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明日の株式相場戦略=米利下げ期待が底流、バイオ、人材関連など注目

市況
2019年7月2日 17時17分

きょう(2日)の東京株式市場は狭いレンジでの推移となったが、朝方安くスタートしたものの、その後は押し目買いが優勢となりプラス圏に切り返す腰の強さをみせた。

前日の相場を振り返ると、米中首脳会談では両国の貿易協議再開で合意したことが、予想されたシナリオとはいえ市場心理改善につながった。ただし、トランプ米政権は返す刀でEUに対する追加関税リストを発表、日本でも政府が半導体材料の韓国輸出規制強化を発表するなど、寄り付き前はにわかに向かい風の意識される環境だった。前日に日経平均が450円強上昇したことを考慮すれば、目先利益を確定しようという思惑が働くのは自然な流れ。しかし、フタを開けてみると意外に強い。東京エレクトロン<8035>をはじめ半導体関連が売りを吸収して上値を慕い、全体相場を下支えする格好となった。

7月は参院選、海外では月末にFOMCが予定され、いずれも株式市場にはポジティブに働くという見方がある。選挙前で国内では政策アナウンス効果が期待できるほか、グローバルでみてもFOMCまでは米利下げ思惑を背景に“適温相場”が下値を売り込みにくくさせるという読み筋だ。最近は売買代金の低迷が常態化しているが、NEC<6701>や日立製作所<6501>など俗に“ゼロワン銘柄”と呼ばれる主力銘柄の動きが軽い。この閑散相場のなかで気持ちよく新値圏を舞う両銘柄の動きは注目しておく必要がありそうだ。今週は総じて強含み、日柄的にも来週月曜日8日あたりまでは順の流れが継続する可能性がある。

このほか個別では、引き続きバイオ関連が動意含み。きょうは、再生医療分野で存在感を示す富士フイルムホールディングス<4901>が米ベンチャーキャピタルと新会社を設立し、他家由来のiPS細胞を使ったがん免疫療法の開発を始めることを発表、これにはドイツの製薬大手バイエルも参画し出資するということでマーケットでも注目を集めた。当コーナーではリボミック<4591>、免疫生物研究所<4570>、イナリサーチ<2176>の順に取り上げてきたが、きょうは富士フィルムが切り出したカードに株価が共鳴した形だ。そして、物色の波は更に横へと広がる可能性がありそうだ。

この読みが正しければ、タイミング的には窪田製薬ホールディングス<4596>あたりも離陸が近いのではないか。

他に見逃せないのは、ここにきて人材サービス関連株がこぞって上昇トレンドを形成している点だ。これまでは働き方改革や改正出入国管理法などで、人材サービス業界にポジティブな変化が期待されてはいたが、人材確保・育成コストが重荷で今一つ株価も盛り上がりを欠いていた。しかし、目先は吹っ切れたように上値を追う銘柄が増えている。ソフトウェア開発分野の技術者派遣を展開するアルトナー<2163>などに注目してみたい。

低位株では日本エンタープライズ<4829>が静かな光を携えている。底値鍛錬が進んでおり、もみ合いを大きく上放れても不思議はない。鮮魚eコマースなどの黒字化で今5月期の業績回復に期待がかかる。

日程面では、あすは参院選を前に党首討論会が予定される。海外では重要経済指標が発表され、6月の財新中国非製造業PMI、5月の米貿易収支、6月の米ADP全米雇用リポート、6月の米ISM製造業景況感指数などが注目される。(中村潤一)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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