三光合成:OUTPERFORM継続【今村証券アナリストレポート】
●三光合成<7888>[東証P]
レーティング: OUTPERFORM(2026/7/28)→ OUTPERFORM
◆プラスチック部品大手。自動車向け、海外が主力
◆高付加価値製品受注拡大・生産性向上による増益基調が続く
◆事業譲受と生産能力増強を実行

◆プラスチック部品大手。自動車向け、海外が主力
前期(2026年5月期)連結売上高の83%が成形品事業であり、その大半を車両分野(自動車向け内装・外装部品、機能部品等)が占める(資料1、出所:決算短信)。成形品の品質を守るため、金型の設計・作製、販売も手掛ける。海外売上高が全体の2/3と高く、アジア(タイ・インドネシア・中国・インド等)、欧州(英国・ハンガリー等)、北米(米国・メキシコ)に拠点を持つ。

◆高付加価値製品受注拡大・生産性向上による増益基調が続く
今期(2027年5月期)第1四半期業績は、10%の増収、13%の営業増益だった(資料2、出所:決算短信・決算説明会資料)。車両分野が13%増収と堅調に推移し、地域別では全地域が増収、欧州を除いて営業増益となった。欧州では新規案件の量産開始に伴う費用が膨らんだが、他の地域では高付加価値製品の受注拡大、生産性向上がプラスに働いた。取引先に駐在し製品設計に携わり、金型や省力化・無人化機器を自社開発できる強みも活かし、金型のほか、成形品事業における二次加工(塗装、組立等)の受注増加、製品開発時間の短縮、製造コストの削減を進めている。日本で成功した施策を海外工場に展開し、高品質な製品を世界中で供給できる体制の構築にも取り組んでいる。

通期の会社予想に対する進捗率は売上高23.5%、営業利益17.0%だ。第1四半期は工場稼働日が少ないことを考慮すれば予想に沿った進捗といえ、前期第1四半期の進捗率(売上高22.9%、営業利益16.8%)とも大差はない。純利益は3%の減益であり、法人税等が増加した。
◆事業譲受と生産能力増強を実行
来月2日、米南部アラバマ州に生産拠点を有するCumberland Plastic Systems, LLC(カンバーランド・プラスチック・システムズ)の精密プラスチック射出成形事業及び関連する不動産を譲り受ける。これまでの米国生産拠点は北部インディアナ州の1つのみで、南部に拠点がある自動車メーカーとの取引では輸送コストが嵩んでいた。今回の事業譲受で南部に広大な土地・工場を手に入れたことにより、輸送コストの抑制が可能になり、受注拡大につなげる。
既存工場の増強にも積極的だ(資料3、出所:決算説明会資料・決算短信)。米インディアナ州にある工場の拡張は完了し、拡張部分の一部でハイブリッド車(HV)向けの量産を始めた。トランプ関税発動を背景にした自動車部品の現地調達需要の高まりに対応していく。またインドでは、エアコン部品を生産する生産委託拠点を新設し、まもなく量産を開始する。来年には車両分野の成形や塗装を担う既存工場拡張と新工場建設が完了する。チェコでは2028年のEV、HV向け部品の量産開始を前に生産能力を引き上げ、伊勢崎工場では来年から外装塗装を新たに手掛ける。

今村証券による業績予想は、今期が売上高1090億円(前期比+11.2%)、営業利益79億円(同+11.4%)、EPS147.61円―、来期(2028年5月期)が売上高1170億円(今期今村証券予想比+7.3%)、営業利益88億円(同+11.4%)、EPS164円―とする。今期については、会社予想(売上高1050億円、営業利益79億円、EPS147.61円)から売上高のみ上振れる想定であり、事業譲受が売上高を押し上げる半面、営業利益への貢献は限られると見込んだ。来期は生産能力増強、生産性向上が引き続き寄与するだろう。
予想PER、PBRには割安感があることから、投資判断は「OUTPERFORM」を据え置く。
| 【レーティングの定義】 OUTPERFORM:今後12カ月間のトータルリターンがTOPIXの予想リターンを10%超上回ると予想される。 NEUTRAL:今後12カ月間のトータルリターンがTOPIXの予想リターンの+10%と-10%の間に入ると予想される。 UNDERPERFORM:今後12カ月間のトータルリターンがTOPIXの予想リターンを10%超下回ると予想される。 トータルリターン:株価変動率+配当利回り 目標株価は12カ月間の投資を想定しており、将来発行されるレポートで修正されることもあります。 |
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金融商品取引業者 北陸財務局長(金商) 第3号
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今村証券より提供されたレポートを掲載しています。
株探ニュース