話題株ピックアップ【夕刊】(1):積化成、フリービット、アドテスト
■積水化成品工業 <4228> 688円 +100 円 (+17.0%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率トップ
積水化成品工業<4228>がストップ高。28日の取引終了後に、27年3月期の連結業績予想について、営業利益を31億円から53億円(前期比2.1倍)へ、純利益を25億円から37億円(同72.3%増)へ上方修正し、あわせて配当予想を中間5円・期末12円の年17円から中間8円・期末17円の年25円へ引き上げており、これを好感した買いが流入した。売上高は1050億円(同7.8%減)の従来見通しを据え置いたものの、事業ポートフォリオ改革により収益体質の改善が進むなか、ヒューマンライフ分野、インダストリー分野ともに販売数量の増加、販売価格の適正化、生産性改善及び固定費削減などの収益改善施策が想定を上回っていることが要因としている。
■フリービット <3843> 1,950円 +205 円 (+11.8%) 本日終値 東証プライム 上昇率2位
フリービット<3843>が大幅反発した。同社は28日の取引終了後、提出期限の延長承認を受けていた26年4月期(前期)の有価証券報告書について、同日に関東財務局に提出したと公表。過年度の決算短信を修正したうえで、前期の決算と今期の業績予想を開示した。前期の売上高は前の期比13.9%増の627億4200万円、最終利益は同51.2%増の41億5400万円と2ケタの増収増益。今期は売上高が前期比5.2%増の660億円、最終利益が同8.3%増の45億円と、前期に続き最高益更新を見込む。今期の年間配当予想は同21円増配の62円とした。昨年9月に発表したCountUpの株式取得に関し、妥当性と意思決定プロセスの適切性を検討するため特別調査委員会の調査を進めていたフリービットは今月6日に調査報告書を公表。悪材料出尽くしと受け止めた買いが同社株を押し上げていたが、今回の決算発表を受けて本業の堅調ぶりが確認され、改めて買い意欲を喚起する結果となった。27年4月期第1四半期(5~7月)の決算については11月上旬に開示する予定としている。
■エフアンドエム <4771> 2,965円 +245 円 (+9.0%) 本日終値
エフアンドエム<4771>が後場終盤になって急上昇し年初来高値を更新。午後3時ごろに27年3月期の連結業績予想について、売上高を246億9400万円から256億7500万円(前期比23.4%増)へ、営業利益を41億5600万円から49億9400万円(同29.4%増)へ、純利益を28億7500万円から34億4800万円(同22.1%増)へ上方修正したことが好感された。上期においてコンサルティング事業における補助金受給申請支援が計画を上回ったことが貢献する。
■プレミアグループ <7199> 2,251円 +159 円 (+7.6%) 本日終値 東証プライム 上昇率3位
プレミアグループ<7199>はマドを開けて急伸。28日の取引終了後、米投資ファンドのダルトン・インベストメンツがプレミアGの株式に関し、新たに5%を超えて保有していることが明らかとなり、思惑視した買いを誘ったようだ。同日に提出された大量保有報告書によると、ダルトン・インベストメンツの保有割合は5.05%。報告義務発生日は21日。保有目的の項目において、株主価値の向上のために企業側や他の株主などとの間で、建設的な対話を求めていく可能性があると記載している。
■ノジマ <7419> 1,300円 +90 円 (+7.4%) 本日終値 東証プライム 上昇率4位
ノジマ<7419>が切り返し急。同社は29日寄り前、27年3月期第2四半期累計(4~9月)の決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正した。今期の売上高予想は従来の見通しから300億円増額して1兆600億円(前期比7.9%増)、最終利益予想は60億円増額して540億円(同38.7%増)に引き上げており、ポジティブと受け止めた買いを集めた。4~9月期においてエアコンを中心とした季節家電が好調に推移した。キャリアショップ運営事業やプロダクト事業、海外事業も堅調となり、中間期の売上高が想定を上振れして着地。通期の業績予想に反映した。中間期の売上高は5037億5600万円(前年同期比8.9%増)、最終利益は335億9000万円(同72.9%増)だった。
■日清製粉グループ本社 <2002> 2,153円 +141 円 (+7.0%) 本日終値 東証プライム 上昇率5位
日清製粉グループ本社<2002>は3日ぶりに大幅反発。28日の取引終了後、取得総数1400万株(自己株式を除く発行済み株式総数の5.0%)または取得総額200億円を上限とする自社株買いを行うと発表しており、株価の刺激材料となったようだ。取得期間は11月2日から来年6月23日までとし、信託方式による市場買い付けで実施する。同時に27年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表した。売上高が4417億5600万円(前年同期比2.4%増)、営業利益が228億2300万円(同0.8%増)、最終利益が181億5400万円(同75.8%増)だった。海外製粉事業における米国の生産体制強化による出荷増などが業績を押し上げた。持ち分法の投資利益の減少で経常減益となった一方、最終利益は政策保有株式の縮減を進めたことや前期のインドイースト事業の減損損失計上の反動などにより、大幅増益となった。また、あわせて通期業績予想を修正。売上高を8700億円から9000億円(前期比4.0%増)に引き上げた一方、営業利益は460億円(同1.5%減)、最終利益は410億円(同25.8%増)の従来見通しを据え置いた。為替レートが当初予想より円安基調であることや小麦相場が高騰していることなどを踏まえた。
■アドバンテスト <6857> 37,030円 +2,100 円 (+6.0%) 本日終値 東証プライム 上昇率8位
アドバンテスト<6857>が大幅高で3連騰。25日移動平均線を上抜けた。同社は28日の取引終了後、27年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正した。今期の売上高予想は従来の1兆7140億円から1兆8630億円(前期比65.1%増)、最終利益予想は6600億円から7415億円(同97.5%増)に引き上げた。通期業績予想の上方修正は今期2度目となる。あわせて、自社株買いの実施も発表しており、評価される形となった。AI関連の需要が拡大し、テスターに対する顧客の積極的な設備投資が続くなか、アドテストは生産能力の増強を更に拡大する方針。SoCテストシステムの売上高が想定を上回る見込みのほか、メモリーテストシステムも堅調に拡大する。自社株買いは総数1100万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.5%)、総額2800億円を上限とし、10月29日から27年3月24日までの間に実施する。想定為替レートは1ドル=155円、1ユーロ=177円に修正。7月時点は1ドル=152円、1ユーロ=174円としていた。9月中間期の売上高は8452億円(前年同期比60.5%増)、最終利益は3680億8300万円(同2.2倍)となった。未定としていた中間配当は49円(前期の中間配当は29円)とした。期末配当予想は未定としている。
■大倉工業 <4221> 5,310円 +180 円 (+3.5%) 本日終値
大倉工業<4221>は後場に上げ幅を拡大。きょう午後0時30分ごろ、26年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結決算を発表した。売上高が802億2000万円(前年同期比24.9%増)、営業利益が89億4700万円(同91.0%増)、最終利益が61億9200万円(同77.8%増)だったとしており、業況を評価した買いが集まった。包装用プラスチックフィルムを提供する主力の合成樹脂事業が大幅な増収増益となり、業績を牽引。原料価格の高騰の影響を機動的に製品価格に反映したことなどが奏功した。なお、26年12月期の通期業績予想は売上高1030億円(前期比18.9%増)、営業利益85億円(同37.4%増)、最終利益57億5000万円(同50.7%増)の従来見通しを据え置いた。各利益は1~9月期時点で通期計画を超過している。
■クラフティア <1959> 8,049円 +268 円 (+3.4%) 本日終値
クラフティア<1959>は後場終盤に上昇。同社は電気工事会社。きょう午後3時ごろ、27年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算の発表にあわせて、通期業績予想を修正した。営業利益を555億円から610億円(前期比11.7%増)、最終利益を405億円から425億円(同6.1%増)に引き上げた。同時に年間配当予想を中間・期末各120円の合計240円(前期実績は220円)へと前回予想から20円増額しており、これらを好感した買いが集まった。工事利益率の向上を利益予想に反映。なお、売上高予想は5000億円(前期比5.0%増)の従来見通しを据え置いた。9月中間期については売上高が2185億4400万円(前年同期比5.2%増)、営業利益が286億5200万円(同25.6%増)、最終利益が213億4400万円(同42.9%増)となった。
■デンソー <6902> 1,868.5円 +59.5 円 (+3.3%) 本日終値
デンソー<6902>は売り買い交錯。29日午前11時10分、同社は27年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比7.0%増の3兆8435億5000万円、最終利益は同8.8%減の1197億9400万円だった。部材費などの高騰が利益を圧迫する要因となったほか、前年度の一過性要因がはく落したことも響き最終減益となった。一方、同社は取得総数1億株(自己株式を除く発行済み株式総数の3.99%)、取得総額2000億円を上限とする自社株買いを30日から来年3月31日の間に実施すると発表。強弱材料が混在する格好となり、発表後に株価は大きく上下動した。このほか同社は自社株4億株(発行済み株式総数の13.74%)について、今年11月30日に消却すると発表している。
株探ニュース