決算発表予定日 2024/05/10
6481東証P貸借
業種 機械

THK 株価材料ニュース

3,464.0
-2.0
-0.06%
業績
(15:00)
PTS

(ー)
株価は20分ディレイ

ヒーハイスト Research Memo(1):主力事業は高度な部品加工技術

特集
2022年6月24日 15時21分

■要約

ヒーハイスト<6433>の主力事業は、高度な部品加工技術であり、主に3つの領域(直動機器、精密部品加工、ユニット製品)に分けられている。主要顧客としてTHK<6481>や本田技研工業<7267>(以下、ホンダ)の研究所を抱えており、同社の技術力が高いことを裏付けている。ただし、大部分がOEM供給、研究開発用やレース用車種向けの特殊部品であることから、業績が急変(急増や急減)することは少ない。今後は、現在持っている高い加工技術を生かして新分野へ展開することで成長を目指していく。

1. 2022年3月期(実績):主力の直動機器が牽引し営業利益は大幅増

2022年3月期決算は、売上高が2,742百万円(前期比21.9%増)、営業利益228百万円(同159.8%増)、経常利益258百万円(同177.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益217百万円(同419.4%増)となった。直動機器は、主要顧客であるTHK向けが増加したことやルアー用が回復したことなどから大幅増収となった。精密部品加工は、ほぼ横ばいであった。ホンダは既にF-1からの撤退を発表しているが、この影響が出てくるのはこれから。ユニット製品は国内向けのリピート需要はあったものの大型案件がなくなり減収となったが、金額が少ないことから全体への影響は小さい。全体が増収となったことから生産効率がアップし、売上総利益率が改善したことに加え、販管費の上昇を最小限に抑えたことから営業利益は大幅増となった。

2. 2023年3月期(予想):精密部品加工の減少、償却穂費の増加等で営業減益予想

2022年3月期通期の業績は、売上高2,707百万円(前期比1.3%減)、営業利益105百万円(同53.7%減)、経常利益104百万円(同59.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益75百万円(同65.7%減)が予想されている。直動機器はTHK向けを中心に受注残を抱えていることもあり堅調に推移すると予想。一方で、精密部品加工はホンダのF-1撤退の影響が見込まれるため減収予想。ユニット製品は前期から回復を予想している。減収に加えて、減価償却費が増加すること、材料費や電力料金の上昇が予想されること、人件費や開発費用の増加を見込んでいることなどから、営業利益は大幅減益が予想されている。そのため年間配当は前期の4円から減配し、年間2円の予定だが、今後の業績次第では増配の可能性もありそうだ。

3. 中長期の展望:2つの重点施策を推進

同社では特に中期経営計画等は発表していないが、今後の中期的戦略(重点施策)として、「スマート生産」「直動機器の製品力強化」を掲げている。特に「スマート生産」については、前倒しで推進する計画であり、直動機器の増産のために「無人工場棟」を埼玉工場の敷地内に建設することを発表した。竣工は2023年3月の予定だが、これにより直動機器の生産性がさらに向上することが期待できそうだ。

■Key Points

・高度な精密部品加工が主力事業、大手向けOEMや特定顧客向け売上高が多い

・2022年3月期業績は大幅増益だが、2023年3月期は減益を予想

・中長期の戦略として2つの重点施策を推進。特に「スマート生産」に注力中

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

《SI》

提供:フィスコ

株探ニュース

▶︎この銘柄を取引する

証券会社のアプリを起動して
この銘柄の取引画面へ移動します

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.
各証券会社のスマホアプリを起動できます。アプリのインストールがまだの場合は、以下からダウンロードしてください。
SBI証券 株 アプリ
閉じる