8月の米実質個人支出、約1年5カ月ぶりの大幅な伸び
米商務省が30日発表した8月の個人消費支出は、実質ベースで前月比0.6%増となり、2025年3月以来約1年5カ月ぶりの大幅な伸びを記録した。根強いインフレや生活費上昇の中でも労働市場の安定などに支えられ、米経済の底堅さを示す形となった。自動車や家具などの高額商品に加え、衣料品や外食、宿泊といった裁量的な支出も増加。
一方、FRBが重視するPCEコア価格指数は前月比0.2%上昇と予想を下回り、前年比でも3.0%上昇に留まった。市場では今回の結果を受け、10月の追加利上げ観測が後退したものの、年内の追加利上げを見込む声は根強い。アナリストからは、FRBが当面政策金利を据え置く余地ができたとの指摘が出ている。
ただ、物価高が家計の購買力を圧迫する動きも続く。8月の実質可処分所得は前月比横ばいとなり、個人貯蓄率は4.1%へと低下して2022年以来の低水準を記録した。アナリストは、消費者の堅調さは維持されているものの、所得の伸びが支出に追いついておらず、今後の持続力が試される局面にあると分析している。
*個人所得(8月)23:00
結果 0.2%
予想 0.5% 前回 0.3%(0.4%から修正)(前月比)
*個人支出(8月)23:00
結果 0.9%
予想 0.9% 前回 0.1%(0.2%から修正)(前月比)
*実質個人支出(8月)23:00
結果 0.6%
予想 0.5% 前回 0.1%(0.0%から修正)(前月比)
*米PCE価格指数(8月)23:00
結果 0.3%
予想 0.3% 前回 0.1%(0.2%から修正)(前月比)
結果 3.4%
予想 3.7% 前回 3.7%(前年比)
結果 0.2%
予想 0.3% 前回 0.1%(0.2%から修正)(コア・前月比)
結果 3.0%
予想 3.3% 前回 3.3%(コア・前年比)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース