利益成長“青天井”銘柄リスト【総集編】第4弾 42社選出 <成長株特集>
本特集では、7月下旬から8月中旬までの決算発表集中期間に配信した「利益成長“青天井"銘柄リスト」を、“全期間”を対象に再構成した総集編をお届けします。
シリーズ最終回となる第4弾では、第1弾を配信した10月1日時点の時価総額が100億円以上600億円未満の中から、26年4-6月期に四半期ベースの過去最高益を更新し、かつ今期も最高益を見込む、いわゆる利益が“青天井”状況になっている銘柄をリストアップした。
下表では、本決算月にかかわらず、26年4-6月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を5%超上回って更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している42社を選び出し、4-6月期の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったのは、ミナトホールディングス <6862> [東証S]。26年4-6月期(第1四半期)の経常利益は47.9億円と、従来の四半期最高益を2.8倍上回って着地。生成AI向け データセンター投資の拡大を背景に、 半導体メモリーの需給逼迫や価格上昇が継続する中、デジタルデバイス事業で前期末までに確保した在庫の販売が進んだことが収益を牽引した。業績好調に伴い、減益予想だった27年3月期の同利益を従来の32億円→93億円に大幅上方修正し、2期連続で最高益を更新する見通しとなった。配当予想を30円→42円に引き上げたことも評価され、9月25日に約30年10ヵ月ぶりの高値5910円まで駆け上がった。
2位に入ったレントラックス <6045> [東証G]の4-6月期(第1四半期)は、2月に買収した貴金属リサイクルを手掛ける井嶋金銀工業の業績上積みが収益を大きく押し上げた。また、インターネット広告市場の成長が続く中、金融、自動車、エステクリニック、転職求人、不動産関連などの領域に注力した成果報酬型広告サービスで取扱高が増加したことも寄与し、経常利益は前年同期比2.4倍の10.9億円と、4四半期ぶりに過去最高益を更新した。27年3月期の同利益は前期比21.2%増の12.5億円と2期ぶりの最高益更新を見込むが、第1四半期実績だけで通期計画に対する進捗率が87%に達しており、業績上振れが期待される。株価は8月25日に上場来高値2520円まで上昇する場面があった。
3位のJDSC <4418> [東証G]は、4-6月期(第4四半期)の経常利益が前年同期比8.2倍の4.2億円に急拡大し、5四半期ぶりに過去最高益を更新した。DX活用や AI実装支援などの豊富な需要を背景に、主力のAIソリューション事業で既存案件の拡大や新規案件の獲得が進んだことに加え、プライベートエクイティファンドとの提携による投資事業組合運用益が膨らんだことも利益を大きく押し上げた。同時に発表した27年6月期の同利益は前期比11.4%増の9.5億円と、3期連続で過去最高益を更新する見通しだ。併せて、連結子会社であるメールカスタマーセンターの全株式をラクスルに売却することを明らかにした。
4位にはプラスチック複合加工製品メーカーのサンエー化研 <4234> [東証S]がランクイン。4-6月期(第1四半期)の経常利益は前年同期比4.4倍の10億円に急拡大し、実に80四半期ぶりとなる最高益更新を果たした。データセンターや自動車関連製品向けに電子部品加工用保護フィルムの受注が好調だったほか、中東情勢の緊迫化を背景とした梱包資材の需給逼迫への懸念から備蓄需要が高まり、紙・布へのラミネート製品が大きく伸びた。また、原材料費高騰に対する価格転嫁の実施に加え、生産効率化を進めたことも利益拡大につながった。好調な滑り出しを受け、27年3月期の同利益を従来予想の11億円→22億円に大幅上方修正し、21期ぶりに過去最高益を更新する見通しを示した。株価は9月1日に1082円と約8年10ヵ月ぶりの高値をつけている。
5位の就活支援・新卒採用サービスを運営するワンキャリア <4377> [東証G]は、新規取引先が大きく増加する中、求人掲載や企業から学生に直接アプローチするスカウトサービスが伸び、4-6月期(第2四半期)の経常利益は前年同期非連結比66.1%増の17.1億円と4四半期ぶりに過去最高益を達成した。26年12月期の同利益は前期比45.5%増の31.1億円と6期連続で過去最高益を更新する見通しだ。
12位のシンデン・ハイテックス <3131> [東証S]は韓国SKハイニックス<SKHY>の半導体メモリーなどを取り扱う独立系のエレクトロニクス商社。4-6月期(第1四半期)の経常利益は前年同期比6.4倍の9.2億円と14四半期ぶりに過去最高益を塗り替えた。主力の半導体製品分野でメモリー関連商材の価格上昇が追い風となったほか、SSD(フラッシュメモリ記憶装置)などの新規ビジネスの立ち上がりや顧客需要の取り込みが進んだことも収益拡大につながった。好調な業績を踏まえ、27年3月期の同利益を従来予想の12億円→30億円と4期ぶり最高益見通しに大幅上方修正し、期末一括配当も従来計画の135円→235円に引き上げた。株価は上場来高値圏を走る展開となっている。
●利益成長“青天井”銘柄リスト【総集編】シリーズ ─────
・〔第1弾〕 33社選出 (時価総額7500億円以上)
・〔第2弾〕 42社選出 (時価総額2000億~7500億円)
・〔第3弾〕 40社選出 (時価総額600億~2000億円)
も併せてご覧ください。
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 4-6月期 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<6862> ミナトHD 180 4796 1715 130 9300 4042 6.4
<6045> レントラクス 142 1094 453 11.7 1258 1126 17.7
<4418> JDSC 135 428 182 11.4 950 853 16.6
<4234> サンエー化研 95.3 1004 514 45.0 2200 1517 6.0
<4377> ワンキャリア 66.1 1719 1035 45.5 3113 2139 21.9
<3355> クリヤマHD 61.6 2630 1627 2.9 5400 5250 9.3
<5834> SBIリーシ 53.0 3798 2483 2.5 8900 8681 6.9
<3954> 昭和パックス 49.9 781 521 15.2 2150 1867 9.9
<5254> Arent 48.8 448 301 77.3 1704 961 27.9
<9880> イノテック 45.4 1714 1179 20.0 4000 3333 9.2
<4629> 大伸化学 45.3 1011 696 14.9 2030 1766 8.1
<3131> シンデンハイ 41.0 921 653 130 3000 1302 8.4
<7320> Solvvy 39.4 930 667 5.8 2700 2552 9.1
<2981> ランディクス 37.0 1354 988 4.4 2900 2779 6.8
<3947> ダイナパック 36.0 1512 1112 34.9 4800 3557 7.1
<3173> コミニックス 35.4 708 523 44.9 1600 1104 9.1
<7094> ネクストーン 33.4 571 428 19.9 1600 1334 18.0
<4025> 多木化 32.6 1641 1238 8.5 4100 3780 14.5
<6231> 木村工機 31.1 1647 1256 9.1 4975 4562 12.1
<5137> スマートD 26.0 160 127 95.9 725 370 13.2
<3934> ベネフィJ 24.8 558 447 11.0 1700 1532 11.7
<3551> ダイニック 24.7 1046 839 18.0 2900 2458 6.3
<7326> SBIIG 23.3 6020 4884 21.5 16000 13164 14.5
<2207> meito 19.2 1411 1184 53.1 5000 3266 12.1
<5845> 全保連 19.1 1116 937 25.9 4000 3178 11.2
<5038> eWeLL 18.6 517 436 25.3 1937 1546 26.5
<3661> エムアップ 18.2 1706 1443 10.5 6000 5432 17.0
<153A> カウリス 17.6 154 131 31.3 537 409 49.0
<7510> たけびし 16.5 1576 1353 16.1 5170 4453 13.6
<5139> オープンW 16.0 593 511 20.6 1449 1201 19.6
<7637> 白銅 16.0 1476 1272 18.7 5190 4373 11.2
<5288> アジアパイル 15.2 3394 2946 3.1 11200 10865 7.0
<9554> エイビック 13.8 313 275 54.0 1126 731 14.3
<8158> ソーダニッカ 12.9 1069 947 6.0 3110 2934 12.7
<194A> ウルフハンド 11.3 444 399 38.7 1569 1131 12.6
<3937> Ubicom 9.1 395 362 13.3 1520 1341 13.2
<4463> 日華化学 9.0 1532 1405 35.8 5400 3976 8.4
<6928> エノモト 8.3 706 652 16.8 2400 2054 12.3
<4058> トヨクモ 7.0 646 604 30.6 2100 1608 17.7
<4847> インテリW 5.9 738 697 5.2 2240 2129 26.8
<2410> キャリアデザ 5.8 619 585 18.5 1900 1604 10.6
<3660> アイスタイル 5.4 1219 1157 20.2 5100 4244 31.0
※2025年4月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した03年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。
株探ニュース