JIG-SAW---1Qは2ケタ増収・営業利益56.1%増、上場以来25四半期連続で過去最高の月額課金売上を達成
JIG-SAW<3914>は、7日、2021年12月期第1四半期(21年1月-3月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比22.7%増の6.38億円、営業利益が同56.1%増の1.05億円、経常利益が同37.6%減の1.02億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同37.3%減の0.68億円となった。
同社グループは、保有する基盤コア技術を応用し、IoT、IIoT分野に加え「生物・細胞」がインターネットとつながるIoE(Everything)、そして人間の能力を拡張させるIoA(Abilities)分野におけるビジネスデザインを、グローバルで着実に進めている。
クラウド・IoT分野を包括するデータコントロール事業の売上は、安定した完全サブスクリプションモデル(完全ストック型ビジネス)の継続課金売上と一時的なスポット売上で構成されている。当第1四半期においても、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けることなく、解約率の低い月額課金案件の受注獲得を推し進めており、前年同期と比較して月額課金売上は1.24億円純増し、上場以来25四半期連続で過去最高の月額課金売上のプラス成長となり、極めて堅調に推移している。なお、当第1四半期における営業利益の前年同期増減率は+56.1%となり、現在実施している先行投資を回収する大幅改善となった。
特にIoT分野では、IoTエンジン「NEQTO」をベースにグローバルビジネスの基盤構築を加速させるとともに、IoTソリューションに大きく寄与するスピーディーかつシンプルなソフトウェアサービスを提供している。世界を代表する大手クラウドプラットフォームやSaaS、大手通信キャリア等の提携による統合ソリューション等により、業種や規模にとらわれず世界中のあらゆる機器・機械・設備をシームレスに接続するための環境が構築されるとともに、全世界における双方向データ制御のIoTサービス実現に向かっている。さらに、視覚再生プロジェクト(NEW-VISION)では国内に続き米国特許を取得し、自動操縦標準機開発プロジェクトにおいては協調制御の実証実験に成功するなど、コア技術の着実な進化を遂げている。また、今後の高い事業成長を実現すべく、将来に向けた投資である研究開発費・販売促進費・人件費・グローバル展開のための先行投資を、前年同期と比較して約0.63億円大幅に増加させている。
2021年12月期通期については、ストック型ビジネスの堅調な推移により現時点において過去最高の売上高が見込まれる状況だが、国内だけにとどまらないグローバルなIoT事業の大きな成長とそのための事業投資に関する不確定な要素が多く、適正かつ合理的な業績予想の策定が困難であるため、連結業績予想を公表していない。
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株探ニュース