日電産は反落、第1四半期純利益は24%増で過去最高更新も材料出尽くし感強まる
日本電産<6594>が反落している。20日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算は、売上高5403億6900万円(前年同期比20.8%増)、営業利益446億6000万円(同0.2%増)、純利益413億2100万円(同23.5%増)となり、最終利益は四半期ベースで過去最高を更新したものの、決算期待で株価は上昇基調にあっただけに材料出尽くし感から売られているようだ。
主力の精密小型モーターでIT用ファンモーターやゲーム機などのサーマルソリューション商材などが堅調に推移したほか、5G向け需要が好調な半導体検査装置や脱プラスチック化の波をとらえた製缶プレス機が伸長した。新型コロナウイルス感染症によるロックダウンやロシアによるウクライナ侵攻による影響、顧客における半導体など電子部品の調達困難などのマイナス影響はあったものの、円安による業績押し上げ効果も寄与した。
23年3月期通期業績予想は、売上高2兆1000億円(前期比9.5%増)、営業利益2100億円(同23.3%増)、純利益1650億円(同21.5%増)の従来見通しを据え置いている。
なお、注目される電気自動車(EV)の駆動モーター(E-Axle)の販売目標を25年度に400万台とし、従来予想の360万台から上方修正した。
株探ニュース