リネットジャパングループ---19年9月期は大幅な増収増益、カンボジア事業が大きく伸長
リネットジャパングループ<3556>は14日、2019年9月期連結決算を発表した。営業収益は前期比88.9%増の85.69億円、営業利益は同5,226.7%増の4.29億円、経常利益は同690.9%増の3.86億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同937.3%増の2.47億円と大幅な増収増益となった。
ネットリユース事業の営業収益は前年同期比0.5%増の34.91億円、セグメント利益は同9.7%増の3.40億円となった。
ネットリサイクル事業の営業収益は同74.1%増の5.95億円、セグメント利益は0.29億円(前年同期は0.17億円の損失)と黒字転換となった。小型家電リサイクル法が施行後、約6年半が経過し、自治体や認定事業者を中心とした回収及び適正処理の体制整備が進んできた。また、2020年東京オリンピック・パラリンピックにおける入賞メダルを小型家電リサイクル由来の金・銀・銅で製作する「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」の認知度が増し、全国の自治体等を通じて回収活動を推進する主要協力会社として選ばれたことで回収率が向上するなど事業成長に寄与した。
カンボジア事業の営業収益は同524.0%増の44.82億円、セグメント利益は同1,142.3%増の5.18億円となった。自動車販売事業・リース事業について、カンボジアでは中古の車両、農機具に対する需要が旺盛だったことから、現地子会社のRENET JAPAN(CAMBODIA) CO.,LTDを設立。2019年9月期の販売台数855台と、2018年9月期の451台に比べ約1.8倍へと販売台数を伸ばしている。また、車両リースのニーズも高く、2019年10月に、カンボジアにおけるリース会社ELIN Leasing Plc.の株式を取得し、リースによる車両の販売で更に販売台数を伸ばす計画。現在、リース事業は、カンボジア中央銀行の承認が下り事業を開始している。
マイクロファイナンス事業について、カンボジアにおける社会貢献活動が認められ、カンボジア国内のソーシャル・マイクロファイナンス機関であるCHAMROEUN MICROFINANCE PLC.の株式を取得し、貧困層へのマイクロファイナンスを通じて社会的な課題解決を図る事業に参入している。同社はカンボジア国内に販売店舗数21店舗(2019年9月末)を有している。
人材送出し事業について、カンボジア技能実習生の日本へ送り出しを行う現地法人として、現地のパートナー企業とMETREY HR CO.,LTD.を設立した。同社は2019年9月期においては100名の実習生を日本の自動車整備・製造現場に送り出すことが内定し、2018年9月期の13名から87名増加している。今後2021年9月期までに1,000名の実習生の送り出しを計画している。
2020年9月通期の連結業績予想については、営業収益は前期比11.7%減の75.68億円、営業利益は同10.8%減の3.83億円、経常利益は同6.7%増の4.12億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同4.9%増の2.59億円を見込んでいる。
《SF》
提供:フィスコ
株探ニュース