前場に注目すべき3つのポイント~買い一巡後の半導体やAI関連株の底堅さを見極め~
27日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■買い一巡後の半導体やAI関連株の底堅さを見極め
■キヤノンMJ、ITソリューション好調で大幅増益、通期計画は据え置き
■DMG森精機<6141>米州本社をシカゴ都心部に移転、機械加工の研究機能強化
■買い一巡後の半導体やAI関連株の底堅さを見極め
27日の日本株市場は、買い先行で始まった後は半導体や人工知能(AI)関連株の底入れを見極めながらの相場展開になりそうだ。26日の米国市場はNYダウが146ドル高、ナスダックは214ポイント高だった。人工知能(AI)開発のアンソロピックは、証券取引委員会(SEC)に新規株式公開(IPO)に向けた目論見書を公開した。IPOが前進しているとの見方から、半導体やAI関連株を中心に買われた。シカゴ日経225先物は大阪比640円高の62840円。円相場は1ドル=157円50銭台で推移。
シカゴ先物にサヤ寄せする形で、買いが先行することになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで開始直後につけた62270円を安値に上げ幅を広げ、米国市場の取引開始後には63300円まで買われる場面もみられた。ボリンジャーバンドの-2と-1σとのレンジ内での推移ではあるが、前週末に-2σまで下げる場面が見られていたが、同バンドからのリバウンドが意識されやすいだろう。
米国ではアンソロピックがIPOに向けて前進しているとの見方により、半導体やAI関連株を中心に買われた。こうした流れから東京市場においても、指数インパクトの大きいアドバンテスト<6857>や東京エレクトロン<8035>、キオクシアHD<285A>、ソフトバンクG<9984>などには自律反発狙いの買いが入るかが注目される。
ただ、半導体やAI関連株については足もとで売られていたこともあり、自律反発の域は脱せないだろう。買い一巡に上値の重さが意識されてくるようだと、先物主導で戻り待ち狙いの売りが意識されやすいだろう。物色としては半導体やAI関連株の押し目拾いのスタンス。情報漏洩が社会問題となるなかで、サイバーセキュリティ関連の一角にも資金が向かいやすい状況は続くだろう。また、昨夕決算を発表したところでは、コーエーテクモ<3635>、イントラスト<7191>、早稲アカ<4718>、鈴茂器工<6405>、信越ポリマ<7970>、清水銀<8364>などが注目される。
■キヤノンMJ、ITソリューション好調で大幅増益、通期計画は据え置き
キヤノンMJ<8060>が発表した2026年12月期第3四半期累計(1~9月)の売上高は前年同期比3.2%増の5076.70億円、営業利益は22.8%増の469.15億円だった。SI・ソリューションやサービス・アウトソーシングが堅調に推移し、高付加価値商品・サービスの構成比上昇も収益性改善に寄与。7~9月期は営業利益が33%増加し、四半期として過去最高を更新した。通期予想は営業利益630億円(前期比8.3%増)を据え置いた。ITソリューションの受注拡大に加え、収益性向上が続くかが注目される。
■前場の注目材料
強気材料
・NYダウは上昇(52361.58、+146.42)
・ナスダック総合指数は上昇(26169.38、+214.04)
・SOX指数は上昇(11083.47、+304.01)
・シカゴ日経225先物は上昇(62840、+640)
・米長期金利低下
・TOPIXの定期銘柄入れ替えや浮動株比率変更に伴うリバランス需要
・活発な自社株買い
・東証による企業価値向上の要請
・DMG森精機<6141>米州本社をシカゴ都心部に移転、機械加工の研究機能強化
・ARCHION<543A>グループ会社の三菱ふそうトラック・バス、鴻海と、新バス製造会社、来月2日始動
・大成建設<1801>鹿島と、経団連活動を来年3月まで自粛
・三菱商事<8058>米銅鉱山プロに追加出資、年産10万トン見込む
・豊田通商<8015>米新興に出資、研磨剤不要、半導体化学材料を提案
・オムロン<6645>イスラエル新興に出資、サイバー対策で製造業支援
・島津製作所<7701>食品新興に出資、“カゼイン米”開発
・デンソー<6902>豊田自動織機と、トラックの荷役自動化、愛知でフォーク活用
・東邦ガス<9533>アイシンなど4社で、工場CO2を地域循環、合成メタン化実証
・東亜合成<4045>MTアクアポリマー、高分子凝集剤を再編、生産拠点を集約
・住友大阪セメント<5232>船積みバース延伸、秋芳鉱山の出荷効率化
・高砂熱学工業<1969>焼却施設の蓄熱活用、輸送システム実証
・ロート製薬<4527>香港政府の「パートナー」に、現地社と共創
・三菱地所<8802>印物流2施設に参画
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 企業向けサービス価格指数(9月) 予想3.7% 前回3.7%
<海外>
・10:30 中・工業利益(9月) 前回15.7%
《YY》