話題株ピックアップ【夕刊】(1):ティアフォー、フェローテク、AIメカ
■三井松島HD <1518> 1,953円 +400 円 (+25.8%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率トップ
三井松島ホールディングス<1518>がストップ高。22日の取引終了後、27年3月期の連結業績と配当予想を上方修正したと発表した。今期の売上高予想は従来の見通しから30億円増額して710億円(前期比8.4%増)、最終利益予想は15億円増額して86億円(同28.1%増)に引き上げた。年間配当予想は56円増額して130円(同66円増配)に見直した。前日終値ベースで配当利回りは8%を上回る水準となり、高配当利回りに着目した資金流入を誘発した。子会社のMM Investmentsで株式譲渡に伴う特別利益を計上する。一般用綿棒で国内トップクラスのシェアを持ち、半導体などの製造工程に用いる工業用綿棒を手掛ける山洋(大阪府富田林市)の子会社化も発表。この影響も業績予想に織り込んだ。
■ティアフォー <593A> 1,240円 +225 円 (+22.2%) 本日終値
ティアフォー<593A>が上場2日目に大幅高となった。自動運転の基本ソフト(OS)の開発を手掛け、上場初日は公開価格1085円を7%下回る1009円で初値を形成。終値は1015円と終始、公開価格を下回る水準で推移した。引け後の記者会見で加藤真平CEO(最高経営責任者)は株価の反応について、「マーケットの評価として真摯に受け止めたい」としながらも、トヨタ自動車<7203>などとの提携により、自動運転車両の普及に向けた政府目標の達成に貢献していく意向などを示した。時価総額は足もとで700億円台と機関投資家が投資対象とするには十分なレベルであるほか、国策の恩恵を受ける銘柄として投資家の注目度も高い状態となっている。需給面でのしこりのない直近IPO銘柄ということもあり、上場2日目は公開価格1085円を上回ると投資家の買い意欲が強まり、株高に弾みをつける形となった。
■フェローテック <6890> 8,940円 +1,500 円 (+20.2%) ストップ高 本日終値
フェローテック<6890>がストップ高。同社は22日の取引終了後、26年12月期の連結業績予想(9カ月間の変則決算)の上方修正を発表。これを材料視した買いが入ったようだ。今期の売上高予想は従来の見通しから300億円増額して3800億円、最終利益予想は100億円増額して330億円に見直した。半導体マテリアル製品や真空シール・金属加工、AIデータセンター用の光トランシーバー向けサーモモジュールなどの需要が増加するとともに、収益性の高い製品の売り上げが伸びており、業績予想に反映した。
■クオリプス <4894> 4,885円 +700 円 (+16.7%) ストップ高 本日終値
クオリプス<4894>がストップ高。同社は22日の取引時間中、重症心不全患者向けのヒト(同種)iPS細胞由来心筋細胞シート「リハート」の保険収載が了承されたと発表。保険償還価格は5320万円となったと発表した。iPS細胞由来の保険適用は国内では2例目となる。前日の同社株は発表直後こそ好反応を示したが戻り売りに押されて大幅安となった。もっとも、リハートは条件及び期限付き承認であることを踏まえた計算方式で保険償還価格が決定されており、本承認を受けた際に、価格が引き上げられるとの期待感が市場において改めて広がり、物色人気化につながったようだ。
■AIメカテック <6227> 7,240円 +610 円 (+9.2%) 一時ストップ高 本日終値
AIメカテック<6227>が一時ストップ高。22日の取引終了後に、海外の大手半導体関連メーカーからはんだボールマウンタシステムを複数ライン受注したと発表しており、これを好感した買いが流入した。今回の受注は、半導体パッケージのなかでも特にデータセンター向けAI用先端半導体パッケージ用途で、受注金額は約25億円。売り上げ計上は28年6月期を予定している。なお、顧客との納期調整などで27年6月期業績予想に修正の必要が生じた場合は速やかに開示するとしている。
■未来工業 <7931> 3,505円 +260 円 (+8.0%) 本日終値 東証プライム 上昇率3位
未来工業<7931>が後場終盤に急上昇。午後3時ごろに発表した27年3月期第1四半期連結決算が、売上高127億6400万円(前年同期比9.3%増)、営業利益19億4500万円(同31.5%増)、純利益13億7900万円(同33.5%増)となり、従来予想の売上高118億2000万円、営業利益12億9000万円、純利益8億7700万円を大きく上回って着地したことに加えて、期末配当予想を50円から85円へ引き上げ年間配当予想を135円(前期145円)としたことが好感された。継続的な新製品の投入に加えて、電材及び管材、配線器具の一部製品について価格改定を行ったことが業績を押し上げた。また、中東地域のリスクの高まりに伴う自己防衛みあい需要の高まりもあり、売上高・各利益は第1四半期として過去最高を更新した。同時に、従来は未定としていた27年3月期通期業績予想を発表した。従来予想では、中東情勢による影響の予測が困難であることから未定としていたが、原油・ナフサの供給不安による建築市場の滞りは限定的となっていることから一定の見通しが立ったとして、売上高485億3000万円(前期比6.3%増)、営業利益62億3200万円(同7.3%減)、純利益43億4200万円(同7.5%減)を見込む。
■Heartseed <219A> 1,731円 +117 円 (+7.3%) 本日終値
Heartseed<219A>が後場一段高。同社はきょう、8月28~31日にドイツのミュンヘンで開催される「ESC Congress(欧州心臓病学会)2026」で、福田恵一社長が招待講演を行う予定だと発表。これが株価を刺激したようだ。欧州心臓病学会は、循環器分野において世界最大の学術集会で、毎年3万人を超える循環器医療の専門家や関係者が参加する国際学会。講演では、同社が開発を進めている虚血性心疾患に伴う重症心不全を対象とした他家iPS細胞由来心筋球「HS-001」について紹介するとともに、その安全性及び有効性を評価するために実施した第1/2相試験(LAPiS試験)の52週のトップライン結果を発表するとしている。
■テスホールディングス <5074> 804円 +43 円 (+5.7%) 本日終値 東証プライム 上昇率6位
テスホールディングス<5074>は急伸。きょう午後3時ごろ、26年6月期の連結業績について、売上高が前回予想の470億円から510億円(前の期比39.0%増)、営業利益が36億円から51億円(同2.0倍)、最終利益が12億円から18億円(同8.8倍)に上振れして着地したようだと発表しており、好感した買いが集まった。エンジニアリング事業において蓄電システム関連の設計・調達・施工(EPC)などが堅調に推移したうえ、エネルギーサプライ事業がオペレーション&メンテナンス(O&M)を中心に前回の想定を上回った。加えて、販管費が前回予想を下回る水準になった。なお、期末一括配当は2円28銭増額の8円08銭(前の期は5円12銭)に引き上げた。
■AZ丸和HD <9090> 916円 +49 円 (+5.7%) 本日終値 東証プライム 上昇率7位
AZ-COM丸和ホールディングス<9090>は大幅高。22日の取引終了後に、26年9月末時点の株主から株主優待制度を新設すると発表したことが好感された。毎年9月末日時点で4単元(400株)以上を保有する株主を対象に、特設サイトでおコメやブランド牛などのこだわりグルメや選べる体験ギフト、Amazonギフトカードなどの5000種類以上の商品と交換できる株主優待ポイントを保有株数に応じて3000~5万ポイント提供する。また、日本円ステーブルコイン「JPYC」発行企業のJPYC(東京都千代田区)と資本・業務提携に関する覚書を締結したと発表しており、これも好材料視された。「JPYC」を活用した社内外決済プラットフォームを構築し、システム提供事業者として関与する道を拓くのが狙いで、B1種優先株11万6000株を引き受け議決権保有割合2.9%を取得する。なお、同件が27年3月期業績に与える影響は軽微としている。
■JX金属 <5016> 3,946円 +175 円 (+4.6%) 本日終値
JX金属<5016>は3日続伸。きょう、韓国拠点である韓国JX金属において約40億円の設備投資を行い、同拠点における半導体用スパッタリングターゲットの加工能力を2025年度比約2倍に引き上げると発表しており、好感した買いが集まった。稼働は27年度下期から段階的に実施。今後の需要動向を踏まえながら、更なる生産能力増強も検討する。
株探ニュース