版

市況
2026年6月21日 13時49分

日経平均は週明け後に下げるなら、その前の高値が年間の最高値になる公算

1. 日経平均株価はバブル期でも6月、7月が上値を抑えられている

図1は、 日経平均株価の月足が4月から7月までの期間、陰線、陽線のどちらになっているかを示しています。以前、4月、5月が連続して陽線で引けた年は、6月が上値重く推移すると述べましたが、実際に4月から6月までが連続して陽線になっている年はあまりありません。

図1を見ると1980年から2025年までの期間、4月から7月までの4カ月間連続して月足が陽線で引けている年は2009年と2025年しかありません。

2009年は、リーマン・ショック後の株価維持政策を始めたばかりの年で、大勢の上昇の初期段階の動きとして、3月から9月まで季節性に関係なく、上昇の流れを形成しています。2025年は、3月から4月までに株価が暴落して、7月までの期間で暴落分を戻す動きとなっています。

4月から6月までの3カ月間連続して月足が陽線引けした年は、1980年、1986年、1997年、2007年、2017年、2020年、2023年です。

・1980年は、年初から年末まで一本調子の上昇局面となっています。

・1986年は、6月末まで上昇を継続した後、7月に上値重く推移し、月足が陰線引けする展開になった後、8月に一段高となりますが、7月の高値が意識される格好で、8月の高値が年間の最高値となっています。

・1997年は、6月に年間の最高値をつけて、その後、年末まで下げの流れへ入っています。

・2007年は、2月の高値を目指す動きを7月まで継続して、2月の高値を超えられず7月に上値を抑えられて、その後、年末まで下げの流れへ入っています。

・2017年は、4月に押し目をつけた後、年末まで上昇を継続しています。

・2020年は、3月に押し目をつけた後、年末まで上昇を継続しています。

・2023年は、6月に戻り高値をつけた後、11月まで6月の高値を超えることなく上値重く推移しています。

1980年、1986年、2017年、2020年以外の年は、6月の高値が年間の最高値になって年末まで下降の流れになるか、そうならなくても、11月頃まで6月頃の高値を超えられずに推移しています。

1980年は、1979年12月に「改正外為法」が成立して、1980年12月から日本の資本市場が1980年末に全面自由化されることがはっきりした年です。欧米の年金基金や第2次オイルショックで莫大なオイルマネーを手にした中東の産油国が、先回りして日本株に買いを入れたことで、1980年は年間を通じて上昇の流れを作っています。

2017年は、トランプ大統領の減税政策への期待から、NYダウが年初から目立った調整なく年末まで上昇の流れを作っています。日経平均株価もNYダウに沿って上昇の流れを作っています。

2020年は、コロナショック後の景気対策により、日経平均株価が3月から年末まで上昇の流れを作っています。

特別に株価を押し上げる政策がなければ、4月から6月までの月足が陽線引けした年は、6月の高値が戻り高値となって、少なくとも11月まで上値重く推移しています。

図1 日経平均株価の4-7月の値動き

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