ダイトウボウが大幅反落、20年3月期は最終利益が大幅減益
ダイトウボウ<3202>が大幅反落している。25日の取引終了後に発表した20年3月期の連結決算で、純利益が7500万円(前の期比74.3%減)と大幅減益となったことが嫌気されている。
PCB(ポリ塩化ビフェニル)処理費用について環境対策引当金繰入額を特別損失として計上したことや、新型コロナウイルス感染症の状況などを踏まえて繰延税金資産の回収可能性を検討した結果、繰延税金資産を取り崩し、法人税等調整額を計上したことが響いた。
売上高は48億1900万円(同7.2%増)、営業利益は4億700万円(同24.3%増)だった。ヘルスケア事業の譲り受けによる増収効果があったことに加えて、ヘルスケア事業や繊維アパレル事業セグメントで粗利率が改善したことが寄与した。また、前期の商業施設事業投資に関連する一過性の費用計上の影響が剥落したことも貢献した。なお、21年3月期業績予想は、新型コロナウイルス感染症の足もとの状況などから、現時点で合理的な算定が困難であるとして未定としている。
株探ニュース