6501東証P貸借
業種 電気機器

日立製作所 株価材料ニュース

14,930
+115
+0.78%
業績
(11:30)
PTS

14,925

(11:29)
株価は20分ディレイ

日本電技 Research Memo(2):計装エンジニアリング専業企業

特集
2019年12月11日 15時32分

■会社概要

1. 会社概要

日本電技<1723>は、オフィスビルを始め、ホテル、病院、工場など大型の非居住用建築物を対象に空調設備を自動制御する空調計装(ビルディングオートメーション)の分野、及び工場の組立工程の自動化などの産業計装(インダストリーオートメーション)の分野において、設計から施工、メンテナンスまでを手掛ける「計装エンジニアリング専業企業」である。特に主力の空調計装は、自動制御機器大手であるアズビルの最大手特約店として、業界の草分け的な存在として、豊富な実績とノウハウを誇っている。さらに、業界唯一のエンジニアリング専業企業ということも同社の特徴となっており、「計装エンジニアリング専業企業」として強みを発揮している。なお、計装エンジニアリングによってビルや工場の空調をコントロールし省エネ化を実現するなど、建物の快適性や生産の効率化を支えることによって、同社は地球環境にも貢献しているということができ、ESGの観点からも評価できる。

計装とエンジニアリングが同社の強み

2. 強みと特長

「計装(Instrumentation)」とは、ビルや工場の空調や生産ラインなど各種設備・機械装置を、計測・監視・制御の手法によって有機的に連携・機能させることである。例えば、ビル空調計装であれば、「最少のエネルギーで快適な環境を実現する」技術と位置付けられ、温度・湿度・圧力などを計測、計測された情報を監視し、一定の環境を維持するために機器を制御しながら設備全体をコントロール、快適性や省エネ化を実現する。計装技術は近年、省エネ化に必須の技術として注目され、最新のIT技術を用いた計測・監視システムが開発されたり、「地域冷暖房」のコア技術として利用されたりするなど進化を続けている。一方、「エンジニアリング(engineering)」とは、部分最適に陥りがちな設備やユーティリティなどを、ユーザーにとって全体最適化する技術力を指す。こうした「計装」と「エンジニアリング」の機能を併せ持つ企業は少なく、「計装エンジニアリング」という技術力自体が同社の強みとなっている。

計装技術の一つであるビル空調は、個別空調とセントラル空調に分けられる。個別空調は、雑居ビルのように1室ずつエアコンを置いて管理する手法で、ダイキン工業<6367>や日立製作所<6501>などのメーカーが中心プレイヤーである。セントラル空調は、ビル全体の空調を建物の特定箇所で一元管理(セントラルコントロール)する方法で、同社など空調計装企業が中心プレイヤーである。個別空調は比較的小さなビルやホテルなどを得意とし、セントラル空調は中~大型のビルやロビーなど大空間を得意とする。空調計装の市場規模は2,000億円と言われ、その8割をアズビルと同社を含むアズビル特約店が占めている。このため空調計装は、事実上、アズビル製の機器が業界スタンダードとなっている。また、アズビル特約店の中で、同社は唯一エンジニアリング部門を有する企業というポジションにある。なお、産業計装については、工場自身や生産ラインの機器納入メーカーが対応することが多い。同社は生産ライン等の自動化を本格的に事業化しているため、アイデア次第では、食品工場など特定の分野に注力することで、更なる成長が期待できる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)

《ST》

提供:フィスコ

株探ニュース

▶︎この銘柄を取引する

証券会社のアプリを起動して
この銘柄の取引画面へ移動します

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.
各証券会社のスマホアプリを起動できます。アプリのインストールがまだの場合は、以下からダウンロードしてください。
SBI証券 株 アプリ
閉じる