23日の株式相場見通し=続落、AI・半導体関連株への警戒感が続く
23日の東京株式市場で、日経平均株価は続落の見通しだ。想定レンジは6万1900~6万2900円。
エヌビディア<NVDA>のジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)が22日、CNBCの取材に対して、ネオクラウドの需要に関して「桁外れに高い」とする一方、資本不足が成長を阻害しているとの認識を示した。またメタ・プラットフォームズ<META>は、21日引け後の決算発表後の時間外取引で株価は好反応を示していたものの、AI投資による資金負担増の懸念などを背景に、同社のCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)は5年物スプレッドが過去最高の水準まで上昇。22日の日中取引では前の日と比べ7%近く下落した。これらを背景に、金融市場ではAI関連企業の信用リスクが再燃する形となり、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は6%を超す下落。半導体製造装置のラム・リサーチ<LRCX>が21日引け後に発表した決算が、市場の高い期待値に届かず売りを浴びたことも、半導体関連株に対する投資意欲を減退させる要因となった。ネオクラウドのコアウィーブ<CRWV>は10%安となった。
シカゴ市場で日経平均先物12月限は水準を切り下げて6万2680円で終了している。東京市場ではラム・リサーチ株が決算発表後の時間外取引で急落したことを背景に、前日の段階で半導体関連株が先行して売られていたものの、ハイパースケーラーとネオクラウドの信用リスクが再燃したことについては、23日の取引時間中に織り込みが進むこととなる。リスク回避ムードが続くとみられるなか、個別銘柄では前日に決算を発表したディスコ<6146>の株価がフシ目の5万円の下抜けを回避できるかどうか、注視されそうだ。市場では同社の10~12月期の業績見通しについては保守的との指摘がある。ディスコは前日にアナリスト向けの電話会議を行っているが、きょうは経営陣による決算説明会が予定されている。
22日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比11ドル89セント高の5万2867ドル98セントと小幅に3日続伸した。ナスダック総合株価指数は同694.00ポイント安の2万6008.85だった。
日程面では国内では9月の全国消費者物価指数が寄り前に公表される。取引時間中は午後に9月全国スーパー売上高と9月全国百貨店売上高が公表される予定。企業決算は、ファナック<6954>や東京製鐵<5423>などが予定している。海外ではドイツやユーロ圏、米国の10月製造業PMIとサービス業PMIが発表される。タイ市場は休場となる。